東大英語 第4問A(英文法正誤)2020年実況中継

東大4A正誤問題というと、多くの東大受験生が「捨て問」にされています。
ですが、高得点合格者の多くは、この4Aに割り当てられている10点をきっちり取りに行っています。
苦手意識を持たれる方が多いのは、きちんとした対策を取っていないからです。

4Aは文法問題だと称されることが多いと思いますが、私は英作文+読解問題だと考えています。
英作文の解説記事でも申し上げるつもりですが、短時間で「正確な」英文を書くためには、英文の「点検項目」を明確化し、日頃から自分が書いた英文をチェックしているかが合格ポイントになります。
実のところ、4A正誤問題は、そうした英作文における「点検項目」の延長線上に位置しています。

また、1B文挿入で大意をスピーディーに把握する訓練を積んでいる方にとって、4Aの長文量は3〜4分で処理できるものであり、さほど労することなく得点できるサービス問題になっています(ただし、直近数年の4A長文はだいぶ歯ごたえのあるものになっています)。
4Aに極度の苦手意識を持たれている方は、1Bや2といった他の設問でも苦戦されている可能性もあるのです。

とはいえ、ただ単に分析力を上げてくださいね、総合力を上げてくださいねというアドバイスでは、ただでさえ時間が足りない受験生には酷でしょうから、本解説では、高得点合格者の目の付け所について詳述したいと思います。

【東大正誤の鉄則】4Aを捨て問にしようか悩んでいる、そこのあなた!実はコツがありますよ!

  • 3つ取れ!
    3問はスピーディーに取れる問題があります。
    難易度順に並んでいるわけではありませんから、過去問分析から目の付け所をテンプレ化してください。
    人間が解ける問題なら、あなたにも解けます。
  • 修正箇所は意外にシンプルだから過度に怯えるな!
    正しい英語長文が元々あって、それを東大教授がちょこっといじっているだけですから、私大のように正誤問題のためだけに無理して作られた短文とは異なり、シンプルに解けることが圧倒的に多いのです。
  • 文章自体は面白い
    正誤問題として解くだけではなく、ぜひ多読用にも活用してみてください。
    言語学のスペシャリストが作成されている東大英語は、全大問余すとこなく活用しましょう。
    言語関連の文章も多く、長文からエッセンスを吸収した受験生には、2020年に話題となった「言語が人を操るのか、人が言語を操るのか」という英作文問題の書くネタも思い付きやすかったかもしれません。

【2020-4A所感】来たる2022〜2023に比べれば、なんとも読みやすい文章です・・

2022年度入試は、多くの大問で東大側が本気を出した年でありました。
共通テスト数学の超難化にはじまり、二次試験でも全教科えげつない問題が出題されましたので合格最低点が数十点落ちた伝説の年だとも言われています。

東大足切りライン考察に役立つデータ集

4Aも例外ではありません。
2022年以降、抽象度の高い長文が出されるようになった4Aにあって、今回扱う2020年度はまだ読みやすい文章が題材に選ばれていた時期の問題年でもありました。
とはいえ、このレベルの文章でも意外に点数を取れていない受験生が多くいます。
高得点を取れる受験生がいる一方で、4Aで全く点数を取れない受験生がいるのはなぜでしょうか。
それは、目の付け所が違うからです。
本稿を通じて、ぜひ、その極意をマスターしてください。併せて、2021年度〜2023年度4A実況中継解説も参照すると学びが大きいことでしょう。

東大英語 第4問A(英文法正誤)制覇の極意(2023年実況中継)

東大英語 第4問A(英文法正誤)2022年実況中継

東大英語 第4問A(英文法正誤)2021年実況中継

それでは、設問(21)〜(25)の5つの問題を前にして、高得点合格者達はどのような思考プロセスで解いていったのか実況中継風に解説していきたいと思います!

【設問別実況中継】設問の解説だけに終わらない! しっかり学んで4Aを得意にしよう!

設問(21)近年では出題頻度が落ちた「文構造」の間違い探しが求められた設問です。<文構造/文型>

誤った選択肢は(c)

Consequently, their appearance (c)in fantastic stories lively characters  文構造不成立 livelyの前にasがあればOK and magical woodlands strengthens the charming and exotic appeal of a story. 

本問は、ここ数年、出題頻度が急減した文構造/文型の間違い探しが求められた設問です。
まず、真っ先に確認すべきは下線部を含んだ一文の分析です。
すると、文全体の主語がtheir appearanceで、それを受けたメインの動詞がstrengthensだとわかります。
では、この下線部(c)のどこに問題があるのでしょうか。
それは、名詞が二連続で来ていることにあります。私達が中学高校で学ぶ英文法のうち、名詞が二連続で来ても良いケースは、主に3つあります。

① 連語とみなせるもの(フレーズのようなもの)

→たとえば、seat beltsmath teachersflower shopsshoe storesなどが挙げられます。細かく言えば、名詞の形容詞的用法といった文法事項に絡む話ですが、ここでは、1セットと考えても違和感のないものと捉えれば十分です。

② 関係代名詞の省略

これは、英文読解でも重要な視点ですね。something (that) the dog wantsや、the book (that) your friend gave meといったように、目的格の関係代名詞が省略された場合、文章中で不自然に名詞が連続することになります。
これは文構造的におかしいぞ、もしや関係代名詞が省略されているのでは? と気付けなくてはいけません。

③ 第4文型や第5文型の目的語

たとえば、I bought my mother this shirt.Please call the dog Kate.といったように、第4文型〜第5文型を取る数少ない動詞の目的語として名詞が2連続で来るケースもあります。

 

さて、以上を元に、下線部(c)を精査してみるとしましょう。
まず、fantastic storiesという名詞のカタマリ(形容詞+名詞)と、lively charactersという名詞のカタマリ(形容詞+名詞)が並列しています。
普通に考えて「ありえない」ことが起きています。
beautiful girls cool boysといっているようなものです。andで結ぶならまだしも。
ですが、私達は上で名詞が2連続で来るパターンについて学びました。
下線部(c)がいずれかに当てはまれば正解の選択肢になるはずですね。

 

まず、下線部(c)を含む一文には動詞がstrengthensの1つしかなく、下線部(c)のだいぶ後ろの方にあります。
ということは、fantastic storiesやlively charactersが、何かの動詞の目的語として並列している線は消えましたので③はありえなさそうです。
受動態でもあれば動詞の前に目的語が来ても問題はありませんが下線部前後には見当たりません。

 

次に、関係代名詞の省略を疑わねばですが、仮にfantastic stories の後に関係代名詞が省略されていたなら、strengthensが関係代名詞内の動詞となります。
ですが、それだと、下線部(c)を含む一文全体の中核をなすメインの動詞が存在しないことになってしまいます。
さらには、strengthensには三単現のsがついているところ、lively characters and magical woodlandsを関係代名詞内の主語と仮定するなら、三単現のsはつけてはいけないはずです。

以上より、②の線も消えました。

 

最後に、連語とみなせるかどうかですが、形容詞(fantastic) 名詞(stories) 形容詞(lively) 名詞(characters)という順番で4つの単語が連語になっているようなフレーズは見たことがありませんし、どういう文構造なのか全くもって理解できません。
このことから、①の可能性も消えました。

 

以上より、下線部(c)は、文構造的にありえない形となっているので誤りだと判断せねばなりません。英作文でもこのようなミスを犯す人は多く、東大教授は本問を通じて注意喚起を促しているのかもしれませんね。

設問(22)正誤問題でよく出る受動態で注意すべき鉄則4つを確認しましょう!<動詞(語法)>

誤った選択肢は(c)

As the sacred ” upside-down tree”, whose roots were in the sky and branches reached the earth, it (c)was 削除 functioned also as a representation of the universe.

東大頻出の動詞(語法)の登場です。動詞の切り口については、2023年度4A実況中継(22)と(24)や、2022年度(24)と(25)、2021年度(23)と(25)の実況中継解説でも詳述していますので、併せてご確認いただけると幸いです。

さて、本問では、受動態に絡めて動詞の語法知識を問うてきています。
実は、受動態というのは正誤問題を作る側からすると非常にありがたい文法分野なのです。
なぜなら、教授が仕掛けた罠に受験生が次々とかかってくれるからです。

逆に言えば、受動態に絡めて大学教授陣がどのような切り口で問題を作っているのか事前に知っておけば、スピーディーに誤答を見つけられるようにもなりましょう。
ここで、正誤問題における受動態関連の鉄則を4つご案内いたします。

(鉄則その1)受動態をみたら、直ちに他動詞か自動詞かを疑え。その際、能動態に戻して考えると気付きやすい。

(鉄則その2)過去形と過去分詞形が同形の動詞が来たら受動態を疑え。関係代名詞と絡めて出されることもある。

(鉄則その3)不必要な受動態に注意せよ。能動受動態やneed~ing/be worth~ingの可能性を常に頭に入れよ。

(鉄則その4)日本語では能動態のように訳すのに、英語では受動態として表現される動詞には注意せよ。

それでは、1つ1つ丁寧にみていくとしましょう。

(鉄則その1)受動態をみたら、直ちに他動詞か自動詞かを疑え。その際、能動態に戻して考えると気付きやすい。

作問者がなぜ受動態を好むかというと、日本人が受動態好きなのを知っているからです。
自動詞か他動詞かを意識せず、なんでもかんでも受動態にしている答案は英作文でも散見されます。
東大教授は4Aを通じて、そうした受験生に戒めを与えようとしているのかもしれません。

不安に思ったら、必ず能動態に直してみてください。
本問を能動態になおすとfunctioned it also as〜となりそうですね。
function A as Bなんて見かけたことあるか思い起こしてみるのです。
なお、allow 人 to Vという熟語がありますね。
でも、これをわざと受動態にして、本来なら、He was allowed to go there.にすべきところ、He was allowed going there.などのように熟語の形を崩してくることもあります。
ついつい受動態の方に目がいってしまい、allowの語法に目が行かなくなってしまっているわけです。

その他、laugh atのようなセットで使われる熟語にも要注意です。
受動態にするときにも前置詞を随伴させることは英作文でも意外に忘れがちです。
たとえば、He was laughed at by Tom.のようにatも必ずセットでついてくることは焦って解いていると忘れがちです。

 

(鉄則その2)過去形と過去分詞形が同形の動詞が来たら受動態を疑え。関係代名詞と絡めて出されることもある。

過去形と過去分詞形が同形の他動詞が来たら、私は常に受動態の存在を巧妙に隠そうとしているのではないかと疑います。
まず、どこをみるかというと、当該動詞の直後に目的語があるかを見定めます。
たとえば、He allowed to go there.という例文があったとしましょう。
この文は正しいですか?間違っていますか? もちろん、間違っていますね?

allowは基本的に誰々に許しを与えるという意味の他動詞ですから、上の文ではallowedの後ろに人が来ておらず、語法が崩れてしまっています。
本文をHe was allowed to go there.とすれば通じますね。

このように、本来、受動態にしなくてはいけないのに、受動態になっていないケースを正誤判定でよく見かけます。

さらには、関係代名詞に絡められると、途端にわからなくなる生徒もいます。
たとえば、I want the permission that needed to enter the room.という文があったとしましょう。
関係代名詞のthatに目がいくあまり、needの語法に目が行かなくなってしまう受験生が多くいます。
関係代名詞のthatがなければ過去分詞によるpermissionの修飾構造が文法的に成立しますので正解の文となりますが、関係代名詞thatを残すならare neededと受動態にしなくては、「permission(許可)というものが、部屋に入ることを必要としている」という文になってしまうので、訳がわからなくなってしまいます。

 

(鉄則その3)不必要な受動態に注意せよ。能動受動態やneed~ing/be worth~ingの可能性を常に頭に入れよ。

鉄則その2とは打って変わって、不必要な受動態を改めさせる正誤判定も大学入試では頻出です。
語法と関係すると言えば、それまでではありますが、せっかくなので、周辺知識をここで整理してみます。

まずは、能動受動態と呼ばれるものに注意を払いましょう。

  • Her latest book has sold over a million. (彼女の最新作は100万部以上売れている)
  • This razor cuts well.(このカミソリは切れ味が抜群だ)
  • The article reads well.(この記事はよく書けている)

のように、無生物主語であれば必ず受動態にするわけではないのです。
こうした思い込みを受験生が持っていることを大学教授陣は予測して、他大学ではしばしば能動受動態の問題を出して来ます。
ちなみにしばしば程度の副詞を伴います。wellsteadilyなどです。

 

その他、need〜ingbe worth〜ingという熟語にも気をつけなければなりません。
まずは、例文から確認しましょう。

My iPad needs repairing. (私のipadは修理される必要がある)

This game is worth watching. (この試合は見る価値がある/ 見られる価値がある)

いかがでしょうか。このように、受動態を使わずとも、受動態の意味を醸し出すことができるということを意外に盲点とされている受験生がいらっしゃいます。
こうしたところを東大教授は狙ってくるわけです。プロ中のプロですので。

なお、④⑤においては、repairやwatchの目的語が主語の部分に来ていますので、間違っても、This game is worth watching it. などとしてはいけません。
これは、英作文に際しても注意を払わねばならないポイントです。
使い慣れていないフレーズをぶっつけ本番で使おうとするなと塾生には日頃申しておりますが、こうした語法のミスを犯すリスクが高いからなのです。
なお、その他には、後述の設問(24)でご案内する通称タフ構文も併せてチェックをしましょう。

 

(鉄則その4)日本語では能動態のように訳すのに、英語では受動態として表現される動詞には注意せよ。

これは熟語知識といえばそれまでですが、意外に英作文でも間違える受験生が後を絶ちません。
たとえば、「2006年に生まれた」を英訳したくば、I was born in 2006.なわけですが、日本語の「生まれる」という語感につられて、I bore in 2006.としてしまう受験生がいます。
その他にも、「座る」はsitですが、seatを使うとbe seatedと受け身にしなくてはいけません。
日本語では能動態で表現される「怪我をする」は、英語なら誰かに怪我させられるというニュアンスを醸し出すためにbe injuredと受動態で表します。
「驚く」ならbe surprised at、「がっかりする」なら、be disappointed といった具合に、日本語と考え方が異なる語法を狙われると罠にはまりやすいわけです。

 

さて、以上4つの鉄則はぜひ頭に叩き込んでおきましょう
本問であれば、仮にfunctionが自動詞か他動詞かわからなかったとしても、アタリをとりあえずつけ、他の選択肢の正誤判定を先に行うのも合理的でした。
結論を申し上げるとfunctionは自動詞でした。
本問の正答率は合格者の中でもさほど高くはありませんでしたが、受動態が正誤問題で頻出であること、並びに4つの鉄則を意識すべきことは是非頭に叩き込んでください。

設問(23)分詞がらみの出題率は極めて高いので要チェックです!<動詞(分詞)>

誤った選択肢は(b)

While some writers of fantasy fiction use fantastic trees and forests only (c)as important elements of their world-building, numerous others have recognized (b)the potential locking locked in the image of myths and fairy tales.

ここ数年、動詞がらみの設問が急増している東大英語にあって、本問でもやはり動詞の語法が問われています。
分詞に絡めた設問は、2017年の設問(24)でも問われていますので要チェックです。
設問(22)で詳述した受動態がらみで問われることもありますし(過去分詞にしなければならないところ現在分詞で表記されているなど)、自動詞・他動詞の知識を問うているケース(excitingexcitedの使い分けなども含む)、文脈上過去分詞にしないとおかしいといったパターンもあります。

本問でいえば、the potentialという名詞をlocking以下が修飾している構造なわけですが、lockingの後ろに目的語はなくpotentialがロックしていると言われても正直よくわかりません。
lockには自動詞もあれば他動詞もあるなんていう知識を持っている東大受験生は皆無に等しいはずですから、ここは文脈上、要は意味的にthe potential(ポテンシャル)が「ロックする(閉じ込める)」って何を?と考え、過去分詞にしないといけないのではないか、
つまり、the image of myths and fairy taleの中にthe potential(=可能性)というものが閉じ込められている(=存在している)と考え、lockedに変えるべきだと判断できると良かったでしょう。

もっとも、本問については意外に気づかなかった受験生も多かったように思われますので、ここでは分詞が出て来たら要注意とだけお伝えしたいと思います。

設問(24)これはサービス問題! 瞬殺できなかった方は、基礎固めを進めましょう!<動詞(語法)>

誤った選択肢は(e)

…, but also we are slowly “migrating” into the cyberspace (e)where we are easy to easily forget about our connection with the rest of the living world.

映像授業でご紹介したbe easy to構文です。
通称、「タフ構文」と呼ばれるもので英作文でも誤用している受験生が多くいます。
この構文で重要なのは、This question is easy to solve.のように、to不定詞の中にある動詞の目的語が文の主語になっているということです。

受動態を使っていない点、設問(22)でご紹介した鉄則その2にも関係しますの併せて確認をしましょう。
本問であれば、Weforget aboutの目的語になっているはずなのに、our connectionという名詞も直後に書かれていますので、どちらが目的語なのかが不明瞭になってしまい、Weが浮いてしまっているわけです。
タフ構文は正誤問題でよく問われますし、知ったかぶりをして英作文で使うと痛い目に遭います。
たとえば、

✖️Tom is easy to be make friends with Ken. という文は間違いです。
タフ構文なのにmake friends withの目的語にKenと書いてしまっているので、Tomが浮いてしまいます。本文を直すなら

⭕️ It is easy for Tom to make friends with Ken.などと直さなくてはいけません。

英文和訳に際しても要注意です。

He is easy to read.であれば、

✖️  彼は本を読むのがスラスラと簡単にできる。

⭕️彼(の感情)は読み取りやすい(わかりやすい)。

並べ替えでも要注意です。

The question is hard to solve.(その問題は解くのが難しい)という文があったとします。
How hard the question is!(その質問はなんて難しいんだ)というお馴染みの感嘆文がありますが、タフ構文と感嘆文が組み合わされるとHow hard the question is to solve! といった順番になります。
さらに、You don’t understandといった文に組み込まれて間接疑問文になると、「あれ、語順ってどうするんだっけ?」と途端に混乱し始める受験生が出て来ます。

さて、タフ構文をとる形容詞には限りがあります。
難易をあらわすeasydifficulthardtoughを筆頭に、dangerouspleasantconvenientimpossibleあたりもタフ構文の中核をなしている形容詞です。
この中でも、特に注意して欲しいのが難易をあらわすeasyhardです。
特にeasyについては辞書でしっかりと用例を調べておきましょう。
基礎的な単語ほど奥深いのです。
東京大学は早慶のようにマニアックな単語をあまり出しませんよね。
代わりに、多義語や基本語彙の用法用例を多くの大問で頻繁に問うています。
簡単な単語だからと言ってナメていると痛い目に遭うよという強烈なメッセージを入試問題に込めているのです。

なお、英作文で注意して欲しいのは、impossibleはタフ構文をとりますが、possibleはタフ構文を取れないということです。
be possible toと書いている受験生が意外に多いので要注意です。
possibleについても、ぜひ辞書で用例を確認するようにしてください。
併せて、お手持ちの文法書でタフ構文については必ず復習をしておきましょう。
意外に盲点としている人が多いです。
つまり、ライバルたちに「差」をつけられる分野でもあります。
本問を落とされた方は、ぜひとも臥薪嘗胆しましょう!

設問(25)これは高校受験レベルのサービス問題です。熟語力強化を!<動詞(語法/熟語)>

誤った選択肢は(b)

Fortunately, fantasy fictionー(a)the heir to the traditions of myths and fairy talesー may still (b)remind us the spiritual value of nature. ofをtheの前に挿入      

これは、秒で気付けなければいけない問題です。
「remind〜of・・・」という基礎的な熟語知識が問われています。

remind A of Bは私立高校の入試でもよく問われています。
英単語に関しては鉄壁英単語帳やら英検1級用の単語帳やらで高級な語句を仕入れている人でも、英熟語についてはほとんどまともに取り組まない人が非常に多い印象です。
ですが、東京大学はそれを知ってか、4A・4B・5など様々な大問で頻繁に英熟語の知識を問うていますから、早いうちにガッツリ覚え込みをしましょう。

accuse 人 of 物事、inform 人 of 情報、rob 人 of モノ、cure 人 of 病気、といったようにofが使われる熟語はかなり多くあります。
セットとなる前置詞に着目して総整理してみるのも良いでしょう。
特に、熟語は設問(22)で紹介した受動態の鉄則その1と絡めてよく出題されます。たとえば、センター試験では

We were (        ) our energy by the thin air and the steep paths in the high mountains.(2017追試験)

 ① robbed from    ② robbed of    ③ stolen from     ④ stolen of

のように問われています。選択式ならまだわかりますが、これが本文中で

We were robbed our energy by the thin air and the steep paths in the high mountains.となっていても違和感を覚えられない人は熟語知識の総復習を直ちに行いましょう!                      

ちなみに、英熟語の覚え方については、知恵の館記事などでもご紹介をしているので、併せてチェックをしてください。
英熟語がなかなか覚えられないという方は、せめて前置詞のところだけでも意識して覚えるようにしましょう。
たとえば、be interested inであれば、[in] のところは特に強調して覚えてみるといった具合にです。
なお、2024年2月に、z会の『速読英熟語』が改訂されるようです。
令和に入ってから、英熟語帳も新作が発売されるようになってきていますので、自分にあった本をぜひ見つけてください。

(英熟語の覚え方) https://exam-strategy.jp/archives/10930

いかがでしたでしょうか。東大4Aは、コツをつかめば、ほんのちょっとの労力で3問は確実に正解できる「おいしい」問題です。
今年度の問題で言えば、(21)(24)(25)は瞬時に気づいて欲しかった設問でした。
ぜひ、過去問探究や敬天塾の映像授業などを通じて、ノウハウを学び取っていただき、東大英語で高得点を奪取していただければ、この上ない幸せです。

(編集後記)

なお、蛇足ではあるが、東京大学が4A正誤問題を出題し続ける理由について私見を述べたい。
昨今、センター試験が廃止され共通テストに移行したことに伴い、共通テストでは語法や文法問題が出されなくなった。
それに伴い、東大側としては、受験生の語法知識や文法知識を二次試験で問う必要性を以前にもまして強く感じているのかもしれない。

東大教養学部の内部資料で、正確な訳読の重要性や正確な構文解釈力の必要性について教授陣が寄稿していたが、これは、英語は不正確な文法知識でも堂々と話せればOKという風潮が広がっていることへの警戒感の表れのようにも思えてならない。
会話においては、こちらの表情やジェスチャーから、相手がこちらの意図を汲み取ってくれることもあるだろうが、ペーパーテストや研究論文においては、書かれているものが全てである。
稚拙な文法ミスやスペルミスを犯そうものなら、内容以前に、本文すら読まれないこともありうる。
そうした危険性を排するためにも、ちゃんと文法のお勉強もしてくださいねと東大側は入試問題を通じて受験生に訴え続けているのかもしれない。

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【過去の年度】

東大英語 第4問A(英文法正誤)制覇の極意(2023年実況中継)

東大英語 第4問B(英文和訳)2022年実況中継

東大英語 第4問A(英文法正誤)2021年実況中継


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