受験期の恋愛はアリ?ナシ?(後編)東大生からのアドバイス!【地方出身東大生の受験日記・その16】

さて、前回の受験日記その15では、受験期に恋愛をして成功した例と失敗した例を紹介しました。
後編の今回は、さらに「受験期に恋愛をしなかった例」もいくつか紹介し、それら全てを通して、結局のところ、受験期に恋愛をするのはアリなのかナシなのか、について考えていきたいと思います

男子校出身者「受験期の恋愛で悩めるだけありがたいと思え」

東京の某有名進学校に通っていたS君は、受験期に恋愛をすることなく、東大に現役合格しました。

今回の受験日記を書くにあたり、「受験期に恋愛しようとかは考えなかったの?」と聞いてみると、彼は呆れ顔でこう言いました。

「いやいや、うち男子校だし…」

それを聞いた時、僕はある意味驚きました。
小中高とずっと共学で生きてきたし、僕の地元・岡山に男子校や女子校はごく少数しかないので、「男女別学」の存在を全く考えていませんでした。

彼の話によると、もちろん男子校でも他の学校に彼女を作っている人もいるにはいるが、恋人がいない生徒のほうが圧倒的多数だったようです。

そんな彼から名ゼリフが飛び出しました。

「受験期の恋愛で悩めるだけありがたいと思え!!!」

彼はそもそも高校での恋愛をはなから諦めていたので、恋愛の悩みなどなくしっかり受験勉強に集中できたと言っていました。

うーむ、環境の違いですね…

ところでスタッフXはどうだったの?

さて、読者の皆様はそろそろ、

「人様の恋愛の話ばっかりしてるけど、お前はどうだったんだ???」

とお思いのことでしょう。笑

結論から申し上げますと、僕は受験期に恋愛をしておりませんでした
高2の秋頃に、当時付き合っていた相手と別れて以来、なんとなく「高3は受験で忙しいし、もうしばらく恋愛はいいや…」という心持ちでした。

それもあってか、受験期の恋愛の悩みはほとんど無かったです。
時折めちゃめちゃ寂しい気持ちはなっていましたが、高校同期と仲良く話したりしていると寂しさも薄れるし、そこまで支障はありませんでした。
結果的に東大に現役合格することができたので、案外それで良かったのかもしれません。

結局、受験期に恋愛はアリ?ナシ?

それでは結局、受験期に恋愛することはアリなのでしょうか?

場合にもよりますが、結論から言えば、「積極的にする必要はない」と思います。

カップルが2人とも受験で成功してずっと続いている、というケースはもちろん何組か知っていますが、どちらかが失敗する、またはお互い成功したけど大学に入ってからすぐ別れる、というような話の方が圧倒的によく聞きます。
(少なくとも僕の周りでは、ですが…)

これは僕の解釈ですが、受験期の恋愛は、精神的に頼れる存在が欲しい、という心理が擬似的に恋愛感情らしきものに発展して生じるものだと思っています。

受験期は毎日勉強詰めで、かなりメンタルがやられます。
実際に僕も直前期になるとかなり焦りや緊張が生まれ、「心の拠り所」が欲しい!と思っていました。

この感情を簡単に埋めることができるのが、恋愛なのかな、と思います。
自分のことを思ってくれている相手がいる、という気持ちが、不安を和らげてくれることにつながっているのでしょう。

この結果、不安が消え、勉強が捗って良い結果につながる人もいるのは事実です。
ただ、受験を乗り越えた途端、不安から解放され、大学という新たな環境で様々な出会いをしていく中で、次第に「心の拠り所」の存在意義も薄くなっていき、最終的に別れるということにつながっている人が多いのも事実です。

そのため、「本格的に受験勉強をしなければならなくなり、精神的につらくなってくる時期」に、突然恋人が欲しくなったり、「あの人のこと好きかも…」と思ったりしたら、

「それは本当に恋愛感情なのか?」
「受験のつらさから逃げたいだけではないのか?」

ということまでしっかり考えるべきです。

逆に、受験期に差し掛かる前から付き合っており、「別れるべきかどうか」で悩んでいる場合は、よほど恋愛が負担になっていないのであれば、付き合いを続けても問題ない、と思います。
(前回紹介した成功例のカップルも、そのパターンでした)

また、恋愛をしなくても、うまく「心の拠り所」となりうる何かを見つけられれば、必ずしもリスクの多い「受験期の恋愛」に走る必要はないかな、と思っています。

例えば仲良い友達がいて、その友達と話していれば、ストレス発散になる!だったり、読書が趣味だから、読書をしている間はストレスを忘れられる!だったり…
こうした心の拠り所があれば、恋愛に頼らずともつらい受験期を乗り越えていけるはずです。

僕は受験期の恋愛を否定はしません。
ですが、必ずしも積極的にするものでもない
かな、と思っています。

まとめ

以上のことをまとめると、

①受験期より前から付き合っているなど、「受験期のつらさを乗り越えるため」ではない恋愛であれば、別れる必要はない!
②逆に、もし「受験期のつらさを乗り越えるため」の恋愛なら、リスクが大きいためやめておいた方がいい!
③恋愛以外の「心の拠り所」のことも考えてみよう!

といったところでしょうか。

繰り返しになりますが、受験期に恋愛をすること自体は否定しません。
それで成功している人も一定数います。
ただ、必ず「本当に恋愛感情なのか?」「つらさを埋めるためなのか?」といったことを考えてから臨むようにしましょう。

次回に続く…

 

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