日本史8月①、2010年第2問、2016年第1問
こんにちは、スタッフAです。
今回は、2010年第2問、2016年第1問を扱いました。
授業中に学んだことを以下に整理しています。
まず、設問から読む。なぜか。
→設問に答えるように資料から情報を吸い取るため。
律令は中央集権。地方に言うことを聞かせたい。しかし、既得権益を持っている有力者は反対する。
→国造に郡司という役職を与えるなど、軍事の非律令制に繋がる。
→名前は変わったが、権益や権力はそのままにしたものが多い。
2010年第2問A
資料を読めば、ある程度記述できる問題。では、どうするか。
1 時間短縮のためそこで止める。
2 もう一歩踏み込みこんで、要素を入れられないか考える。
→この問で要素を考える場合の思考。
まず、因果関係を書けないか検討。さらに、複数のジャンルで書けないか検討。
この問なら輸送と特産物。
追加要素のジャンルを考える時は、省庁の名前から連想するのがおすすめ
(国土交通省→地形、インフラ 財務省→徴税、予算 経済産業省→経済 など)。
地名は歴史。調布や麻布は繊維製品を作っていた。
2010年第2問B
年貢品目は鎌倉時代に大きく変化したが、その変化とはどのようなものであったかが問われた。
史料からは、米や油、綿などから金銭に変わったことが読み取れる。
生徒の答案は、(物から金銭に)「変化した」「銭納になった」「銭納となった」。
有名私塾は「一般化した」「始まった」「中心になった」「普及した」などと記述し、すべてが変わったとは表現していない。
→事実そうなのかもしれないが、受験時にそれはわからない。
では、どうすべきか考えた。
→資料からは判断できなくとも、すべてが変化して物納が0になった可能性は低いと考え、遊びの部分を残すべきだと考える。
2010年第2問C
室町時代に大量の商品が流通した理由が問われた。
貨幣経済と運搬技術の発達などが要因。目立たないが、資料文に「船」とある。「海運だ!」と気付かなければならない。
兵庫は海運が重要ということは覚えておこう。
自分の答案への指摘
資料の内容しか書かれていない→もっと資料を抽象化しよう。
知識不足から、資料や史料の内容をそのまま答案に書くことが多くなってしまいました。わからない分野であっても、問題をよく読み込んで内容を把握し、抽象化する作業を怠らないようにしたいと思います。