譲歩構文をマスターしよう!

復活宣言をしたので、シリーズものも更新します。

まずは、「読解をしようシリーズ」から。

 

文章構造の4レベル

まずは、前回までのおさらいです。

文章構造には4レベルあります。

 

レベル1:文字(letter)が組み合わさって、単語(word)になる
レベル2:単語(word)が組み合わさって、文(sentence)になる

レベル3:文(sentence)が組み合わさって、段落(paragraph)になる

レベル4:段落(paragraph)が組み合わさって、文章(article)になる

 

レベル1は単語の習得。簡単に言えば、「単語帳でやっておけ」の世界です。

しかし、単語の覚え方って、意外に身に付いていない人が多いです。英語のスペルと日本語を対応ばかりさせている人、要注意!

このレベルの話はこちら(なぜ単語暗記が苦痛なのか? )へ

 

レベル2は、受験英語の勉強のメイン!授業のほとんどが、このレベルの解説です。

つまり我々は、一文が読めるようになる方法を6年間訓練している、と言い変えられます。

このレベルの話は、様々な先生が、様々語ってらっしゃいますから、私は多くは触れませんが、前回の記事(区切る勉強から脱却して、まとめる勉強へ移行しよう! )で少し触れています。

 

ちなみに、レベル2を勉強することは、悪いことではないにしろ、レベル1とか3、4は放置して良いの?

というのが、このブログのスタンスです。

 

段落の構成を学ぼう!

では、今日はレベル3の続き。

文の組み合わせで段落を作るレベルの話を進めます。

 

あまり教えられることが少ないかもしれませんが、段落の構成にもパターンがあります。

ある程度、型やパターンが存在していて、そこからあまり大きく逸脱しないのが普通。特に表論文はコテコテのものが多いです。

 

だから、典型パターンを知っているだけで、深く読むべき場所や、ポイントが書かれている場所が、手に取るように分かります。

前回は、抽象と具体の話をやりました(抽象と具体を見極めて、読解力を高めよう!

が今日は譲歩構文へ。

 

譲歩→逆接→主張の構文を理解しよう

これも、ちょっと勉強すれば、誰でも言ってることなんですが、それでも知らない人がたくさんいます。

まず、「譲歩」という言葉を知らなかったり。

 

譲歩というのは、相手の意見に同調することです。

「歩を譲る」と書くわけですから、相手の立場に一歩近づくようなイメージがあればわかり易いかもしれません。

 

譲歩の後は「逆接」、つまり「しかし」や「だが」などで、繋ぎます。

そして最後に自分の「主張」を展開するという、評論の仕方です。

 

自分と対立する意見を、自分の土俵の上に持ち込み、その上でバッサリ切り捨てるという、

非常に攻撃的な論法です。

 

ものは試し。このように使います。

確かに今ならあなたの言っていることは、その通りかもしれないけど

10年後には通用しないと思うよ。

 

赤い部分が、譲歩構文を見抜くための表現です。

「確かに」や「もちろん」、「なるほど」、「かもしれない」などを見たら、譲歩が始める可能性が高くなります。

 

青い部分が、相手の意見を一度認めてる部分(譲歩している部分)です。

 

緑の部分が、自分の意見を展開している場所ですね。筆者の主張がここに来ます

 

入試での登場の仕方に注目しよう

それでは、これまた典型的な譲歩構文が登場するので、

(非常に解説しやすい)2017年のセンター現代文の問題をご覧ください。

 

 

第10段落の、ページの切れ目の辺りに赤い枠が見えますでしょうか?

「確かに」と「しかし」で繋がれた、典型的な譲歩構文があります。

 

細かくは、ぜひご自身で読んでほしいのですが、簡単に言うと、

 

確かに(譲歩)

科学が引き起こす問題を処理するために、科学者は一般人に対して、科学の知識を付けさせようとするが、(譲歩の内容)

しかし(逆接)

問題の処理には専門家が必ず付いてくるし、専門家の間で決着を付ける時にも、科学の知識でなく、政治家やメディアとの関係で処理することが多い。だから、科学の知識を一般人が付けることは大切とは言い切れない。(主張)

 

というような感じ。

科学批判の文章ですから、そういう方向の文章になっています。

 

まとめ

さて、これで前回の記事と合わせて、2大文章構造を扱いました。

抽象と具体の関係、譲歩構文を見抜けるようになると、文章の読み方グッとうまくなります。であれば、当然点数にも結び付きます。

ブログなので、私がその場で言葉を足しながら解説をすることが出来ないのですが、基礎はキチッと押さえて書いていると思いますので、どうぞ何度もお読みくださいませ。

 

 

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抽象と具体を見極めて、読解力を高めよう!

シリーズ一覧はこちら

前回の記事(区切る勉強から脱却して、まとめる勉強へ移行しよう! )はこちら

 

文章構造の4レベル

まずは、前回までのおさらいです。

文章構造には4レベルあります。

 

レベル1:文字(letter)が組み合わさって、単語(word)になる
レベル2:単語(word)が組み合わさって、文(sentence)になる

レベル3:文(sentence)が組み合わさって、段落(paragraph)になる

レベル4:段落(paragraph)が組み合わさって、文章(article)になる

 

レベル1は単語の習得。簡単に言えば、「単語帳でやっておけ」の世界です。多少は学校で方法論の解説があるでしょうが、基本は自学自習がメインになるはずです。

くわしくはこちら(なぜ単語暗記が苦痛なのか? )へ

 

レベル2は、受験英語の勉強のメイン!授業のほとんどが、このレベルの解説です。

つまり我々は、一文が読めるようになる方法を6年間訓練している、と言い変えられます。

このレベルの話は、様々な先生が、様々語ってらっしゃいますから、私はあえて触れません。

一応、前回の記事(区切る勉強から脱却して、まとめる勉強へ移行しよう! )で書いてますので、よかったらご覧ください。

 

ちなみに、レベル2を勉強することは、悪いことではありませんが、レベル1とか3、4は放置して良いの?

というのが、このブログのスタンスです。

 

段落の構成を学ぼう!

では、今日はレベル3に行こうと思います。

レベル3は、文の組み合わせで段落を作るレベルの話です。

 

あまり教えられることが少ないかもしれませんが、段落の構成にもパターンがあります。

文章を書くのは、高度な技術が必要で、職人技のような素人からは分からない領域のものだと思われているかもしれませんが、そうではありません。

(と、私が言える立場ではないかもしれませんが)

 

ある程度、型やパターンが存在していて、そこから大きく逸脱しないように書かれていることが多いです。

だから、パターンを知っているだけで、深く読むべき場所や、ポイントが書かれている場所が、読まずとも分かってしまいます。

今日は、その1つを扱います

 

(抽象)→(具体)→(抽象)の関係を知ろう!

もう世間で説明し尽くされた話ではありますが、まだまだ浸透していないので、私も解説にチャレンジしてみようと思います。

 

では内容に入りますが、文章は抽象→具体→抽象の順が1セットになって書かれることが非常に多いです。(評論文では)

但し、必ず登場するかどうかは分からず省略されることがありますから、(抽象)→(具体)→(抽象)とカッコを付けておきますが。

 

面白いので、「サンドイッチの法則」とでも名前を付けておきましょうか。

真ん中が、具(体)ですし。

 

 

そして、抽象の部分と、具体の部分に特徴があります。

 

抽象の部分には、筆者の主張や結論が登場します。法則や性質、まとめ、主題と言い換えても良いかもしれません。

また具体の部分に比べて意味が分からないことが多く、一読しただけでは意味が取れないこともあります。

 

具体はその逆。

読者がイメージしやすい内容を書き、読者に納得をさせ、筆者の主張の説得力を高める働きが主です。結論や主張、法則などは登場しないのが普通です。

 

この2つの内容を、抽象→具体→抽象とサンドイッチにして文を書く事により、読者を説得させようとします。

 

センター2017本試で確認しよう!

それでは、抽象→具体→抽象の関係を、このブログでお馴染み2017年センター試験の第1問で解説しましょう。

(この問題、ホント解説するのに便利だわ)

 

 

画像の赤で囲まれたところが抽象青で囲まれた部分が具体です。

 

文頭の抽象表現

まず文頭に抽象表現が来ています。

「現代社会は科学技術に依存した社会である。」という内容です。

 

本ブログでは、精読と読解を使い分けて説明しています。

文字に書かれている事を読み取るのが、精読。

文字に書かれていないことを読み取るのが、読解。

です。(詳しくはここを参照

 

この文頭の一文。精読は可能です。

現代社会が、科学技術に依存していると書いてあるんだから、そういうことが言いたいんでしょう。

しかし、何のことを言いたいのか、よく分かりません。

それでOK。なぜなら具体的な話が一切出ていないからです。

よって、ふーん、と思ってスルーすれば良し。あまり気にしなくて良いでしょう。

 

初級者はここまでで良いですが、中級者ならばあと2つ、上級者のためにさらに1つ追加しましょう。

 

中級者のためのポイント(文頭の抽象表現、悪口言葉と誉め言葉)

まず中級者のための一つ目ですが、文頭の一発目に抽象表現を書き、読者に意味を分からせないというのは、書き手の技術です。

「何言ってるの?意味分からない?」

と思わせて、読者の興味を引くと言う、コテコテの技法があります。

だから、分からなくても特に気にしなくてOKです。

 

二つ目は、誉め言葉と悪口言葉を見つけるというもの。

実は既にこちらの記事で書きましたが、書き手は敵と味方、好き嫌いを分けて書きます。

今回であれば、

「現代社会は科学技術に依存した社会である。」

の一文だけで、筆者が科学技術に肯定的なのか否定的なのか、分かってしまいます。

注目する単語は、「依存」。

 

「依存」は原則として、私の主宰する塾では悪口言葉認定しています。

あまり良い意味では使われない単語だからです。

もし筆者が科学技術が好きならば、

「現代社会は科学技術のお蔭で成り立っている社会である。」

とでも書けば良いわけです。

ということで、科学批判の文章なんだろうな~というのが分かります。

 

上級者のためのポイント(日本史や思想史を踏まえる)

上級者のためのポイントとしては、日本史や世界史、倫理や政治経済の学問を踏まえて文章を読むということでしょう。

詳しく書くと、とんでもない量になるのでちょっとだけしか書けませんが、歴史的な背景から、国語の現代文では科学技術に対して批判的な立場の文章しか掲載されません。

(絶対とは言い切れないのですが、確率としては非常に高い)

 

単純に分けられないのですが、左と右で言えば、右寄りな文章は登場せず、左寄りな文章ばかり。保守的な文章は見かけず、革新的な文章が多いです。

 

そういう、学者や評論家の方々の考え方やトレンド、背景にある歴史的な事実と解釈を踏まえて文章を読むと、文章を読まなくても主張が掴めてしまいます。

 

物凄く簡単に言えば、「どうせ科学をテーマにした話だったら、こういう結論になるんでしょ」

というのを知ってしまっている、ということです。

これが上級者のポイント

 

ということで、本当は画像の全体を解説したかったんですが、字数も時間もオーバーしてしまったので、今日はたった一文で終了(笑)

ま、本来文章って、そうやってスローリーディングするものなんですけどね。

 

20分で、こんな長文読んで、問題に答えられるかい!!

というツッコミをしても、世界は何も変わらないのかもしれませんが、どうかそういう読み方もあるのを知ってほしいと思います。

では、次回からは、抽象と具体の話の続きへ。

 

 

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区切る勉強から脱却して、まとめる勉強へ移行しよう!

さて、久しぶりの読解シリーズ

前回のこちらの記事の続きから行きましょう。

 

 

文章構造の4レベル

前回のおさらいです。

文章構造には4レベルあります。

 

レベル1:文字(letter)が組み合わさって、単語(word)になる
レベル2:単語(word)が組み合わさって、文(sentence)になる

レベル3:文(sentence)が組み合わさって、段落(paragraph)になる

レベル4:段落(paragraph)が組み合わさって、文章(article)になる

 

前回はレベル1の話をしました。

簡単に言えば、「単語帳でやっておけ」の世界。要するに、暗記を強要される部分です。

その割に、覚え方も教えてもらえないし、どうなったら仕事が完成かもわからない。別に単語テストで点数が取れても、長文中で使えるとは限りませんからね。

ま、詳しくは前回をご覧くださいませ。

 

英語の授業=レベル2

では、今日はレベル2の話です。

単語と単語を繋げると文が出来るのですが、実は皆さんが受けている英語の授業って、ほとんど全部、このレベルの解説だって気付きました?

 

文法問題なんて、まさにこの話ですよね。

SVOとか、SVOCのルールは、単語の並べ方の話です。

この文章では、that が省略できるけど、こっちの文章の時には省略できないとか。要するに文章中のルールをひたすら覚えていることになります。

なんのこっちゃない、これだけの話です。

単語一つ一つの意味をひたすら覚えて、単語と単語の組み合わせでどういう意味になるのか覚えれば、英語の勉強は終わりです。

 

と言っても、その並べ方のルールを把握して、処理する力を身に付けるのが大変なんですけどね。

ほとんどの受験生は、このレベルを身に付け終わる前に大学受験を迎えてしまい、レベル3はほとんど身に付けられない。

だから、先生になっても中々教えられないし、そして教えられない受験生が再生産される・・・。というサイクルになっています。

 

組み合わせでマルッと覚えるようにしよう!

では、このレベルの習得のポイントは何かというと、

単語と単語の組み合わせのパターンを覚える

ことにあります。
例えば、bookという単語がありますね。
始めは意味を知らない単語でしょうから、「book=本」と結び付けて覚えます。
同じように、「read =読む 」と対応させて覚えると思います
「read は読むって言う意味で、bookは本って言う意味だから、本を読むってことか」
と、まずは単語と単語を区切って意味を理解しているはず。

 

しかし、英語に触れて言うと、次第に read the book というフレーズが何度も登場します。

そして、次第に read と the と book を区切らずに、「read the book」を丸ごと一つだと思って、意味が取れるようになっているはずです(無意識でこのレベルに来ていると思います。)

 

ピコ太郎が「I have a pen.」と歌っていましたが、ほとんどの日本人が「I have a pen.」を、

Iとhaveとaとpenに区切って意味を理解していないと思います。

I have a pen. くらいだったら、丸ごと意味が取れる人が多いはず。

 

これが、英文が読めるようになったということであって、英語の勉強そのものでもあります。

区切らなければ分からなかったものが、丸ごと一つに見えてきて意味が取れるようになる、のを目指してください。

 

ポイントは、

次第に出来るようになるのではなく、意図的に狙って勉強することです。スピードが何倍も違います。

 

熟語は大事!

単語と単語の組み合わせを、区切らずに丸ごと分かるようになるのがポイントなので、必然的に熟語の暗記が大切だということになります。

熟語の暗記は大切ですか?と質問されることがありますが、答えはYes!

というか、熟語が分からなければ、全て単語を一つ一つに区切って覚えていかなければなりませんから、非効率ですし読むスピードも上がらない。

例えるなら、全ての単語の知識が「熟語化」されるのが目標です。

 

それに、ナンでもカンでも、単語に区切れば良いわけではありません。

区切ると意味がわからないものがたくさんあるからです。というか、熟語帳に載ってるものってそういうのばっかり。

 

take はとると言う意味で、place は場所という意味ですが、take place で「発生する、起こる」という意味です。

想像で補うには、意味がかけ離れすぎていますから、やはり「take place」で一語として覚えた方が良い。

 

ということで、丸ごと一つと見なして、頭に放り込む方が「使える英語」になります。

 

使い方と一緒に覚える

これも受験業界で良く言われることですが、単語は使い方を覚えなければいけません。

これも上で書いた、「くっつけて覚える」話と一緒です。

 

例えば、be interested in ~の in は、なぜinなのか。

 

文法的な説明をすると、分野を表すinの使い方があって、

Please speak in Japanese.

などの、言語の前に付くinと同じだそうです。

 

と、理由を教えてもらえば納得しますが、限られた試験時間の中でイチイチ思い出す時間はないですし、覚えていればなんの疑問も持たず意味が取れます。

ということで、やはり覚えてしまうのが最強なわけです。

 

同じように、provide が出てきたら、ちょっと先の方のwith やfor を探さなければいけないですし、If を見たら、カンマと助動詞の過去形を探すわけです。

他の単語と組み合わせて文章が出来ているので、当然の発想です。

 

古文“熟語”を覚えよう!

上では英語の話をしましたが、古文では異常なことです。

なぜなら、古文単語帳は売ってますが、古文熟語帳は売っていないからです。

売ってないから、先生も教える発想にならないし、生徒も覚える発想にならない、というのが実情のような気がしますが。

 

古文の勉強は、単語を覚えて、文法を勉強すれば読解だ、という流れで進むのが一般的なようですが、古文単語の勉強でも、「熟語を覚えよう」と意識してみると語彙力がさらにアップします。

中には、古文単語帳の中に熟語コーナーが設けてあるものもありますが、古文でもやっとそういう教材が登場したかと嬉しくなりました。

 

古文で、他の単語(というか、文字?)と対応させて覚えるものと言えば、係り結びが代表例でしょう。

「ぞ、なむ、や、か、こそ」の5つですね。結びが連体形になるとか、已然形になるとか、意味が強調か疑問か反語かとか、覚えますね。
珍しく、古文で他の単語と絡めて覚えるパターンです。
でも、他にもたくさんあります。
例えば「いかがはせむ」。
古文の授業では、
いかが、は「どうして」という意味で、
せ、はサ変動詞の「す」の未然形で、
む、は推量と意志の助動詞「む」の終止形で・・・
などと、区切って教わる事が多いと思いますが、
これは、丸ごとよく使うフレーズで「どうしようか」という意味です。
良く見る表現ってたくさんあると思いますから、「あ、同じの見つけた」と思った時に、丸ごと覚えておくと良いでしょう。

区切る⇔まとめる、を使いこなそう!

と、こんな感じで、単語一つ一つだけじゃなくて、組み合わせでマルッと覚えて、意味を掴めるようになるのが、レベル2の話です。
普段、学校や塾で習っている方法は、一つ一つこのレベルの話ですから、非常に大切です。
が、レベル3やレベル4もあります。
上のレベルがあると知って勉強するのと、しないのでは意識が変わってきます。
細かく区切る方法があるのなら、まとめて一つにする方法もあるわけです。
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なぜ単語暗記が苦痛なのか?

久しぶりの読解をしようシリーズ

今まで書いた事だけでも、かなり読解力がアップするエッセンスは盛り込んであるんですが、今日も非常に大切な内容です。

果たして、一回で書き終われるのか・・・

 

文章構造の4レベル

今日は、文章構造には4レベルあるぞという話をします。

皆さん、意識してか、無意識か分かりませんが、文章全体を分割すると段落になり、段落を分割すると文になり、という構造がありますよね。

これをレベル分けすると

 

レベル1:文字(letter)が組み合わさって、単語(word)になる
レベル2:単語(word)が組み合わさって、文(sentence)になる

レベル3:文(sentence)が組み合わさって、段落(paragraph)になる

レベル4:段落(paragraph)が組み合わさって、文章(article)になる

 

となります。

この4レベルを意識すると、読解力が非常に上がります。

 

英語でも、現代文でも、古文でも、漢文でも全く仕組みは同じ。でも、一般的な学校や塾の授業では、教えられることが別で、その辺りも把握すると、更なるレベルアップも出来るでしょう。

これ、非常に深くて大切なことなので、一つ一つ記事を分けて書いていこうと思います。

今日は、英語に関するレベル1について。

 

レベル1 文字(letter)→単語(word)

アルファベットのdとoとgをこの順番で組み合わせるとdogとなり、日本語で「犬」を表す単語になりますね。

cとaとtの組み合わせでcatになり、日本語の「猫」になる。

このように、文字と文字の組み合わせで単語が成立しています。まあ、当たり前と言えば当たり前ですね。

 

いわゆる単語の暗記のこと

このレベルの習得の事を普通、「単語を覚える」と言っていますね。多くの受験生が単語帳を買って、一つ一つ覚えていると思います。

この単語の覚え方って、実は結構深いのです。

話すと長くなりますし、僕が授業したとしても、毎週ちゃんとした覚え方が出来ているか、丁寧に指導しても、平均で数週間かかって感覚を身に付けてもらっています。

(だから、4月は単語の暗記方法ばっかり話しています)

残念ながら、今日のブログでは書ききれないので簡単に触れるだけになりますが、皆さん、ちゃんと単語の習得出来ていますでしょうか?

 

覚え方を教えてもらわない

勘の良い方は気付いたかもしれませんが、上に書いた話は暗に「覚え方は教えてもらわないでしょ」というのを意味しています。

「単語を覚えろ」と言われても、覚え方は教えられない。

単語テストで得点をとれば、単語を覚えられた認定する(生徒も先生も)

というような事が、往々にして行われています。

でも、そんなに単純ではありません。

 

高校3年生になって、僕のところに来る子には、一か月くらいかけて、単語の覚え方ばっかり指導されます。それくらい大事だし、それくらい効果があるからです。

単語を覚えるというのは、日本語に置き換える事だと思っている生徒がいますが、全く異なります。(といいつつ、一部の単語はそれで済むんですけど)

自分が知ってる日本語の単語に置き換えるのは、かなりズレた暗記方法だと思って下さい。

 

単語暗記とは、概念の習得

例えば、dogの意味を「犬」と覚えるのは、それほど問題ありません。

これは英語の「dog」の概念と、日本語の「犬」の概念がほとんどズレないからです。

しかし、essentialを「本質的に」とか「必要不可欠な」という日本語に対応させて覚えても、あまり汎用性はありません。

dogは大抵「犬」と訳していれば大した問題がありませんが、essenntialは常に「本質的に」や「必要不可欠な」と訳していると、上手く訳が当てはまらないことがあります

 

単語の習得は、言い換えると概念の習得です。

決して、日本語と英語を対応させることではありません。
これをわかり易く、(しかも絵で!!)表現しているのが、このリンク先の単語帳です。

覚えづらい古文単語が覚えられる!「ビジュアル図解 古文単語」

これ、古文の単語帳ですが、本当に表紙が素晴らしい。まさに単語の習得というのは、こういう事なのです。

 

法則、語源、絵を活用しよう!

単語というのは、闇雲に文字を並べたものではありません。

ある程度、決まったルールに従って文字を並べますし、決まったルールに従って発音します。

 

しかし、学校や塾の授業では、そのルールについての解説は普通ありません。

文字の組み合わせのルールを教えてくれないから、丸暗記するしかなく、丸暗記せざるを得ないから成績が上がりません。

 

これを打破しようと書かれた参考書が、非常に流行の鉄壁ですね。

東大受験生じゃなくても超オススメ「鉄緑会 東大英単語熟語 鉄壁」で暗記の仕方を学ぼう!

この単語帳は、文字の配列のルールや、単語の語源について、積極的に触れています。
(かといって、メインで書かれているというより、逐一触れているのですが)
また、単語の暗記法に関して、図や絵が差し込まれていて、これが非常にわかり易い。
受験生にウケるのも、よくわかります。
僕も、単語の覚え方の例として非常に良いため、生徒によく勧めています。
文字の配列のルールや仕組みが分かれば、暗記量が一気に減ります。いわゆる丸暗記から解法されたい方は、鉄壁に御世話になっても良いでしょう。

まとめ

ということで、

レベル1:文字(letter)が組み合わさって、単語(word)になる

のまとめをしましょう。
・単語帳を使って自主的にやっている。
・でも、習得の仕方(単語の覚え方)は習わない。
・法則、語源、絵や図を活用することがポイント。
ということです。
知っている子は、無意識で使っているけど、知らない子は丸暗記に走って、いつまでも非効率なことをし続ける。
どうせなら、同じ時間で最大の効果を上げる勉強をしませんか?

読解力が飛躍的に上がる方法を、一度まとめてみました。

今日は、文章の読解の仕方について、これまで書いてきたことをまとめようと思います。

2か月ほど前から、国語や英語の読解方法について「読解をしよう」シリーズとして書いてきましたが、好評を頂いてまして、一度ちゃんとノウハウ化してまとめようと思い立ちました。

 

別シリーズも、たま~に「まとめ回」を作ろうかと思っているので、どうぞお楽しみに!

 

読解とは何か?

最近、至るところで言っているのが、和訳と読解の違いです。

この区別をしっかりつけることが、非常に大事!

 

和訳というのは、英語を日本語に置き換えることです。

翻訳と言い換えても良いですし、古文を現代語訳するのも同じだと思って下さい。

英語の授業では精読と呼ばれたりします。
つまり、和訳とは文字で書いてある意味を読み取ることです。

 

対して、読解は文字で書いてない事を読み取る作業です。

と言ってもよくわからないでしょうから、例を一つ。

 

「吾輩は猫である。」という文があります。

 

私は猫だ、という意味だと理解するのが、さっきでいう和訳レベル。要するに、書いてある内容を理解しています。

 

これが読解レベルに行くと、

・「吾輩」なんていう単語は最近使わないな。古い文章かな?ご年配の方が喋ってるのかな?

もしくは、デーモン小暮かなwww

・猫が喋れるはずないのに、「吾輩は猫である」って、どういうこと?今、流行の擬人化!?それとも、猫の視点に立って書いた文章なのかな?

というように、そこから想像を巡らせて、情報が読み取れていきます。
書かれている内容だけに注目していると、読み取れない事がたくさんあります。
詳しくは、

という記事で書きました。

本文以外にもヒントがある。

書かれている内容だけ読んでいてもダメ。書かれていない内容を読み取ることが大事だということなんですが、これは問題全体に対しても言える話です。
国語や英語の読解問題には、必ずリード文があります。
次の文章を読んで、後の問いに答えなさい。
という、アレです。
実は、これから読み取れる情報もあります。

リード文「次の文章を読んで、後の設問に答えよ」から、何を読み取るか?

という記事に書きましたので、どうぞご覧ください。

 

リード文だけではありません。

出典、注釈、本文の長さ、傍線部の数などなど、読み取れる情報はたくさんあります。

リード文「次の文章を読んで、後の設問に答えよ」から、何を読み取るか?

という記事にまとめてあります。

 

本文を一生懸命読むのは非常に大切ですが、本文だけで読み解こうとしてはいけません。

かといって、本文以外に気を付ければ良いというものでもありませんから、色々総合して情報を読み取っていくのです。

 

要するに、文章に書かれている内容なんて大したことがなく、書かれていない内容をいかに読み取るかが大事なのです。

 

言葉のもつニュアンスに注目しよう!

言葉には、ニュアンスがあります。

男性「今週の日曜日、デート行こうよ。」

女性「う~~ん、そうだね、行きたいね。」

 

この男女は、今週末デートに行くことになりそうではありますが、男性は乗り気なのに対して、女性はあまり乗り気でなさそう。

言葉の上では「行きたいね」と言っていますが、本当に行きたいかどうかは怪しい。

 

というように、言葉にはニュアンスがあって、本音と逆の言葉を使うことなんて、いくらでもあります。

こういう言葉に注目するのも、非常に大切。

筆者が使っている単語によって、好き嫌いがハッキリわかります。

 

私は、誉め言葉と悪口言葉と名付けて教えていますが、意味は同じでも、言葉によって褒めているか、批判しているかが分かれます。

世の中の文章は、悪意に満ちている。言葉に注目して読解力を付けよう!

という記事にまとめてます。

 

①私たちの生活が便利なのは、科学技術の大きな貢献によるものだ。

②現代社会は、科学技術のお蔭で成り立っている。

③今の世の中は、科学技術に依存している。

 

と3つ並べて見ました。

どれも、言っている内容自体はほとんど同じ。

しかし、下に行くに連れて、科学に批判的な立場になっているのが分かるでしょうか。

 

他にも、

④科学技術は、現代社会に大きく貢献している。

⑤科学技術は、現代社会に大きく「貢献」している。

と、貢献という言葉に、カギカッコが付いているのと、いないのでは、ニュアンスが変わります。

④は科学技術が好きな人の文章でしょうが、⑤は嫌いな人のような雰囲気が漂いますね。

 

ということで、使っている言葉の違いによって、醸し出される雰囲気を読み取っていくことが、非常に重要です。

 

 

まとめ

ということで、これまで書いてきた内容を、ダイジェスト版でまとめましたが、いかがでしたでしょうか?

あまり世間では言われない方法もあると思いますが、読む上では非常に大切です。

センスで読めない人が、センスで読める人のようになるには、こういう細かい考え方がカギになります。

 

まだまだ書き終わってないので、読解をしようシリーズ、今後もお楽しみに!

 

世の中の文章は、悪意に満ちている。言葉に注目して読解力を付けよう!

 

日本の国語教育では、頻繁に読解力という言葉が登場します。

読解力を付けなさい、読解力が足りない、などと言われますが、読解力とは何かをしっかりと定義して話をする先生はあまりませんし、読解力を付けるノウハウについても手探りなのではないかと思いまして、私の少ない経験値ではありますが、シリーズとして書いています。

 

それが、この読解をしようシリーズです。
前回は、本文を読む前にすべきことがあるということで、国語の現代文を題材に取り出しましたが、今日はその続きです。
前回の記事はこちら↓
僕は元々理系ですが、東大に文系でも合格したということで、理系科目を教えるのと同じくらい、文系科目を教ています。
2時間の授業で、数学を教えて、英語を教えて、国語を教えて、日本史を教えて・・・のようなことが普通で、他科目指導の経験も長くなってきたのですが、実は国語の読解の授業は評判が良いです。
物凄く細かいですし、僕が読めるのではなくて、「なぜそう読めているか」の理由やノウハウを必ず付け加えるようにしてますから、生徒も納得してくれているようです。
その中でも、特に面白がってくれるのが「言葉の選び方」。

国語 言葉の選び方

これは、あまり他の先生が解説しているところを見た事がないんですが、絶対に注目した方が良いポイントだと思いますので、簡単にご紹介です。
さて、前回の記事と同じように、2017年の国語のセンター試験の問題を貼り付けましょう。
※長いので、特に読む必要はありません。参考に貼り付けただけです。

 

さて、前回の記事で。リード文に注目すべきだと言いましたが、今回のリード文を読むと「科学論」であると書かれています。

これも前回に書きましたが、国語の現代文の題材になるような文章では、「科学」は大抵悪者扱いされます

科学のせいで自然が失われたとか、希薄な人間関係になったとか、戦争が起きたとか、格差が生まれたとか、現代社会の問題は全て科学のせいだと言わんばかりに(それは言い過ぎか)。

多分、学者さんにそういう考えの人が多いのでしょうね。

 

もちろん、科学を賛美する文章が出る可能性もありますが、まずは「科学」という言葉を見た瞬間に、「あ~、この筆者は、多分科学がキライなんだろうな~」と思って、読み進めても構わないでしょうね。それくらい、いつも悪者です。

 

というのも、

評論文というのは、ナンでもカンでも二元論に単純化して語られます

本当は、絶対に良いものや、絶対に悪いものはないはずなんですが、短い文章で主張を通そうとすると、どうしても正義の味方と悪者を登場させて戦わせた方が、読んでいる人が分かりやすくなる、というのも大きな理由でしょうね。

 

上の例で言えば、自然環境は善で、それを破壊する科学技術は悪、みたいな感じです。

他のテーマでも同じで、良い者と悪者が登場する文章はとても多い。

だから、この文章を書いた人は、

何が好きで何が嫌いなのか、見極める事が非常に重要なのです。

 

という視点を踏まえた上で、センター試験の国語の文章を見てみましょう。

例えば、1行目。

「現代社会は科学技術に依存した社会である。」

とありますね。この時点で、もうこの筆者は、どちらかと言うと科学の事が嫌いな可能性が高いと読み取れます。

なぜなら「依存」という言葉は、比較的ネガティブな印象を持つ言葉だからです。

 

もし、筆者が科学技術の事を好きで、現代社会の事を素晴らしいと思っているなら、

「現代社会に対して、科学技術は大きな“貢献”をしている」

とか、

「現代社会は、科学技術の“お蔭”で成り立っている」

のような表現になってもおかしくないわけですから。

 

まあ、1行目はそれほど露骨ではないですけどね。もう少し読み進めてみましょう。

4行目「既存の知識の改定と“拡大”のみを生業と・・・」

5行目「科学は技術的な“威力”と結びつく・・・」

7行目「科学技術という営みの存在は、“膨張”を続ける。」

14行目「実験室の中に天然では生じない条件を作り出し、そのもとでさまざまな人工物を作り出すなど、自然に“介入”し・・・」

 

などなど。

特に悪意を感じる表現には、「“---”」のマークを付けましたが、文全体を読んでも何となく科学に悪い印象を持つような表現になっています。

 

細かいと言われれば細かいのかもしれませんが、こういう日本語の表現すれば、簡単に筆者の趣味が分かります。

 

僕もブロガーのはしくれですので、文章を書く側の人間なわけですが、文章を書くときって絶対にこういうのを意識してしまいます。

好きなものに、印象の悪い言葉は使わないでしょうし、嫌いなものに印象の良い言葉を使いません。使ったとしたら、そこに別の意図があるのです。

 

言葉が持つ印象も、読解の重要な手がかりです。

 

国語の現代文を解く際に、本文を読むより前にチェックすべきポイント

読解をしようシリーズも段々と深い内容に入ってきました。
文章は読んでも、読解力がなかなか身に付かないという方のために、入り口として「読解とは何か?」を理解してもらうために書いております。
とにかく何度も書いてますが、一歩目は「文字に書いてある事以外の情報を読み取ること」です。
その文章が書いてある意図何を主張したいのか文中でどういう意味を持つのかを、頭を使って読み取りましょう。
前回は、リード文からでも情報が読み取れるという事を書きました。
リンクはこちら↓
「リード文なん読み飛ばしちゃう」という生徒も、よくいるのですが、リード文はヒントを与えるために書かれているものですから、大いに活用しましょう。

リード文を活用する

では、今日から実践編として、2017年のセンター国語の現代文の問題を利用して、読解の練習をしていこうと思います。
まずは、問題文(設問を除いた部分)を掲載します。
文字は読まなくても良いので、画像として眺めて下さい。
さて、本文の内容を読まず、さっと目を通しただけで読み取れる情報がたくさんあります。
本文の読解は、いわずもがな大切なのですが、本文を読む前にすべき作業がたくさんあります。こういう細かい作業を怠らず行う事が、非常に大切です。
まず、本文の長さが分かります。
最近のセンター試験の国語の問題は、本文の長さが4ページちょっと。5ページ目に入ってから半分以内くらいで収まる分量なことが多いです。
見開きで言うと、2回めくって、視線が右の方に向いている時に、本文が読み終わります
※2016年のリカちゃん人形の問題だけは、4ページ目で終わってます。
つまり、本文の文字を一文字も読まないうちに、例年と同じ分量だということが分かりますね。
そして、注釈の量。
半ページ以上ありますから、本文中に知らない言葉が色々と出てくるだろうと。何度も注釈のページをめくる事になるわけですから、神経質な人は冊子の端っこを折っておいて、めくり易くしても良いかもしれませんね。
あとは、傍線部の数でもわかります。
漢字問題が(オ)までで、読解問題に絡む傍線部がDまでありますね。
これも例年と同じです。
漢字問題は、ずっと前から5問ずつ出題されてます。僕が現役生の頃も5問でした。
対して、漢字以外の問題は、少しずつ変わってきています。
例えば、近年では傍線部以外に、文章の表現技法に関する問題が登場していますね。これは傍線が引かれずに答える問題です。
ここ数年は、傍線部がDまで引かれていて、最後の1問は傍線が引かれず表現技法などを答える問題が出題されています。
つまり合計5問でした。
しかし、2015年は傍線がCまでしかありません。
つまり、傍線部を答える問題が3問で、代わりに「文章全体を踏まえ、「啓蒙」という行為に対する筆者の考えをまとめたものとして最も適当なものを選べ」という出題がありました。
特に「文章全体を踏まえ」て答える問題は、注意しなければなりませんね。文章を読んでいる最中に「啓蒙」に関わる部分に注意しながら読まなければなりませんから。
というように、傍線部の数でも、読み取れる情報があります。
それでは、やっと文字を読んでみましょう。
まずはリード文を読んで下さい。2002年に刊行された科学論の一節だそうです。
少なくとも3つの情報を読み取って下さいね。
まずは、「2002年に刊行されている」こと。
今から15年ほど前です。最新の文章ではないですね。まあ、でも大学受験の国語の問題では、2002年だろうが、2010年だろうが、2016年だろうが、あまり違いを意識する必要はないような気もしますが。
次に、最も大切な「科学論」だということ。
これだけで内容が分かるわけではありませんが、少なくとも文学の話とか、民族の話ではない事がわかりますね。
でも、国語の現代文の入試で題材にされる文章では、科学が絶賛されることは、ほとんどありませんね。
科学のせいで環境が破壊されたとか、人間の相互理解が出来なくなったとか、伝統的な文化が失われているとか、悪者にされることが多いです。
今回の文章がどういう内容かは別にして、科学は可哀想です。
最後に「一節」だということ。
つまり、この文章は抜粋です。もっと長い文章があって、一部を切り取っているわけですね。
だからと言って、これも受験生が特に気を付けなければならない点はないと思いますが、もしかしたら注釈なんかで、補足されてるかもしれませんね。
さて、最後に、本文のタイトルと著者を見て下さい。
小林傳司さんの書いた「科学とコミュニケーション」だそうです。
ここで小林さんの事を知っていたら、本文の内容も予想出来ますね。知らなければスルーするしかないですが。
また、「科学コミュニケーション」というのは、文章のタイトルですからね。これは大変重要です。
詳しい内容が一切分からなくても、科学の関する話と、コミュニケーションに関する話は絶対に登場します。
ちょっと想像をすれば、電話やインターネット、SNSの話なんかが出るかもなと予想する事も出来ますしね。
ということで、本文を読む前に、色々な情報が読み取れます。
たくさんあるなぁ、と思うかもしれませんが、何のことはない。ものの10秒くらいのことですよ。
軽~く視線を流しながら、パラパラめくるだけですから、それほど時間がかかるものではありません。
細かくて地味ですが、こういうところから「読解」は始まっています。

リード文「次の文章を読んで、後の設問に答えよ」から、何を読み取るか?

「読解力」という言葉をよく聞きますが、ちゃんと定義されていないし、どうやったら身に付くのかも不明という意見をよく聞きますので、せめてこれくらいは理解してほしいと、書き進めております。
僕が普段、授業で使っている用語ではありますが、文章を読むうえではレベルが3段階あるのです。
すなわち、
レベル1、和訳や現代語訳
レベル2、精読
レベル3、読解
の3レベルです。
この3つには、明確に境界線があって、全く異なる作業です。
和訳や現代語訳というのは、現代日本語の言葉に置き換える作業のことです。
国語の現代文は、既に現代日本語で書かれているので、問題になることはありませんね。
精読は書かれている内容の意味を正確に掴む作業のことです。文構造を掴み、文法的に解析して、単語の意味を正確に掴み取る作業ですね。
そして、普通はここまでしか授業で教わりません。だから、読解の授業と呼ばれているのは、僕からしてみると精読の授業です。
では、僕が使っている「読解」という言葉には、どのような意味かと言うと、文章に書かれていない内容を読み取ることです。
と言っても良くわからないでしょうから、今日は練習問題を用意しました。
下の画像は、2016年の東大入試の第一問の、リード文です。
まあ、何の変哲もないリード文ですね。
「次の文章を読んで、後の設問に答えよ。」と書かれています。
レベル1の和訳は、既に現代日本語になってるから、行う必要はナシ。
レベル2の精読は、簡単。この後に続いている文章を読んで、さらにその後に書かれているだろう設問に答えれば良いんだな、と理解出来ればOKです。
では、レベル3の読解をしてみましょう。
さあ、このリード文から、書かれていない事を読み取って下さい!!
~thinking time~
どうでしょう?読み取れたでしょうか?
本文が書かれてないんだから、何も読み取れないじゃないか?と思ってはいけません。ちゃんと出題者の意図が隠れています。
わかり易くするために、同じ年の東大入試の、第二問のリード文を見てみましょう。
さあ、どうでしょう。
第二問の方が長いですね。そして、精読も可能です。出典や、書かれた時代、登場人物の呼ばれ方などが書かれています。
これは何故かというと、本文だけ読んでも登場人物が掴めなかったり、人物関係が掴めなかったりするから、ヒントとして受験生に伝える必要があるからです。
要するに、このリード文の情報がないと、本文が正確に読めなかったり、設問に答えられないということ。
と言う事は、今日のクイズの第一問のリード文は情報が少ない、というか「情報が一切ない」と言い換えても良いでしょう。
つまり、「本文をしっかり読めば、特に補足のヒントなしで解けるように作られているんだな」という情報が読み取れます。
これが、読解。
多くの受験生が、リード文なんて読み飛ばしちゃいますが、出題者は細かいところまで気にして問題を作ってますから、こういう所から意図を読み取っていくのは、かなり大事なことです。
文章に書かれていないことから、情報を読み取っていく作業は、受験の読解だけでなく、社会に出てからも非常に大切な力です。
読解力がない方は、文章に書かれていないことを、いかに読み取るかという視点で文章に触れていくと、徐々に出来るようになりますよ。

今も昔も、男女は二人っきりの「世界」に入り込んでしまう。

前回、和訳は不自然な日本語で書こうという記事で、英単語の「often」を散々いじり倒しましたけど、今日は古文でも同じことをします。

古文読解

古文を勉強していても、意味の分からない単語、本当にたくさん登場しますよね。
僕の思い出から例を引っ張り出してみると、例えば、「あはれ」と「をかし」の違い。
「あはれ」は趣深いで、「をかし」は面白いだと教わりました。
僕は元々理系で、国語や社会が苦手というより、ほとんど興味がなかったですから、「趣深い」という言葉の意味が分かりませんでした。
中学でも高校でも、周りの友人に「恋愛は趣深いね」なんて言う人はいませんでしたし、学校の先生が「今年の桜は趣深いなぁ」って言ってるところも聞いた事はありません。
だから「あはれ」の意味がわからず、解答欄に「趣深い」と書いて、マルをもらってたような人間です。
マルをもらうのが目的だから、言葉が持つイメージを捉える必要はないと思ってましたし、読解って何なのか全く分かっていませんでした。
というように、古文の解答でマルだからと言って、文章が理解出来ているわけでもないですし、もちろん文章が理解出来ているからと言って、マルはもらえません。
「あはれ」という単語を見たら、「趣深い」と書ける生徒が勝つ世界なのです。
ついでにもう一ついっておきましょう。
「をかし」は「面白い」と訳すように教わることがありますが、「面白い」にも色々ありますよね。
少なくとも、英語では2種類に分かれてますし、幅の広い言葉です。
例えば、お笑い番組を見て「あっはっは」と笑うのは「funny」ですが、数学の難しい問題が明快に解けたときなんかに感じるのは「interesting」です。
どちらも日本語では「面白い」と言います。明らかに概念というか、ニュアンスというか、言葉の持つイメージは違います。
だから、「をかし」を機械的に「面白い」と置き換える作業をするんじゃなくて、せめて「英語で言うとinterestingに近い意味」として捉えたいところですね。
厳密には違うでしょうが、英語で例えた方が分かりやすいと思います。
こういう風に、言葉の持つイメージとか用法、ニュアンスなんかを一つ一つ掴んでいくことが、いわゆる「単語の暗記」だと思うんですが、どうしても「趣深い」とか「面白い」とかという、対応する日本単語を覚える子はいますね。
毎回一つ一つ教えていますが、一か月も経つと慣れてきますから、単語の覚え方に悩んでいる方は、是非試してみて下さい。
あと、古文って同じ単語でも色々な意味があって大変だっていう悩み相談も、よくされます。
そりゃ、受験生からしてみれば、一つの単語に一つの意味だったら、苦労しないですよ。でも現実にはそういう分けにはいかず、言葉って色んな意味を持っちゃうんですよね。
有名なところだと、「世」という古文単語には今と同じように「世間」って言う意味もあるけど「男女の仲」っていう意味もあるよって教わりますね。
高校生の頃は「なんで、そんな意味があるんだよ!」って思ってましたが、勉強を積んだりオトナになって一歩引いてみたら、そりゃ当たり前だわってなりました。
だって高校生たちも、恋愛してるクラスメイトの事を見て「二人の世界に入ってる」って言ってますもん。
今も昔も、恋愛してる男女は、その二人だけの空間に入ってしまうのでしょう。それを昔は「世」っていって、今は「世界」って言ってるだけと解釈しています。
そんな風に考えれば、古文の世界だって、もっと深く理解出来ると思うんですよね。
今と比較したり、英語と比較したり、自分たちと比較したり。
昔の人がどういう気持ちで、どういうことを考えて生きていたんだろうか、どういう意図で文章を書いたんだろうかと考えながら触れると、もっと深く理解できるし、興味もわくと。
あまりにも「現代語訳」の訓練をし過ぎると、読解から離れてしまう様な気がしますね。

 

和訳は、不自然な日本語で書こう!

読解をしようシリーズとして、読解の基礎中の基礎を解説していますが、今日は、これまで雰囲気で伝えてきた読解と和訳(現代語訳)の違いを明確にしようと思います。
まあ、正直言ってですね、先生をやっていれば常識なんですけど、生徒にとっては非常識。そして、生徒は何となくそういうことなんだろうな~と、勘を働かせないと気づけない領域です。
そもそも読解とは何か、和訳(現代語訳)とは何かという事を、ちゃんと教えてくれる環境はとても少ないみたいですね。
僕の生徒も、きちんと教えると、目を丸くしてます。
では、今日のお話は、日本中の中学生が感じたことがあるであろう、モヤモヤっとした部分から入ってみましょう。
下の英文を和訳してください。
I often play baseball.
はい。簡単ですね。
私はしばしば野球をします。
と訳せば、満点がもらえます。
しかしですね、「しばしば」なんていう日本語を使う中学生はいません中学生はおろか、誰も使わないといってよいレベルで、ほとんど耳にする日本語です。
今の日本で使われてる言葉でいえば、「よく」とか、「しょっちゅう」」とか、「頻繁に」とかでしょうか。もちろんこういう言葉を使って書いても満点がもらえるでしょうけど、「しばしば」も残っている。
僕が中学生の頃は、意味を知らずに(疑問も持たずに)「しばしば」と書いて丸をもらってましたね。ある日突然、先生に質問して、初めて意味を知ったような気がします。
では先ほどの英文を
私はよく野球をします。と改めたとしましょう。
だいぶ、自然になりましたけど、まだこの通りしゃべる中学生はいませんね。
シチュエーションを限定したらあり得るかもしれませんけど、不自然。
今の中学生用語に直したら「よく野球やるよ」とか、「けっこう野球やるよね」とか、砕けた感じになりますね。
でも、「よく野球やるよ」と書くと、満点はもらえなくなります。
なぜなら、「I」を訳出せず省略しており、訳出忘れの判定になるからですね。
このようにですね、和訳というのは、普段使っている日本語かどうかとか、自然な日本語かどうかとか、そういうのはどうでもよいのです。
では、和訳問題というのは何かというと、
和訳問題というのは、中学が高校で教科書の指導要領に書いてある、英単語の用法とか、英文法の用法、英文の構造の用法などの教えるべき項目が、しっかり理解できているか判定する問題だからです。
そこに、自分なりの表現は不要ですし、自然な日本語でなくてもよい。
「私はちゃんと英文の構造を理解できてますよ、単語の意味を知ってますよ、文法も見抜いてますよ」、と回答用紙にアピールするのが、正しい作業です。
だから、often を「しょっちゅう」と和訳するよりも、「しばしば」と訳出したほうが、「あ、こいつ、often の訳をしっかり勉強してきたな」とはっきりわかります。
だから、和訳としては正しいのです。
「しばしば」なんていう日本語、もはや「often」の訳語としてしか存在してませんからね。
しかしこれと読解とは、まったく別問題です。
「I often play baseball.」という英文を見て、「私はしばしば野球をします。」という意味かととらえるのは、和訳であって読解ではありません。
では読解とは何か?
次回以降に書きましょう。

He has a notebook under his arms. ←やってみて

読解と和訳の違いを説明しましたが、いかがでしたでしょうか?
この、読解をしようシリーズでは、学校や塾では中々教えてもらえない、読解力について、皆さんにヒントになるような事を発信していきます。
前回に引き続き、今回もちょっと面白い英文を用意しましたので、どうぞご覧ください。
前回を読んでいない方、または読んだけど忘れてしまった方は、どうぞこのリンクから読んで下さると、よく分かると思います。
前回は、僕の体験談からエピソードを拾ってきましたけど、今回は僕のオリジナルです。
まずは、英文をどうぞ。
He has a notebook under his arms.
まず、ちょっと珍しい(受験英語ではあまり見かけない)表現がありますので、注釈を入れますと、
under one’s arm と言うのは、脇の下という意味です。
under my arm だったら、私の脇の下、under his arm だったら、彼の脇の下と訳せば良いわけですね。
日本語では「脇」の下と表現しますが、英語では「腕(arm)」の下と表現するんですね。これも言語の面白いところではありますが。
さて皆さん、先ほどの英文を見て、何か感じたでしょうか?
He has a notebook under his arms.
直訳すると、
彼はノートを脇の下に抱えています。
ですね。
和訳だったらこれで良いと思いますが、それでは読解してみましょう。
この英文から読み取れる情報はなんでしょうか?
もし分からなければ、実際にやってみましょう。彼と同じ動作をしてみて下さい!
出来ましたか?
恐らく皆さん、こんなポーズをした(思い浮かべた)と思います。
↑ノートではありませんが・・・。
このポーズを思い浮かべた方は不正解です!!
残念でした。
あ、別に、こういうオシャレなポーズにしたら正解というわけでもありませんよ(笑)
では、もう一度英文を見てみましょう。
He has a notebook under his arms.
先ほどこれを、
彼はノートを脇の下に抱えています。
と訳しましたね。
しかし、もう少し丁寧に訳してみましょう。
彼は(1冊の)ノートを(両方の)脇の下に抱えています。
そうです。
この人は、不自然なポーズをしているのです。
多分、1冊のノートを両脇に抱えるという、無理なポーズを無理矢理しようとすると、恐らく下の写真のようなガッツポーズのようにして、その間に無理矢理ノートを挟み込むしかありません。
↑澤選手、ごめんなさい。
そんな、変なポーズでノートを脇抱えてるヤツ、見た事ありますか?見た事ないでしょう。
ということで、英文を和訳することは出来ても、それを読解するクセはついていないのです。日本語で書かれたら、まだ想像するんでしょうけど、英文となると途端に「和訳」で終わってしまう。
その状況を想像したり、情報を読み取ったりしないのです。
まあ、今回の英文を「読解」したのかと言われると、あまりそうではない気がしますが、
和訳だけしていたら読み取れることも読み取れないんだよ
というメッセージだと思って捉えて下さい。読解するっていうのは、頭を使わなきゃいけないってことですね。

いくら英文を読んでも、和訳の練習をしても、読解力が付かない理由

先日、告知だけした「読解をしよう」シリーズ、今日からスタートしようと思います。
と言っても、あまり難しい事はしません。
ブログ全体がそうですが、基礎的なことを噛み砕いて伝えるのが主旨ですので。
長いこと読んで下さっている皆さまであればご存知かと思いますが、僕は元々理系でしたので、数学や理科は好きだったんですが、国語や社会はダメ。
とは言っても、真面目ではありましたので、先生の言うことは聞いていましたから、丸暗記である程度の点数を取るだけの人間でした。
ですので、国語や社会系の科目の勉強の楽しさや面白さを感じたことは、早くて大学受験期、遅く見積もるとここ数年のことだと思います。
そんな私が、高校生の時に大きな衝撃を受けた話をしようと思います。

できる人の長文読解の話

恐らく、高校1年生の冬辺りだったと思いますが、クラスの友人と一緒に、英語の宿題をやることになりました。
教科書の文章を和訳する宿題で、それなりの量があったため、友人たちと集まり一気に片づけてしまおうということで、5~6人でテーブルを囲んでワイワイとしています。
そのグループの中で、僕は英語の成績が一番悪く、他の友人たちは学年でもトップクラス。
友人としては仲が良かったかもしれませんが、英語の勉強としては、少し場違いに感じていたのを覚えていますね。
そんな時、
I have been to foreign countries 30 times.
という英文が登場しました。

(正確にはどんな文章だったか忘れましたが、主旨だけお伝えしたいと思いますので、例文を作りました。)

 

この文章、別に何も難しいことはありません。中学生の教科書の例文レベルでしょう。
私は、早く宿題を終わらせたいので
「私は30回外国に行ったことがあります。」と、ノートに書いて次の文章に進みます。
しかし、周りの友人たちは、すぐに次の文章に進みません。
そこで会話を始めるのです。
「30回も外国行くって多くない?」
「多いよね~」
「お金持ちなんじゃない?」
「うらやましぃ~」
「いや、もしかしたら仕事で行ってるかもしれないよ。」
「あ~、なるほど~。貿易関係とか?」
「外務省とかね」
「そっか~」
「あ、そういえばこの前テレビで見たんだけど、ヨーロッパって小さい国がたくさんあるし、行き来しやすいから、外国に行くっていうのが、日本人ほど特別じゃないんだって」
といった具合。
宿題を終わらせるという意味では、100%無駄な会話なのですが、僕より成績の良い友人たちは楽しそうに喋っていました。
これが衝撃でした。
「 I 」が出てきたら「私は」と訳し、
「have been」が出てきたら、現在完了形だと気付いて、「継続」「経験」「完了」の3用法から適切なものを選び、
「times」は、数字と使われているから「回数」で訳し・・・
と、先生が授業中に言っていたことを、忠実に使っていくことが「読解」だと思っていたんですが、全くそうではなかった。
書かれている文章から、書かれていない事を読み取ることも出来るんだと、この時初めて気づいたんですね。
こうして、教えられている事が全てではなくて、自分の頭で考えるのが大切なんだと少しずつ気付き始めて、成績も比例して伸びていくようになります。
さて、先ほどの例文。
最近、色々な生徒に同じ話をして試しているんですが、国語や英語が得意だという生徒は、外交官かなとか、お金持ちなのかなとか、すぐに答えるんですが、読解が苦手だという生徒は、ヒントを出しても中々出てきません。
書かれている事だけをたよりに、そこから情報を読み取ろうとする力が足りないんですね。
言うならば、単語の置き換えをするのは「和訳」であり、書かれている文章から、書かれていない情報を読み取るのが「読解」だと考えてもらえれば、分かりやすいかと思います。
と、こんな風に、読解について、少しずつ考えを深めてもらえるように、次回も例え話を使って説明してみようと思います。

【新シリーズ】読解をしよう! 読解力って何?

皆さんご存知の通り、私は現役生の時、理系でした。
なぜ理系かというと、数学や理科が得意だったからというのもありますが、国語や社会が苦手(というか興味すらわかなかった)からでございます。
これ、本当によく言われるし、相談を受けるんですが、学校の国語の授業が受験に役立つとは思えないっていう悩み。
皆さんどうですか?
僕は、多かれ少なかれ、そう思ってました。
「読解力がない」とか、「読解力を付けなさい」なんてことは、よく言われますが、
ではそもそも読解力って何でしょう??
僕は小さい頃、読解力がなくて国語の成績が良くなかったのですが、大抵アドバイスされるのは「たくさん文章を読みなさい」というくらい。
では、多読すれば読解力が上がるのか?
そりゃ読まないよりは良いと思いますが、それって「ムキムキのマッチョになるまで筋トレしたら、普通の成人男性くらいはケンカで勝てるようになるよ」っていうアドバイスな気がします。
成人男性にケンカで勝つのが目的だったら、始めからボクシングとか空手とかいう、格闘技の技術を身につけた方が早いのでは?と思いますしね。
だから、多読をするのは当然の事として、読解をする技術を身につけた方が良いのではないかと思います。
しかし、残念ながら、「先生が読解をしていく授業」をする先生はたくさんいらっしゃいますが、「読解力を養う授業」をする先生は中々いないようです。
僕自身が読解力に非常に困った人間でして、全く読解について分からない状態から、徐々に何となくこういう風にすれば良いらしいというのを身につけた人間です。
全国でも、同様に読解力が付かなくて困っている受験生がいると思いますので、最低限このくらいはやってほしいというレベルで(僭越ながら)書いてみようと思います。
いつも、数学の話ばかりしていますが、自己紹介文に書いているように、英語を教えたり、国語を教えたり、日本史を教えたりもしています。
国語の読解の仕方についての授業もよくしてまして、中々評判が良いので、このシリーズではその一部をご紹介していきます。
では、初回をお楽しみに!