2026年(令和8年) 共通テスト追試 国語第5問 漢文『論語或問』『船山遺書』現代語訳
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現代語訳
【文章Ⅰ】朱熹『論語或問』
蘇軾は言うことには、「世の中の(思慮が)浅はかな人は、自分に及ばない人を友とすることを好み、今の自分に満足して、日ごとに(自分を)損なう〔=堕落してゆく〕、だから(孔子は、)これ〔=「自分に及ばない者を友とするな」という言葉〕で、そのような人を戒めた。これこそ、一つ一つの語句や、文の字面の意味にこだわって、文の主旨をとらえ損なってはいけないことを言う。もし、必ず自分より優れた人でなければ友としないならば、自分より優れた人もまた、自分を友とはしてくれないことになる。」と。
【文章Ⅱ】王夫之『船山遺書』
普通の人にありがちな欠点は、自分に及ばない人を友として自分を誇ることを好み、(一方で、)自分より優れた人をねたんで、その人とは友になろうとしないことだ。だから(孔子は、)これ〔=「自分に及ばない者を友とするな」という言葉〕で、厳しく戒めた。
人の生まれ持った性質には、互いに優れた面と劣った面がある。活動的なことと冷静なこと、剛健なことと柔和なことは、ある面では一方が、別の面では他方が優れている。相手が自分に勝る(点を持つ)ことを嫌うと、自分の偏った性質に近い人を選んで友とするようになる。(しかし、)自分の偏った性質に近ければ、(その人は)もともと自分に及ばない〔≒自分を向上させてくれない〕。相手の活動的な性質によって自分の冷静な性質を奮い立たせ、相手の冷静な性質によって自分の活動的な性質に歯止めをかけ、相手の剛健さによって自分の柔和さを補い、相手の柔和さによって自分の剛健さを抑えれば、賢さでは(相手が)自分に及ばないとしても、(その人たちは)皆、自分に勝る(ところがある)人だ。すべて、自分と同じ程度だと見なしている相手は、(実際には)皆、自分に及ばない人〔≒自分を向上させてくれない相手〕だ。自分の偏った性質に従い(友を選ぶ)ならば、自分にはすでに、(その)偏った一面で長所が備わっている。その相手は(自分に)利益をもたらせず〔≒不足を補えず〕、互いに助長し合って、ますます偏ってしまう。こういう相手を、「自分に及ばない者」というのである。
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