地理6月①、2012年第2問

今回の地理は、東大入試文系地理の2014年第2問の設問B、2016年第2問、2012年第2問を扱いました。
事前に問題と解説を読み込んでから授業に臨みます。
授業では、解法のポイントを指導されることもありますが、今回は、問題から派生した先生の話を聞く時間が中心でした。
今回の授業で学んだこととそれに関連することを調べて、まとめました。

問題に載っているグラフや表の注釈はよく読むこと。
2014年第2問の設問B図2-2の注釈「トランジットを含む」はヒントになっている。問題作成に当たり加えた注釈は、解答の手助けとなる場合があるので、よく読まなければいけない。

主要なハブ空港の完成した年(大体でよい)と場所は覚えておく。
ハブ空港の定義は曖昧で、線引きが難しいようだ。以下には、一般的にハブ空港と呼ばれるものとハブ空港化を目指しているとされる空港を挙げた。

名称 国 開港年(または、ハブ空港となった年)
アムステルダム空港(オランダ)1920年ごろ
ヒースロー空港(イギリス・ロンドン)1929年
ピアソン国際空港(カナダ・トロント)1939年
オヘア空港(アメリカ・シカゴ)1940年代
ドバイ国際空港(ドバイ)1960年
フランクフルト空港(ドイツ)1972年
桃園国際空港(台湾)1979年
シンガポール・チャンギ国際空港(シンガポール)1981年
マニラ・ニノイ・アキノ国際空港(フィリピン)1981年
ジャカルタ・スカルノ・ハッタ国際空港(インドネシア)1985年
クアラルンプール国際空港(マレーシア)1998年
香港国際空港(香港)1998年
仁川国際空港(韓国)2001年
バンコク・ドンムアン国際空港(タイ)1924年民間航空機受け入れ開始2015年LCC旅客数世界最多

中国の植林
中国は土壌侵食や大気汚染、気候変動の効果を減らすために植林や森林保護をしている。

環境問題の設問では「土壌侵食」を使える場合が多い。

中国は、ブラジルで作られた大豆を大量に輸入している。
中国は、貿易摩擦の影響で、アメリカからの農産物の輸入を制限していることが背景にある。
近年の中国企業のブラジル進出などからも、緊密な関係が伺える。

油は食用と燃料
食用油の需要は人口に比例する。人口増加を上回る油の輸入があれば、燃料に使用されると推測できる。生活水準が上がると、食事の西洋化で油が使われるが、それ以上に経済活動での燃料の需要が高まる。

米は基本的に自給目的で生産し、輸出している国は少ない。
米の生産量(2014)
1位中国
2位インド
3位インドネシア
4位バングラディシュ
5位ベトナム
6位タイ
10位日本

米の輸出量(2013)
1位インド
2位タイ
3位ベトナム
4位パキスタン
5位アメリカ

米の輸入量(2013)
1位中国
2位ナイジェリア
3位イラン

世界の人口増加率を大雑把にいうと、
世界平均がおよそ1%。
アフリカ2%
南アジア、ラテンアメリカ1.5%
東アジア、アングロアメリカ0.5%
日本、欧州0%

ドイモイ政策と緑の革命
社会主義国のベトナムは、1986年から中国の生産責任制をモデルにしたドイモイと呼ばれる市場開放政策を実施し、農業生産の拡大と多角化に成功した。とくに、コーヒー豆の生産が急増した。
1960年代から、発展途上国において米や小麦などの穀物の品種改良や化学肥料の使用が進められた。それによって、収穫量の増大を実現させたことを緑の革命という。食糧不足は解消されつつあるが、大量の化学肥料や灌漑設備の整備が必要なため、農家間の経済格差が広がっている。

地理で「エネルギー」といったら、電気エネルギー。発電のための燃料。

発電量とGDPは綺麗に比例する。発電量を増やすには、油が必要。

グラフや表の数字で見るべきポイントは、①実数、②割合、③変化の3つ!
割合に関しては、必ず分母と分子がなにかチェックする。

スーパーで日頃から、生鮮食品の原産地と価格を確認しよう。
野菜や果物、肉、魚がどこの国から輸入されているのか、価格はどのくらいなのか知ることができる。

授業では、教科書や本からは得られない知識を、たくさん学ぶことができます。これからスーパーに行ったときは、必ず野菜や果物の値段をチェックしようと思います。

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