2026年東大英語(第1問A 英文要約)入試問題の解答(答案例)・解説

《東大英語 第1問A 英文要約の記事一覧はこちら》

(編集部注1)難易度の評価など、当日解いた所感はこちらをご覧ください。

(編集部注2)実際の入試問題入手先
本解説記事を読むにあたって、事前に入試問題を入手なさることを推奨します。
※入試直後は新聞社のページから入手できます。
 しばらくすると、新聞社からは入手できず、東大HPからは入手できるようになります。

・産経新聞解答速報 https://www.sankei.com/article/20260226-7GXVJBPYIBC6TDSA7ZNXH27TQQ/?outputType=theme_nyushi
・東京大学HP https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/admissions/undergraduate/e01_04.html

 

東京大学の英語の陣頭を飾る1A英文要約は、得意不得意が大きく分かれる大問の一つだと言われています。
その理由には幾つか考えられますが、1Aが「思考力」「日本語表現力(運用能力)」を問うた大問であることは真っ先に挙げられましょう。
近年、英検やTOEICといった資格試験を低学年のうちからチャレンジする傾向が強まってきました。
短期目標を定めて英語学習に邁進する姿勢は実に好ましいところではありますが、東大英語とは頭の使いどころが違います
私も、英検、国連英検、TOEIC、TOEFLとあらゆる英語資格試験を受験してきましたが、それらの試験で脳みそを使うことはほとんどありませんでした。
単語を覚えて、長文を早く読めれば解ける問題ばかりです。

ですが、東大英語は単語が分かっていても解けない、本文を読めても上手くまとめられないといった具合に、試験科目に「英語」と銘打ちながら、上っ面の英語力ではなく受験生の「思考力」「日本語運用能力」を東大では問うてきています。
これは、東京大学が世界的な研究者養成機関であることとも関係しています。
英語が使えたら世界で通用する一流の研究者になれるわけではありません。
日本語を話せる日本人は、みなが優れた研究者として国内で認知されるわけではないのと同じです。
このように特殊なチカラを問うている試験だからこそ、東大英語に特化した対策が必要なのです。

こちらの大問別分析チャートもぜひご参照ください。
この表を元に、各大問で求められる知識や能力を戦略的に身に付けていくことが東大英語制覇の王道です。

さて、これまで2019年〜2025年の東大過去問について、敬天塾では詳細な思考プロセスを実況中継という形でご紹介してきました。
とくに、2022〜2025年については日本一詳しく東大英語の極意を解説したつもりです。
ぜひエッセンスを貪欲に学ばれてください。

本稿で扱う2026年度につきましては、要点解説ということでライバル達に差をつけられるポイントに絞って解説をいたします。
汎用性の高い解法や、東大英語を絶対的得意科目にするための訓練プログラムをお知りになられたい方は、敬天塾の映像授業と過去問実況中継解説をぜひご活用ください。

それでは、2025年度1A英文要約の要点解説を始めたいと思います。

(所感)

文句なしの過去最高難度と言って良い問題でした。
2024年1Aのプロパガンダの問題を数段階上回る難易度です。

何が難しいのかと申しますと、哲学という受験生が読み慣れていないテーマの文章だった(ちなみに今年の東大現代文でもフロイトが登場しています)ことは無論、用いられている語彙レベルや要旨の掴み取りづらさ、1994年1A以来32年ぶりに書き始めの文言が指定された傾向変化などの点が挙げられます。

要するに、読みづらいし、まとめづらいということです。
1Aと言いますと2021〜2024年にかけて難易度のインフレが続いていましたが、2025年に一時的に易化したことは敬天塾の過去問実況中継解説でも既に申し上げているところです。
正直、これでやっと難化傾向も落ち着くかと一息ついておりましたので、この大激震にはかなり驚かされました。
上っ面の読解では要旨を正確に読み取ることは困難でしたし、各段落の要素だけ繋ぎ合わせたら完成という紋切り型の解法ではとうてい太刀打ちできない難しさがありました。

 

今年度は1Aに限らず多くの大問で難化したことは所感記事でも申し上げたかと思います。
理系数学や地理でも軒並み過去最高難度となった2026年度入試に一体どのような意味が込められているのかは定かではありませんが、一般的な東大受験対策そのものに対する東京大学からの警鐘のようにも思えてなりません。

英文法の復習と単語暗記をして、あとはちょこっと過去問演習をすれば合格点が取れるという発想で東大英語に臨んでいる受験生の多さを憂慮しているようにも思えます。

単に英語を読める・話せるという次元ではなく、英語という科目を通じて受験生の思考力・国語力・教養力を東京大学が以前にもまして問うようになってきているのです。
こうなってきますと、筆者が受験生当時に多読訓練に用いていたThe Universe of English(東大生の英語テキスト)といった重厚な長文教材で思考訓練を行う必要性が高まっているとも言えましょう。

なお、2022年9月に東大英語部会が学部1〜2年生向けの教科書を10年ぶりに大刷新しています。
田尻教授の説明文だけでもざっくり読んでおくと良いでしょう。

https://park.itc.u-tokyo.ac.jp/eigo/publication8.html

(本問の戦略的な位置づけ)

2024年度の第1問(英文要約+文挿入)は難度の高いセットでしたから、過去問探究をしていた受験生の中には第1問を捨て問にしようと決め込んでいた方も多かったと聞きます。
ですが、東大の入試問題を10年スパンで概観していただければわかるように、大問ごとに難易度は毎年変化しています。
つまり、どの大問がお得かは年によって変わるということです。
2024年度入試では第1問が難化した代わりに、第5問が取り組みやすかったです。

その反対に、2025年度入試では第1問がマイルドになった代わりに、第5問で設問形式の変更など取り組みづらさが見られました。

そして、2026年では第1問Aと第5問の両方が激難化しました。
2026年のような事態が生じた場合、A評価を狙いに行かず、6〜7割完成レベルの答案をサクッと書いて、どんどん先に解き進めるべきです。

英語に限らず、時間制約の厳しい事務処理能力試験において、1つの問題に執着する姿勢は厳に慎まなければなりません。
なぜなら、東大英語は120分で120点分の問題と向き合わなければならない試験だからです。
それゆえに、単純計算にはなりますが、1分で1点稼ぐスタンスで臨まなければなりませんので、1つの問題にこだわりすぎることは避けねばなりません。
得点を最大化するためにはどうしたら良いのかを入試時には常に自問自答してください。

1Aの配点が推定で12点前後だと世間では言われていますので、その点からすると12〜13分程度で解くことをベースラインに置くべきでしょう。
完璧を目指さずB評価レベルの「守りの答案」をさっさと仕上げて、いったん別の大問に移る勇気も東大英語では重要な合格スキルです。
なお、そんなに早くに解けないよという方は、以下の表を元に各々に合った戦略案を早期に構築しましょう。

 

(東大英語1A英文要約が苦手な人向けのアドバイス)

英語1A苦手な人に

「わたしは、1A要約が不得意です。どうしたらいいでしょうか」と相談してくる方は、毎年数百人以上いらっしゃいますが、一辺倒の回答など出来はしません。

なぜなら、要約が不得意な原因は上図の通り人それぞれだからです。
腹が痛いという時に、単なる食べ過ぎや食中毒が原因であることもあれば、胃潰瘍や急性虫垂炎といった重篤のものが腹痛の隠れた要因になっていることもあります。
それと同様に、1A要約が「苦手」(※苦手という言葉は使わないようにしましょう。コツをつかめていないだけなんだとポジティブに捉えることも短期決戦では大切です)な理由も様々なのです。

たとえば、日本語の文章だとスンナリ要約できるのであれば、ディスコースマーカー(howeverやthereforeといった逆接や因果関係を示す長文読解における道しるべ)や段落構成を意識した読解は出来ていることを意味しますから、単純に英文読解に必要な文法力や語彙力が欠如しているだけの可能性が第一に考えられます。

ただ、共通テストや他の大問は解けるのに1Aだけ解けないとなった場合、語彙や文法以外の元凶を模索しなければなりません

過去の生徒達にヒアリングした限りでは、「英文要約は、各段落の要素をたくさん答案に詰め込めばOK」「とにかく抽象的に書くことが英文要約の鉄則」などと偏った解法(思考テンプレ)を刷り込まされた結果、素直に読解要約をすることができず、莫大な勉強時間を費やしている割にいつまで経っても英文要約が上達せず「自分には要約の才能がない」などと自尊心を失ってしまうケースが多くありました。

その場合、1Aにアレルギー意識を持ってしまうこともありますので、一旦、別の大問対策に傾注させ、最後に1A対策に戻ってくるという戦略もアリだと思います。

なお、日本語文ですら、うまく要約ができない場合には

  • 本文は読めているけれども、あれもこれもと全ての要素を盛り込もうとして字数を大幅に超過してしまう
  • 日本語の現代文読解においても、段落相互の関係や、逆接や言い換えの接続詞を何も意識せずに読んでいる
  • 「とにかくたくさんの要素を詰め込め」「具体的なことを書いてはダメ」といった紋切り型の指導を受けて混乱

などが原因のケースが多い印象です。

このように、「1Aが苦手です」という状況の背景にある原因を炙り出すことが1A制覇の極意だと言えます。
その上で、各自にあったやり方を模索していくことが肝要です。
その子に合った戦略や手法は双子の兄弟でも異なるものです。

ただ、その中でも、比較的多くの受験生にヒットする解法戦略が、上図で示した「一言要約訓練」「文章構成法習得」「解答比較」といった手法です。
映像授業のなかで、詳しい方法論をご紹介しておりますので、ご興味のある方は是非お役立てください。

(実況中継解説)

勝負は試験開始前から始まっていました。
配布される解答用紙に目をやると「フロイトの著作」と印字されているわけですから。
1994年に出されたことがあるとはいえ、32年も前ですからね。
東大英語25カ年にも掲載されていないでしょうし、試験開始前から度肝を抜かれた受験生は一定数いたはずです。

さて、本文に目を向けますと、冒頭のリード文でフロイトの精神分析に関する話であることが示されています。
また、過去の1A英文要約問題では見たことがないくらい多くの注釈が付されています。
加えて、テーマが哲学ですから、フロイトという名前を見た瞬間、1Aを捨て問にすると決め込んだ方もいたかもしれません。
ちなみに、高校の倫理の授業ではフロイトについて扱われます。

早速、第1段落に目を向けますと、この段階では、まだ本問の恐ろしさはあらわれていません。
東大受験生レベルであれば、十分に読めたはずです。
要するに、好き嫌いにかかわらず、フロイトの著作で示された精神分析に皆が影響を受けると書かれているわけです。
ここまでは、別になんの苦労もないわけですが、問題は次の第2段落です。

冒頭で、What is so haunting about Freud’s writing?(フロイトの著作に何に対してみんなハマっているのか)問われていますから、読者がフロイトの著作に夢中になっていることは答案に書かなくてはいけないとわかります。
ただ、第2文目以降を読み進めるなか、「え?何が言いたいの?」となった方は相当数いらっしゃったと思います。
注釈でも取り上げられているinflateの意味がわざわざ3つも示されているのはなぜか。
なぜunderstatementについて、単なる日本語訳だけのみならず詳しい説明まで付しているのか。
our passion for ignorance(知りたくない情熱)と言っておきながら、our desire for knowledge(知りたい欲求)という相矛盾する内容を書いているのはなぜなのか。
最後の文で、人々をexcessive in their responsesにするというのは一体どういうことなのか。
読めば読むほど謎が深まり、考えれば考えるほど、答案に何を盛り込んだらいいのかわからなくなったのではないでしょうか。
第二段落の一文一文がまったく無関係に羅列されているように思えたかもしれませんが、実はそうではありません。

フロイトの精神分析(psychoanalysis)によって、人々は自分たちの心の中にある秘密を暴露されてしまいました。
このことを本文ではrevelation(第2段落第3文)と形容し、unmasks all the secrets and schemes of our own souls(第2段落第4文)と形容しています。
そうした内なる秘密を、私たちはわざわざ知りたいとは思いませんでした(our passion for ignorance : 第2段落第6文)。
それにもかかわらず、フロイトの著作を読んでしまい、私たちは真実を知って沈んだ気持ちになったわけです。
それが、deflating us(第2段落第7文)やdisillusionments(同じく第2段落第7文)という言葉に表れています。
deflateは、第2段落の第6文でも使われていますね。
understatementの意味として、the deflated rather than for the inflated wordと書かれています。
注釈をみると、inflateが言葉がらみで用いられるときには「誇張する」の意味で使われるとありますから、その反意語にあたるdeflateであれば、「控えめに言う」「婉曲的に言う」あたりの意味になると推測できそうです。
事実、understatementの訳語が注釈では「控えめな言葉,表現」とありますから、間違いなさそうです。

ここまでをまとめると、知りたいとは思わなかった心の内の秘密を暴露されてしまった結果、私たちは控えめな言葉を使うようになったということになります。
第2段落第6文では、私達のunderstatementeducateするとありますよね。教育とは導きを意味しますから、私達がunderstatementするようにフロイトの著作がいざなうわけです。

ただ、これだけですと、なぜ、第2段落の第7文で、the paradoxes of Freud’s writing と述べているのか不明瞭になります。
何がパラドックス(矛盾したもの/逆説的なもの)なのかがまるでわかりません。
しかも、そのすぐ後に、he inspires us by deflating usとあります。
私達をマイナスの状態に追い込んでおきながら、inspireというプラスの状態に私達を持っていくという、ワケがわからないことが書かれています。
確かに、パラドックスですよね。これだけではわからないので、東大側はセミコロン以下でさらなる言い換えをしてくれています。

in their disillusionments(幻滅や失望)の中において、つまり、知りたくない自分の内面の奥深くを見てしまってイヤな気持ちに(deflating usですね)なってしまったわけです。
ですが、私達の人生をより面白く(more amusing), よりイキイキしたものにパワーアップできるとも言っています(make our lives…more charged with interested and interesting meaning)。
真実を知って落ち込みはするんだけど、自分の心のなかを知れたことで、かえってイキイキと生きていけるようになると言っているわけです。
このことを、our desire for knowledge(第2段落第9文)と書いているわけです。
私たちに活力を与えてくれる(animates us)とも同じく第9文で述べられていますね。

ここで、いったん、本文から離れて、フロイトの精神分析について軽く触れたいと思います。
私達の身体に起こるイライラやケアレスミス、原因不明の身体の症状や行動には、私達の「無意識」が深く関係しているとフロイトは考えました。
私たちは無意識なるものに操られているのであり、自分でもよくわかっていない自分自身を深く知ることで、自分の言動が起きる理由を理解できると問うたのです。
逆に言えば、言動を見るだけでも、その人の内面の秘密を暴けることにもなりそうですね。

ここで少し具体的な例を挙げるとしましょう。
たとえば、「貧乏ゆすり」は、内なる性的欲求に対する不満の心理が原因で起こるものだと仮定したとしましょう。
すると、皆さんは貧乏ゆすりをする人を見かけるたびに、あの人はスケベなことを頭の中で考えているんだと思うはずですね。
ですが、そのように思われた人にとっては、こんなにも恥ずかしいことはありません。
「貧乏ゆすり」を控えるようになるのではないでしょうか。
たとえ、フロイト博士の説が間違っていると自分では思っていたとしても、貧乏ゆすりをすることでフロイト信者らによって誤解されてしまうリスクがあります。
社会生活を営む以上、自分1人だけで生きていけるわけではありませんから、けっきょく、フロイト説に反対だったとしても、貧乏ゆすりを控えるようになるはずです。
そのことをunderstatementとしているのではないでしょうか。
そして、そうした過剰な反応のことを第2段落の最終行でIt can make people excessive in their responsesと形容したのではないでしょうか。
だんだんと話が繋がってきましたね。

では、心の秘密が暴露されることで、なぜ私達の人生はmore amusingになるのでしょうか。
私達には自分のことを知りたくないという感情もあれば、自分自身のことを深く知りたいという感情もあるよねと本文では述べられています。
自分のことを知ることで、人生が豊かになると言っているわけです。先程の例で言えば、貧乏ゆすりをついついやってしまうとしましょう。
その原因が実は心の中の何らかの衝動やトラウマだとわかれば、対処する方針が見えてきますよね。
クセにしろ病気にしろ、原因不明と言われるよりは、原因がわかった方が気持ち的には楽になれるはずです。
ましてや、原因が自分の心内にある何らかの欲求だったなら、その欲求のままに生きれば諸症状が消え、生活の質も上がりそうですよね。
自分の心から目を背け(our passion for ignorance about ourselves : 第2段落の第9文)ても、それは私達の人生を無駄なもの(so time-consuming, so life- consuming : 第2段落の第9文)にすると言っています。

以上の内容をもとに、もう一度、本文全体を読み返してみてください。一読目には見えてこなかった文同士の繋がりがクッキリと浮かび上がって見えてくるはずです。

(巷とはかなり異なる敬天塾の解答)

フロイトの著作は人の言動の背景にある内面の真実を暴いた。目を背けたい内面と向き合うことで却って人は安息を得られたが、言動を気に病み控えめにするようにもなった。(79文字)

フロイトの著作は、本来我々が知りたくない己の内面の秘密を暴き出し、我々に自分達の言動を気に病ませもしたが、却って苦しみから解放され生きる力を得る契機ともなった。(80文字)

フロイトの著作は私達が己の知りたくない内面の秘密を知る契機となり、私達に自分の言動を気に病み控えめにさせる一方、前向きに生きる力をも与え読者の誰もが影響された。(80文字)

フロイトの著作によって私達が目を背け続けてきた心奥の秘密を暴かれ、私達は幻滅し婉曲的に表現するようになる一方、真実を知ることで却って人生に活力がみなぎりもする。(80文字)

フロイトの著作で人の言動が内面に影響されていることを不本意に知った読者は、己の言動が気になり控えめな発言を心がけるようになる一方、内面をより深く知りたくもなる。(80文字)

フロイトの著作が人の言動の背景に内面の秘密が隠されていることを暴いた結果、読者は葛藤しつつも内省を深め人生を彩り豊かにできた。賛否はあれど皆が精神分析にハマる。(80文字)

いかがでしょうか。この答案例を書いたのち、巷の解答例と見比べて、かなり違うなあと不安にも感じましたが、ぜひ皆さんの目で東大側が要求する解答が何かを吟味なさってください。
もっと優れた解答例がありましたら、ぜひコメントをいただけますと幸いです。
わたくしも真摯に学ばせていただきます。

話は変わりますが、東大にご進学されると、英文要約の授業もあります。
そこでは、多くの東大生が書いた答案が無残に低評価をつけられていました。
東大教授が求める要約レベルは、単語の拾い読みでは決して到達できません。
本文を通じて、筆者が一番言いたいことは何なのか、脳みそに汗をかかせながら、格闘するプロセスが要約なのです。

ちょっと英語を話せるとか、留学経験があるとか英語の幼児教育を受けていたとかだけでは、東大1Aを制覇することは出来ません。
東京大学は、本問を通じて、思考力と日本語表現能力を問うてきています。
それは決して、各段落から要点を抽出して、うまく繋ぎ合わせて、字数を削る機械的な作業ではありません。

そのあたり、2021〜2025年の過去問実況中継解説でも詳しく述べておりますので、ぜひ併せてご参照ください。
特に、2024年1Aが今年度の問題を分析する上で参考になることが多いと思いますのでオススメです。

《東大英語 第1問A 英文要約の記事一覧はこちら》

市販されている過去問集とかなり違った切り口に驚かられた方も多いと思います。
ぜひ学習の一助にしていただければ幸いです。

 

ちなみに、東大教授が1A英文要約を出題し続ける理由は、東京大学が研究者養成学校でもあるからです。
一流の研究者に求められる資質の一つに、優れた研究論文を執筆できることが挙げられます。
執筆した研究論文が優れているか否かは、大学内外の教授に実際に読んでもらって評価してもらうわけですが、研究論文というのは時に何百何千ページに及ぶこともザラにありますので、多忙を極める教授が全ての論文に目を通すことは物理的に不可能です。

本屋さんや図書館に行った時に、片っ端から全ての本の全てのページに目を通すことできませんよね。
では、どのように私達は本を選んでいるかというと、御目当ての著者の作品を選ぶほかに、本屋の書籍紹介POP(広告)や本の帯や表紙の紹介文を見て、「これは、面白そうだな」と思って手に取るのではないでしょうか。

それに同じく、研究論文に関しても、「私の論文はこんなにも優れていて、読む価値のあるものなのですよ」と、世界中の研究者にアピールをする必要があります。それが、ABSTRACT(アブストラクト)と呼ばれる要約文です。

医歯薬理工系の論文を例にとると、1ページ目に、何を目的として、どのような手法を用いて、如何なる結果がもたらされたのかを端的かつ明瞭に記すのが御約束です。
そこでの売り込みが失敗すれば論文の中身を読んですらもらえません。
そうしたシビアな世界なのです。
さて、ABSTRACTをつくるに際しては、幾つかのルールがあります。
詳しくは、知恵の館記事や映像授業をご参照ください。

映像授業【東大英語 第1問A 英文要約】

【さらに深く学びたい方のために】

敬天塾では、さらに深く学びたい方、本格的に東大対策をしたい方のために、映像授業や、補足資料などをご購入いただけます。
ご興味頂いたかたは、以下のリンクからどうぞご利用下さい。

映像授業【東大英語 第1問A 英文要約】
上記の問題について、これでもかと噛み砕いて説明した《実況中継》の解説もございます。
 ↑ まずは目次無料部分だけでもどうぞ。

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