また、many a 単数形や、a lot of 不可算名詞や、one of 複数形の名詞や、Both A and B / Either A or B、the number of/the amount of、主語が動名詞やto不定詞といったものなどが絡む場合には、三単現のsの要否判断で戸惑うことが多いです。 関係代名詞に下線が引っ張られていた場合、先行詞と関係詞節の中の動詞内の関係にも目を向けましょう。
原義とは何かというと、たとえば、Our family lived through the civil war.という文があったとします。 live throughなどという熟語は市販参考書には載っていません。 ここで登場するのがthroughの原義(核となる意味)なのです。 throughはトンネルを貫通するイメージが強い前置詞です。 なので、内戦(the civil war)という名のトンネルを突っ切ったというイメージが生まれ、「私達の家族は内戦を生き延びた」と訳されることになるわけです。
In the field of operational gaming,(b)which where games are utilized for goal-oriented purposessuch as forecasting,testing, and training, gaming is divided into two categories.
・The dog which I love so much is called Pochi.→⭕️ ・The dog I love so much is called Pochi.→⭕️(目的格用法のwhichやthatは省略可能だから) ・The dog which I love him so much is Pochi.→✖︎
となることは当たり前に理解できますでしょうか。
The dogを説明しようとしているのに、which節の中が文として完結してしまっていますよね。 I love ■ so muchの■の部分がwhichの前に書かれているから■は省略するというのが関係代名詞の基本だったはずです。 Gorie is my friend who likes Hanako.という主格用法も同じです。 who以下の文にはlikesの主語がなく文として「不完全」ですよね。
なぜなら、主語の部分が関係代名詞の外に先行詞として飛び出しているからです。 これが、Gorie is my friend who he likes Hanako.では関係代名詞は成立しないわけです。
たとえば、同格のthatの代表格はThe fact that SV〜ですよね。 熟語のように丸暗記している受験生がほとんどですから、4Aで出されても「あ!同格のthatが来た!ラッキー」と思い込んでしまうのではないでしょうか。
そうした受験生の思い込みを教授陣は突いてくるのです。
The fact (that you pass the entrance exam) makes me happy.という文は、同格のthatで間違いありません。 「貴方が入試で合格したという事実は、私を幸せな気持ちにする(貴方が入試で合格したという事実のおかげで、私は幸せな気持ちになる。)」という、なんとも縁起の良い文章です。
では、次の文はどうでしょうか。
The fact (that you are talking about) makes me happy.も正解です。
なぜなら、このthatは関係代名詞であり、talking aboutの目的語がThe factなので、that以下の文は完結していなくても問題ないのです。 The fact that SVは同格のthatで確定だと思い込んでしまうと、間違えてしまいそうですよね。
・This is the house which I lived last year. →✖︎ これはよくある間違いです。 live in the houseが本来あるべき形であり、目的語のthe houseが先行詞としてwhich節の外に飛び出しているわけですから、inがなくてはいけません。
要は、先行詞のthe houseをwhich以下の文に戻した時、違和感なく文章が繋がるのかということです。 今のままだと、I lived the house last yearとなってしまいます。
自動詞・他動詞の論点にもつながります。 ここは、きちんと ・This is the house which I lived in last year. ・This is the house in which I lived last year. に修正しなければなりません。
では、次の文はどうでしょうか。
・This is the house which I lived with my parents last year. →✖︎ これも間違いです。 前置詞withはありますが、これは、my parentsにつなげるためのものであり、the houseとlivedを繋げる前置詞がありません。
・This is the house which I lived in my twenties. →✖︎ これも間違いです。 inは確かに書かれていますが、これはmy twentiesとセットをなすものであり(in my twentiesで「20代の時に」)、やはり本文でもthe houseとlivedを繋げる前置詞inがありません。
関係副詞とは、ざっくり言えば、前置詞コミコミプランのようなものです。 先程の例文で言えば、 ・This is the house in which I lived last year. ・This is the house where I lived last year. のように、「前置詞+関係代名詞」という2単語をスッキリ1単語で表現できる優れものが関係副詞です。
あくまで前置詞コミコミですから、主語や目的語の省略には対応できません。
たとえば、 ・This is the house where lived last year. →✖︎ livedの主語が抜けていますね。 whereがカバーできるのは、あくまで前置詞のみです。 主語が抜けていては文として成り立ちません。
・I went to Hongo, where I met. →✖︎ metの目的語がありません。 これでは、誰と本郷であったのかがわかりません。
さらには、前置詞を省略するために関係副詞を用いたのに、 ・This is the house where I lived in last year. →✖︎ これでは、inが浮いてしまいますね。 inを省略したいがために関係副詞のwhereを用いた意味がなくなってしまいますから、inを削除するか、whereをwhichに変えるかしかありません。
たとえば「〜, that」(カンマの後ろの関係代名詞that)は禁止であるとか、 先行詞にthe lastやthe firstやallなどが付いている時にはthatを用いなければならないとか、 whoとwhomとwhoseの使い分けはどのようにすればよいのか、 関係代名詞の省略を見抜くにはどうしたらいいのか(the book I wantのように、モノ+人が不自然に並んでいる時には関係代名詞の省略を疑うなどの視点)といった知識系については、改めて総復習しましょう。
不安に思ったら、必ず能動態に直してみてください。 なお、allow 人 to Vという熟語がありますね。 でも、これをわざと受動態にして、本来なら、He was allowed to go there.にすべきところ、He was allowed going there.などのように熟語の形を崩してくることもあります。 ついつい受動態の方に目がいってしまい、allowの語法に目が行かなくなってしまっているわけです。
その他、laugh atのようなセットで使われる熟語にも要注意です。 受動態にするときにも前置詞を随伴させることは英作文でも意外に忘れがちです。 たとえば、He was laughed at by Tom.のようにatも必ずセットでついてくることは焦って解いていると忘れがちです。
過去形と過去分詞形が同形の他動詞が来たら、私は常に受動態の存在を巧妙に隠そうとしているのではないかと疑います。 まず、どこをみるかというと、当該動詞の直後に目的語があるかを見定めます。 たとえば、He allowed to go there.という例文があったとしましょう。 この文は正しいですか?間違っていますか? もちろん、間違っていますね?
allowは基本的に誰々に許しを与えるという意味の他動詞ですから、上の文ではallowedの後ろに人が来ておらず、語法が崩れてしまっています。 本文をHe was allowed to go there.とすれば通じますね。
さらには、関係代名詞に絡められると、途端にわからなくなる生徒もいます。 たとえば、I want the permission that needed to enter the room.という文があったとしましょう。 関係代名詞のthatに目がいくあまり、needの語法に目が行かなくなってしまう受験生が多くいます。 関係代名詞のthatがなければ過去分詞によるpermissionの修飾構造が文法的に成立しますので正解の文となりますが、関係代名詞thatを残すならare neededと受動態にしなくては、「permission(許可)というものが、部屋に入ることを必要としている」という文になってしまうので、訳がわからなくなってしまいます。
なお、④⑤においては、repairやwatchの目的語が主語の部分に来ていますので、間違っても、This game is worth watching it. などとしてはいけません。 これは、英作文に際しても注意を払わねばならないポイントです。 使い慣れていないフレーズをぶっつけ本番で使おうとするなと塾生には日頃申しておりますが、こうした語法のミスを犯すリスクが高いからなのです。 なお、2020年設問(24)で問われたタフ構文についても必ずチェックしておきましょう。
(鉄則その4)日本語では能動態のように訳すのに、英語では受動態として表現される動詞には注意せよ。
これは熟語知識といえばそれまでですが、意外に英作文でも間違える受験生が後を絶ちません。 たとえば、「2006年に生まれた」を英訳したくば、I was born in 2006.なわけですが、日本語の「生まれる」という語感につられて、I bore in 2006.としてしまう受験生がいます。 その他にも、「座る」はsitですが、seatを使うとbe seatedと受け身にしなくてはいけません。 日本語では能動態で表現される「怪我をする」は、英語なら誰かに怪我させられるというニュアンスを醸し出すためにbe injuredと受動態で表します。 「驚く」ならbe surprised at、「がっかりする」なら、be disappointed といった具合に、日本語と考え方が異なる語法を狙われると罠にはまりやすいわけです。
いかがでしたでしょうか。以上の4つの鉄則は是非頭に叩き込んでください。
設問(24)文構造からも形容詞の語法知識からも正解を導けるサービス問題です!<文構造/形容詞>
誤った選択肢は(c)
(c)They make available to※挿入 people the wisdom of accumulated experience, and they secure people (d)against the totally unexpected in social encounters.
仮に、availableの用法を知らなかったとしても、文構造から攻め落とすこともできました。則ち、仮にavailable peopleという表現があったとして、後続のthe wisdom of accumulated experienceとの関係はどうなるのでしょうか。make [available people] [the wisdom of accumulated experience]を、make O Cという第5文型だと考えると、
「人々をwisdom(知恵)にする」という意味になるわけですが、ワケがわからないですよね。本来は、make [the wisdom of accumulated experience] available to peopleだったのを目的語が長いので後ろに置いたのでしょう。
●否定の副詞には細心の注意を払え。 hardly, scarcely, seldom, rarely, barelyといった否定の副詞は文章の流れを大きく転換するチカラがあるから見落としてはならない。 なお、その他にも、littleやfew, anything but, far from, fail to, too~to, beyond~, above, free from(of), be yet to, remain to be done, the last 名詞 to Vといったように、notやneverを用いてなくても否定の意味を生み出す語句にも細心の注意を払わねばならない。
●副詞は名詞以外を修飾できる。 この知識がよく問われるのは語順問題で、so/to/asが登場した時である。so tall a womanやtoo bad a storyのように、so/as/too+形容詞+冠詞+名詞の語順となる。 その他、However hard you workやno matter how hard you workのようにhowやhoweverが絡む時の語順にも注意を巡らしましょう。
●exciting/excited型の形容詞に注意せよ。 もともとは、動詞の現在分詞と過去分詞に過ぎなかったものが、よく使われるという理由で正式に形容詞としての市民権を獲得した語句もあります。 今年の設問(23)がこのパターンでしたね。 interesting/interested, surprising/surprisedのようにいくつもありますが、意外に英作文や正誤問題でも両者の違いがわからず誤りを見逃してしまうことが多くあります。 たとえば、I was very exciting about the concert.と言われて、すぐに、excitedが正解だと言えますか。 また、I feel relaxing and happyも見た瞬間にrelaxedにしなきゃおかしいと気づけましたか?