知る人ぞ知る 薄くて学びのある参考書の良書(英語編)
まずは「薄い本」に関する、よくあるご質問と回答をご紹介します。
Q.薄い(ページ数が少ない)本のメリット・デメリットを教えてください。
A. メリットは、モチベーション維持と短期攻略に資するものがある点です。
苦手意識を持った教科の分厚い問題集を渡されても、万里の長城を歩くくらいに気が遠くなってしまうものです。
もちろん、薄い本だけで全てがまかなえるわけではありませんし、詳しい証明方法などが省略されていることも多いのが欠点ですが、他の参考書で調べながら余白に自分なりの気づきをどんどんメモしていくという戦略で苦手意識の呪縛から筆者は脱却しました。
それでは、2冊ほどご紹介しましょう。
瞬間英文法
ネクステなど500~1000問載っている問題集だと心折れてしまう方に、超重要問題をキリよく100問集めた問題集。
レイアウトも抜群で1ページに1問だけ載せているので、心理的なプレッシャーが少ない。
掲載されている100問には全て音声がついており耳から学習にも適している。
学校やスタサプの英文法授業の総復習などとしてファーストチョイスすると学びが大きいことだろう。
こののち、土曜日エクササイズやファイナル英文法標準編などに移行すればスムーズに重要事項を叩き込めるだろう。
土曜日に差がつく英文法筋力エクササイズ ⅠとⅡ
こちらのレッドとグリーンは名著中の名著である。
分量が多いのには理由があって、受験生を悩ます特定分野の反復練習問題が豊富にある点だ。
数学で言えば計算ドリル的な存在であり、類題を多く解く中で重要文法事項を学んでしまおうというコンセプトの教材。
中学英語なら塾用の文法パターン錬成や新中学問題集といった反復教材系は充実しているが、高校英文法ではこうした分野別の反復ドリルが途端になくなり、代わりにネクステやビンテージといった網羅型の問題集ばかりになる。
反復のなかでこそ、反射的に答えを出す底力を醸成できるとも言えるので非常にオススメだ。
レッドとグリーンは河合出版の再版で定価で購入できるので安心。