敬天塾オリジナル_ランダム古文文法テスト

はじめに

古文の文法について、学校などで一通り教わっただけで「学んだ」気になってしまう方がいらっしゃいます。
いざ文章を読むと読解ができていなくて、その原因の一つが文法であることに無自覚なことも。

簡易的なレベルチェックを作りましたので、まずは解いてみてください。

(1)使役・尊敬の助動詞「す」の活用は?
  (未然・連用・終止・連体・已然・命令の全てお答えください) 
(2)助動詞「る」「らる」の意味4つは?
(3)副助詞「だに」の意味2つは?
(4)「なむ」の識別のうち、「未然形+なむ」「連用形+なむ」について、それぞれを文法的に説明するとどうなる?
(5)「ななり」を文法的に説明するとどうなる?

答えはこちらをクリック

(1)使役・尊敬の助動詞「す」の活用は?
  (未然・連用・終止・連体・已然・命令の全てお答えください) 
   せ・せ・す・する・すれ・せよ
   ※「下二段型」と覚えていただいても大丈夫です。

(2)助動詞「る」「らる」の意味4つは?
   受身、尊敬、自発、可能
   ※判別方法も説明できるようになりましょうね。
    (れ給ふ・られ給ふのように「給ふ」が付くときは尊敬ではない等)

(3)副助詞「だに」の基本的な意味2つは?
   類推、最小限の限定
   ※添加(~までも)の意味になることもありますが、主要な意味ではありません。
   ※共通テスト古文の対策として、文法の用語も覚えておくようにしましょう。

(4)「なむ」の識別のうち、「未然形+なむ」「連用形+なむ」について、それぞれを文法的に説明するとどうなる?
   「未然形+なむ」他者願望〔あつらえ〕の終助詞
   「連用形+なむ」完了・強意の助動詞「ぬ」(未然形)+推量の助動詞「む」(の終止形・連体形)

(5)「ななり」を文法的に説明するとどうなる?
   断定の助動詞「なり」の連体形「なる」+伝聞・推定の助動詞「なり」。
   「なるなり」の撥音便「なんなり」の撥音「ん」の表記されない形〔無表記〕。
   ※文法書などではコラムなどに載せてある細かい内容ですが、東大古文では普通に現代語訳を問われます。
    「であるようだ」という訳と、撥音便化の後の「なり」は伝聞・推定であることも覚えておきましょうね。

いかがでしょうか。5問とも正答できた方には、こちらのページは必要が無いかもしれません。
1問でも不正解があれば、まだ古文文法に「のびしろ」があるようですので、がんばりましょう。

インプットだけで安心していませんか?

「文法の本〔プリント〕を何度も見ているから大丈夫」と言ってしまうような、インプットで安心しちゃっている受験生は意外と多いです。
アウトプットしないと、忘れるどころか、まだ「使える」状態にもなっていない可能性が高いです。

オススメは初見の書き込み式ドリルを新たに用意して、苦手な分野に取り組むこと。

書き込み式ドリルの活用方法】
(初学者以外は)必ず文法のポイントを見ずに(隠して!)、問題に取り組みましょう。
そして問題を解いた後に、確認としてポイントの部分を読みましょう。

基礎の基礎から始めたい方向け

「書き込み式ドリル」を始めとして、どの教材を使えばよいかを知りたい方は、以下の映像授業につけている「古文を基礎の基礎から始めたい方向け」をご覧いただければと存じます

助動詞の活用や接続の暗記や、識別の復習に便利な敬天塾オリジナルの文法資料も付けています★

映像授業【東大古文 学習法編】(2023年『沙石集』解説付き)

ランダム古文文法 確認テスト①

市販の『ステップアップノート』『ジャンプアップノート』などの書き込み式ドリルでのアウトプットもオススメですが、助動詞や助詞の意味別の章立てになっていて、「る・らるのページ」「副助詞のページ」などを認識したまま解くことになります。
それでは、本番で文法のポイントを見抜いて訳すのに比べて、簡単すぎます。
そこで、いろんな文法の必要事項をランダムに問うテストを作成しました!

まずは文法書をざっと復習した上で、確認テスト①にチャレンジしましょう!
問題は10問あります。1問10点です。
なお、敬天塾プレミアムコースの生徒の平均は約75点、最高100点です。

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