東大英語 第4問B(英文和訳)制覇の極意(2023年実況中継)【前編】

2023年東大英語 4B英文和訳 総括

多くの学校や塾では、この4B英文和訳の授業を得意としています。

理由は教えやすいからです。

低学年のうちから学んできた英文法授業との接続が容易で、
指導するのにも労力がかからず、
教えるのに莫大な時間もかからないので50分授業にはちょうど良い分量だというのが理由として挙げられます。

また、受験生目線で見ても、リスニングや段落整序ほど脳みそに負荷がかかる設問ではありませんから、
4Bにはそれなりに自信のある方が多い印象です。

ただ、ここ数年、4Bに手こずる東大受験生が増えてきています

下線部だけ読んでも何を言っているのかわからなくなった、文章量が増えた、言いたいことはわかるけれども以前にも増して自然な日本語にするのが難しくなったなど、人それぞれ、様々な理由を挙げています。

今まで大した対策をとらずとも4Bを得点源としていた受験生も、今後は大幅な戦略修正が迫られるようになるかもしれません。

本年度の設問に関しても、下線部だけ読めば即答できるような設問は少なく、4Bをサクッと終わらせるつもりだったのに思いのほか苦戦してしまい、時間配分戦略が大きく崩れてしまったと嘆く受験生も多くいました。

それゆえ、4Bについてもしっかりとした大問別対策を実施する必要性を感じる受験生や、4Bの難化を前に時間不足に苛むなか、今まで以上に文章を速読速解するチカラの重要性を痛感する受験生が増えてきています。

とはいえ、他の重量級の大問に比べれば、鬼門という程ではありませんので、この4Bを死守することが高得点奪取の要とも言えましょう。

 

東大の英文和訳は、第4問のBに位置付けられており、第4問のAには正誤問題が配されています。

なぜに、両者は同じ第4問に位置しているのでしょうか。
あるいは、なぜに英文要約と文挿入の問題は第1問に配されているのでしょうか。
テキトーに東大教授が振り分けたのでしょうか。

いいえ、明確な理由があります。
実は、その理由をしっかり考えることができたなら、時間内に解ききることができるようになります。

その理由を知りたい方は、ぜひ、敬天塾の大問別実況中継シリーズを熟読していただければと思います。

旧帝大など難関大学の英語出題分野一覧・大学受験における英文和訳で問われている4つのチカラ

さて、一般に英文和訳と言いますと、主たる大学の多くが出題する典型的な設問形式です。

まずは、こちらの図をご覧ください。

著名な大学では、確かに英文和訳が必ずと言っていいほど出題されていますね。

では、英文和訳の問題を通じて、大学教授は受験生のどのようなチカラを試そうとしているのでしょうか。

出題意図を探ってみたいと思います。

英文和訳の問題を作成するにあたって、出題者は主に4つの切り口を考えます。則ち、

1つ目は、受験生の構文解析能力(文法力)。

2つ目に、語彙力(多義語力・熟語力)。

3つ目は、前後の文脈把握能力(傍線前後の文章をしっかり読み解いた上で、複雑な下線部で言わんとすることを合理的に推定する力)。

そして、4つ目は、日本語能力です。

この4つの要素のいずれに力点を置くかを問題作成者は吟味検討します。
そうして、問題がつくられていくわけですが、大学ごとに比重を置く項目が異なり、それに合わせて問題のクオリティも変わってきます。

たとえば、一橋大学では

Instead of accepting each other as equals on the basis of our common humanity as we might in more equal settings, measuring each other’s worth becomes more important as status differences widen.

といったように、構文解析能力文脈把握能力を高く要求する問題を出題するわけです。

複雑な構文ゆえに、日本語にも訳しづらく、試験時間内にうまく表現する能力が高度に求められるわけです。

大阪大学であれば、

the sound of “blue” will likely have no relationship to the properties of light we experience as blue nor to the visual written form “blue,” will sound different across languages, and have no sound at all in signed languages. No equivalent of “blue” will even exist in many languages that might make fewer or more or different color distinctions.

京都大学であれば、

The more ‘stuff’ we have to think about and focus on, the less time we are able to devote to each particular thing. People are quick to blame the internet for this reduced attention span, but while social media certainly plays its part, it is not entirely to blame.

といったように、文章量も多く、こなれた日本語に直すのも一苦労です。

当然、この手の問題には多くの時間を割かねばなりませんので、出題問題数もあまり多くはなく、英文和訳の英語配点全体に占める割合も大きくなるわけです。

大学側としては、英文和訳の問題を通じて、受験生の英語と日本語の言語能力の両方を試そうとしているわけです。

 

その一方、東京大学はどうでしょうか。少し古い年度の問題を挙げてみますと、

Now this government that had punished them in the past for speaking their own language was asking them to use it to help win the war.
(東大2015)

The only concession she’d made to her age was a pair of hearing aids.
(東大2009)

I am not inclined to talk her out of it
(東大2003)

といった具合に、下線部の語数も少なく、高校の中間期末テストレベルの基礎的な構文・語彙力を問うてくる問題もあれば、

The belief that the universe is a machine and that it might contain other words like the earth threatened traditional assumptions about the uniqueness of man, leading to a denial of the doctrine that the universe had been created for the benefit of man.
(東大2005)

Even when their mental powers don’t quite match or mirror our own complex thinking, they often contain the seeds of itーinsight, for instance, which has been defined as the sudden emergence of a complete solution without train-and-error learning.
(東大2018)

If we were to make everything we think public by saying it aloud, it would sometimes be quite embarrassing, or fave-threatening, not only for the speaker, but for both (or all) parties.
(東大2021)

のように、比較的長いパートの下線部和訳を出してくることもあります。

東大側が受験生に問うているチカラは、各年度各設問によっても異なりますが、先に示した4つのチカラを問うてきているのには間違いありません。

その中でも、多義語と称される語句の核となる意味を知っているのか基本語句の運用能力や日本語能力を特に問うてきている印象があります。

 

冒頭でも申し上げた通り、ここ数年の東大4Bでは、下線部だけ読めば即答できるような単純な和訳問題は減ってきており、以前にも増して文章全体の中での下線部の位置付けを考えなくては、ナチュラルな日本語を紡ぎ出せないようになってきています。

文章量もここ20年で増加傾向にあり、4Bに15分近くかけてしまう受験生もザラにいます。

せっかくですから、本当に4Bの文章量は増えてきているのか、下線が引かれた英文の長さは変化しているのか、一覧にしてみましたので、是非ご一読ください。

東大英語 4B英文和訳 2000〜2023年分析シート

いかがでしょうか。
これを見る限り、長文語数はここ20年で増加傾向にはありますが、下線部語数はそれほど大きく変わっていないようにも思えます。

もちろん、見かけ上の語数からだけでは、難易度の評価はできませんので、東大英文和訳の何が難しいのかについて、2023年度過去問を用いて実況中継していきたいと思います。

下線部(ア)の紹介

構文レベル★☆☆
語彙レベル★☆☆
訳出工夫度★☆☆

まず、下線だけを挙げてみます。

(ア)Right from the start food becomes a way to satisfy our feelings, and throughout life feelings influence when, what and how much we eat.

いかがでしょうか。簡単に訳せそうですか。
それとも、これだけでは、よく分からないでしょうか。

では次に、下線部(ア)を含む第一段落の日本語訳をご紹介したいと思います。

食べ物と感情は、 幼少期からmixedなものになっていきます。そのことは、食べ物と摂食に基づいた関係性について研究した幾つかの理論で示されています。(ア)Right from the start food becomes a way to satisfy our feelings, and throughout life feelings influence when, what and how much we eat. 最も信頼できる日常の例の1つに、我々の多くは空腹に駆られると、 機嫌が悪くなったり、イライラしたりするものだということが挙げられるでしょう。こうした感情は、 「hangry (腹がペコペコでイラついている)(敬天塾補注hungry + angryの造語です)」として知られるようになりました。しかし、お腹が空いていないけど何かを食べているときに、 the greatest insights into feelingsを得られる場合があります。

(敬天塾注)なるべく、英文の順番で訳しました。
また、ところどころ、敢えて日本語訳にせず原文のまま掲載し、実際の試験会場での下線部分析に近い条件を再現しています。

下線部(ア)ざっくり構文解析

まず、この文の前半部におけるメインの動詞は、becomesとなります。

主語になりうるのは名詞(またはそれに準じた動名詞to不定詞など)だけですから、
Rightで始まるRight from the start foodの全てが主語にはなりえず
foodが主語で、Right from the start修飾語句であることに着目できるかがポイントの一つにあります。

なお、強調用法rightについては、辞書で類例を調べておきましょう。

right in the middle of the roadなら「道のど真ん中で」、
right on timeなら「時間きっかりに」、
right at the beginningなら「一番初めに」と訳したほうが綺麗ですが、
訳出が難しいケースもありますので、
例文に多くあたって対策をしておきましょう。

次に、and以下の文におけるメインの動詞はinfluenceですが、
その主語はfeelingsthroughout lifeが挿入されている文構造となっています。

つまり、

(Right from the start) food becomes a way to satisfy our feelings,
                                     S1        V1

and (throughout life) feelings influence  when, what and how much we eat.
                                       S2         V2

となっています。

構文自体はシンプルで、主語や動詞の把握も難しくはなかったと思います。

becomes目的語は、a way to satisfy our feelingsであり、
influence目的語は、when, what and how much we eatであることも明瞭だと思います。

when we eat, what we eat, and how much we eatをひとまとめにしたのが、
when, what, and how much we eatです。

下線部(ア)語彙分析・ふわっと訳すことの危険性

使われている単語は、中学生〜高1レベルのものばかりで、さほど難しくはなかったと思います。

もちろん、だからと言って、訳しやすいかは別の話です。

構文解析がちゃんとできていないと、the start foodを一つのカタマリと見てしまい、「始まりの食事」と勝手に解釈し、さらには、そこから「離乳食」などと勝手に意訳した受験生もいたようです。

構文解析がままならない状態で、ふわっと雰囲気だけで訳そうとすると、このように痛い目に遭います。

東大4Bでは日本語能力が問われているとは申し上げましたが、それは、正確な構文分析を経た後の話です。

なお、同じスペルなのに複数の品詞を持つ単語でミスを犯してしまうケースも時々見られます。
今回の下線で言えば、influenceです。
これを名詞だと誤解して、
feelings influenceで「感情の影響」などと勝手に名詞化し、
satisfyの目的語扱いにした受験生もいたそうです。

東大教授は答案に書かれたものからしか評価しませんし、評価できません

この子は、たぶんこんな風に言いたかったんだろうけど、うまく表現できなかっただけかもしれないから⭕️をあげちゃおう、とは絶対になりません。

そんなことをしたら全員の答案を⭕️にしなくてはならなくなるからです。

たとえば、「生涯にわたって、いつ、何を、どのくらい我々が食べるのか、感情の影響がある。」と訳出したとしましょう。

実は、これ、採点官はものすごく悩むんです。

この受験生は、influence動詞だと分かった上で意訳したのか、それともfeelings主語influence動詞だと気付かずに誤魔化して書いたのかの判断できないからです。

日本語らしさを求めるがために意訳しすぎると、「この子は、文構造がわからず、ふわっと訳しているのではないか」と疑われるリスクもありますので、あくまで構文は分かっていますよアピールはした方が良いように思います。

たとえば、東北大学が公表している2020年の採点講評では次のような記述がなされていました。

与えられた英文を知っている語彙で無理に直訳したり、フィーリングで意味をつかんで訳したりしているものが散見されました。 そういう解答の多くは、 主語と述語の関係が崩れてしまい、日本語として不明瞭な解答となっていました。 解答を終えたら最後に自分の書いた文が筋の通る日本語になっているか、 自分の意図した意味を表した文になっているかを点検してほしいものです。 英文の内容や問題のポイントをつかむことができても、 答案を適切に作成するための日本語の表現力が十分でなければ得点につながりません。
(東北大学2020採点講評)

さらに、同じく2020年東北大学の次の英文和訳に対する採点講評では、

For instance, a light switch that is Internet enabled not only allows a homeowner to program on and off times with a smartphone and manually control it from the same phone, but it also can be connected to software that analyzes electrical consumption across all lights in the house and, by offering recommendations, save money.

長い英語の一文を、文全体の構文を理解したうえで的確な日本語として訳出する能力を試す問題でした。 文全体が “not only… but also”構文によって組み立てられていることを理解しているかが大きなポイントとなります。 文前半では、 allow +目的語 +to 不定詞構文を理解して訳出できているか、 文後半では、主語 “it” が “a light switch” を指しており、 “can be connected” と “save money” という二つの動詞句の主語となっていることを理解しているかどうかがポイントとなります。 “a light switch” を 「軽いスイッチ」 「正しいスイッチ (right switchと誤解)」 と誤訳した例や、 “internet enabled” を 「インターネットに接続した (された)」 ではなく意訳する例が見られました。
(東北大学2020年採点講評)

いかがでしょうか。
かなり厳密に採点していることをうかがい知ることができますね。

甘く採点してもらえるか分からない以上、誰が見ても間違いのない答案を書きたいものです。
ちなみに、東北大学の採点講評については、以下の記事も是非ご覧ください。

大学教授の嘆き 〜 国公立大学の教授が受験生に訴えたいこと 〜

 

さて、話を戻すとしましょう。
単語帳で「influence: 影響」とだけ機械的に覚えても、
普通は多くの文章を読む中で、「ああ、動詞としても使っているな」とか、「この文では名詞として使っているな」とか、気付きを得ていくものですが(それが理想ですが)、
英語がそんなに好きではない方だと、品詞を意識せずに丸覚えした訳語だけ当てはめて、なんとなくの雰囲気で意味を取っている受験生も少なからずいます。

だからと言って、単語の派生語や品詞を片っ端から覚え直すとなると労力も大きいですから、心が折れてしまいます。

ただ、文構造を考えることで、この単語はすぐ後ろに名詞が来ているから動詞として使われているなとか、ここでは冠詞があるから名詞だなといった具合に合理的に類推することもできます。

品詞に関する理解が伴えば、4A正誤や5の空所補充、1Bや5の並べ替えの正答率も自ずと上がってきます

逆に、ふわっとした意味だけで今まで英文の意味をなんとなく掴んで、定期考査だけなんとか切り抜けられた人は、せいぜいマーク式の共通テスト止まりです。

東大英語では1Aと1Bと3はなんとかなるかもしれませんが、その他の大問では必ずアラが出てしまいます。

東大側は構文解釈力や文法力のない受験生を意図的に排除しにかかっているようにも思えてなりません。

なお、名詞と動詞が同じ形の単語として注意が必要な単語は、ざっと上げるだけでも、face, flower, note, reason, shop, place, permit, respect, substitute, name, notice, note, dress, season, water, text, ship, fireと、多くあります。

また、元々語源が異なるなどして名詞と動詞の意味がかなり大きく変わるbear, book, address, desert, wind, present, resume, suspect, tear, trainなどは、名詞と動詞の意味をそれぞれきっちり覚えていないと、ふわっと雰囲気だけで訳すことすらできません。

ネクステやビンテージなどの文法問題集にもちょこっと載っています。

旧センター時代に発音アクセントが出されていた頃は、同形異義語や同音異義語の勉強をしていた受験生が多くいましたが、共通テストになってから、そのような問題が出題されなくなりましたから、以前にもまして知識不足の受験生が増えている印象です。

知識が頭に入っていないというのは、勝負の土俵にすらのぼれていないということですから、是非とも貪欲に語彙力増強を図ってください!

下線部(ア)の和訳ポイントと和訳の工夫

まず、英文和訳の鉄則は逐語訳です。

その上で、日本語として不自然な箇所を文構造を崩さずに部分的に意訳していきます。

それでは、考察していくとしましょう。
この下線部(ア)で訳しづらかったところは冒頭のRight from the startではないでしょうか。

直訳調に「始めから」「まさに始めから」と訳しても✖︎ではないでしょうが、日本語として違和感を覚えます。

そもそも、なぜ定冠詞theをつけているのでしょうか。何を示してtheとつけているのでしょうか。

このあたりに鍵がありそうです。

なお、日本語として違和感のある文章は「和訳」できているとは言えないと東大教授が仰っていたことがありますが、その観点に照らし、少し言葉を添えてみたいと思います。

 

まず、傍線(ア)の直前の一文を読んでみますと、Food and feelings become mixed from early childhood, according to some theories of relationships based on food and feeding.(訳: 食べ物と感情は、 幼少期からmixedなものになっていきます。そのことは、食べ物と摂食に基づいた関係性について研究した幾つかの理論で示されています) とあります。

このfrom early childhoodをさらに強化したものがRight from the startだと言えそうなので、私なら、「我々が生まれたまさにその瞬間から」「生まれたその瞬間から」「まさに生まれたその時から」と訳すと思います。

 

なお、food becomes a way to satisfy our feelingsについて、無生物主語になっているから、訳すに際して工夫が必要ではないかという疑問を感じられた方もいらっしゃるかもしれません。

The typhoon prevented us from leaving Tokyo.という文を例にとれば、
直訳調 に「台風が、我々が東京を出発するのを邪魔した」と訳すより、
「台風のせいで我々は東京を出発できなかった」の方が、より日本語としてナチュラルなのは間違いありません。

本問であれば、「食べ物のおかげで、我々は自身の感情を満たすことができる」と訳すこともできるでしょうが、我々が自身の感情を満たす一手段(a way)としか言っていないので、この要素を盛り込むのは少し難しい気もします。

ただ、英語のaやanは時に訳しづらいこともありますから、それほど神経質にならなくても良いのかもしれません。

なお、実戦的なアドバイスをするならば、無生物主語だからと言って必ず訳出の工夫をしなければいけないと紋切り型に捉えない方が良いです。

日本語にしてみて、違和感を覚えたなら、工夫を施すくらいに捉えておくのが東大4Bでは良いと思います。

 

一方、
feelings influence when, what and how much we eatについては、直訳調だと「感情は、いつ、なにを、どのくらい私達が食べるのかに影響を与える」となります。

これを人を主語にして書き換えると「我々がいつ、何を、どれくらい食べるのかは、感情に影響される」となります。

こちらに関しては、後者の方が読みやすい気もしますね。

 

なお、throughout  lifeは、influenceを修飾しているように見えるので、なるべく「影響」という文字に近いところに書いた方が修飾被修飾の関係が見えやすいように思われますが、MUSTではありません。

以上より、以下のような解答例が考えられると思います。

下線部(ア)の解答例

  • 我々が生まれた瞬間から、食べ物は我々の感情を満たす(一つの)手段となっており、生涯を通じて、感情はいつ、何を、どれくらい我々が食べるのかに影響を与えている。
  • 生まれたその時から、我々は食べ物によって自身の感情を満たし、生涯に渡って、感情というものは我々がいつ、何を、どのくらい食べるのかに影響を与えるのである。
  • 生まれたその時から、我々は食べもののおかげで自分たちの感情を満たすことができ、そして、我々がいつ、何を、どれくらい食べるのかは、生涯にわたって感情に影響されるのである。

下線部(ア)を解くために下線部以外も読んでおくべきだったか

Right from the startをうまく訳すためには、下線部の前の一文を読んで、from early childhoodという情報を掴んでおくことは有意だったと思います。

また、いきなりsatisfy our feelingsと言われてよくわからなくても、直後の一文で書かれている空腹に駆られるとイライラするという分かりやすい具体例から、下線部分が何を主張しているのかイメージしやすかったと思います。

イメージできることで小慣れた日本語に訳出しやすくなるというメリットはあったでしょう。

もっとも、この下線部(ア)に関しては、下線部分だけ読んでも理解しようと思えば出来なくはないと思います。

つづきはこちら↓

東大英語 第4問B(英文和訳)制覇の極意(2023年実況中継)【後編】

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