共通テスト 地理で高得点を取る方法
東京大学の受験生に限らず、医学部受験生の多くが選択する地理であるが、
7割を超えたあたりから伸び悩む受験生が非常に多い。
だが、多くの受験生を見てきたなかで、「ぼく、地理ができないんです」の「できない」にはいくつかのパターンがあることに気付かされた。
ざっくり言えば、この4類型となるだろう。非常に多いパターンが共通テストのパックや模試でうまく得点できずに落ち込んでいるパターンである。その際に、どのような設問で30点なりを落としたのか尋ねるようにしている。そして、過去問や試行調査の問題でどれくらいの得点を得ているのかも併せて尋ねている。
すると、驚くことに、試行調査や過去問をまともに解いていない受験生が相当数いることに気付かされるのだ。共通テストの地理は非常に「クセ」がある。則ち、データ分析や論理的思考が強く求められている。作成にも膨大な時間を要しているはずだ。
だが、その一方で、模試や予想問題集系となると、知識偏重型の問題が意外に多い。これは、思考系の問題を作成するのが相当に大変だという作成者側の「都合」も背景にはある。こうした過去問と予想問題集との差異に「ワナ」が隠されているのだ。
①の受験生であれば、もちろん文句の付け所はないであろう。
④の受験生であれば、純粋に知識不足なので、村瀬の地理でも宮路の地理でも、基礎知識の補完を最優先にすべきであろう。ただし、やみくもに覚えるのではなく、やはり過去問分析をした上で、共通テストの問題を解くために必要な知識を知った上で詰め込むことが短期決戦においては有利だろう。
問題は、③の受験生である。