【無料公開】古文の助動詞 そもそもなぜ覚えるの?!目的を理解しよう!

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《ご案内》歴史的仮名遣いの読み方を習得しきれていない方は、こちらをどうぞ(筆者が運営している別サイトのページ)。

大学受験に向けて、古文の学習で最初につまづきがちな「助動詞」。
「そもそもなぜ、覚えないといけないのかがわからない」と、
目的を理解しないまま丸暗記をさせられることも多いと思います。

このページを読んで、
「だから、覚える必要があるんだ!」と目的を理解していただければと思います。

 

なお、以下は手元に助動詞一覧表を用意して、確認しながら読み進めてみてください。

問1 以下の現代語(口語)で、自然なのはどれ?その理由は?

A 友だちと話さない。
B 友だちと話しない。
C 友だちと話すない。

少し考えたあとに、こちらをクリック

自然なのはAです。

「~ない(打消し)は未然形に接続する」というふうに、
どの助動詞がどの活用に接続するかという、
真上(直前)の形は決まっています。

A 友だちと話さない。→「未然形+ない」なので自然。
B 友だちと話しない。→「連用形+ない」なので不自然。
C 友だちと話すない。→「終止形,連体形+ない」なので不自然。

古文でも、「ず(打消し)」の助動詞は「未然形に接続する」というふうに、
「どの助動詞が、どの活用に接続するか」は決まっています。

例)思ふ+助動詞など

思は未然形 ず←未然形接続 訳:思わない

思ひ連用形 たり←連用形接続 訳:思った

思ふ終止形 。←終止形接続 訳:思う。

思ふ連体形 時←連体形接続 訳:思う時

思へ已然形 ども←已然形接続 訳:思うけれども

思へ命令形 。←命令形接続  訳:思いなさい。

助動詞の「接続」の覚え方はこちらをご覧ください。

問2 以下を古文を現代語訳し、なぜそう訳すかを説明しよう!

A 花、咲かぬ時、
B 花、咲きぬ。

説明を考えたあとに、こちらをクリック

訳はそれぞれ
A 花、咲かぬ時、(訳:花が咲かない時、)
B 花、咲きぬ。(訳:花が咲いた。)
となります。

「なぜそう訳すか」、つまり「どの助動詞だと見分けるか」は「識別しきべつ」とも呼ばれます。
「識別」には2つのアプローチ方法があります。
「真上(直前)」と「真下(直後)」です。

【真上(直前)からのアプローチ~接続せつぞく~】

真上の「咲か」と「咲き」の違いがポイント!
「咲く」という動詞は四段活用なので、
未然・連用・終止・連体・已然・命令は
か・き・く・く・け・け。
※ちなみに「咲か(ず)・咲き(たり)・咲く・咲く(時)・咲け(ども)・咲け(!)」という風に、古文で出てきがちな語尾を加えて声に出す習慣を身に着けることもオススメします!(無意識に識別できるようになる近道です)

よって、「咲か」は未然形で、「咲き」は連用形。

まず、「咲き」は未然形なので、
未然形に接続するグループの中で、「ぬ」を探してみてください!
<助動詞一覧表をチェック!>
※「接続」は一覧表の一番上に書かれていることが多いです。
 「未然形接続」なら「る・らる・す・さす・しむ・ず・むむ・ず・まし・じ・まほし」です。

未然形に接続するグループの「ぬ」は、「打消」ですね!
だから、
A 花、咲かぬ時、(訳:花が咲かない時、)
となります。

次に「咲き」は連用形なので、
連用形に接続するグループの中で、「ぬ」を探してみてください!
<助動詞一覧表をチェック!>

連用形に接続するグループの「ぬ」は、「完了・強意」ですね!
だから、
B 花、咲きぬ。(訳:花が咲いた。)
となります。

 

【真下(直後)からのアプローチ~活用~】

A 花、咲かぬ時、
B 花、咲きぬ。

真下の「時(体言)」と「。(句点)」の違いがポイント!

<助動詞一覧表をチェック!>

「ぬ」は一覧表の中で、
打消しの助動詞「ず」の「連体形」と
完了・強意の助動詞「ぬ」の「終止形」のみ。

つまり、その「ぬ」自体が「連体形」か「終止形」かでも識別できる!

真下が「時(体言)」なら、「連体形」。
よって打消しだとわかる。
A 花、咲かぬ時、(訳:花が咲かない時、)

真下が「。(句点)」なら、「終止形」。
よって完了・強意だとわかる。
B 花、咲きぬ。(訳:花が咲いた。)

 

【どちらのアプローチを使うと良いか】

【真上(直前)からのアプローチ~接続せつぞく~】
こちらでしか識別できない場合が多いです。
なお、助動詞の「接続」の覚え方はこちらをご覧ください。

【真下(直後)からのアプローチ~活用~】
一部、こちらで識別できます。
こちらで識別した方が早いです。
※特に「ぬ+体言」の「ぬ」は「打消し」、
 「し+体」の「し」は「過去」というのは覚えておくと良いです。

なお、助動詞の「活用」の覚え方はこちらをご覧ください。

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