【世界一早い東大模試解説】2017夏 河合オープン 文系第2問、理系第2問
問題文から、設定の裏を読み取ろう!
では昨日に引き続き、東大模試解説していきましょう。まずは問題をこちら。
でましたね、確率の問題。ま、いつも出るんですけどね(笑)
個人的には、確率は問題文が長くて嫌いです。
が、そうも言ってられないので、問題の設定を読み込むと。
カードがたくさん入っていて、2枚引く。
同じカードなら取り除き、違うカードなら戻す。
n回で全部なくなる確率はいくつでしょう?
という問題。
しかも、始めに入っているカードの枚数は、(1)が4枚で、(2)が6枚です。
カードは減りこそすれ増えないので、(1)が(2)の誘導になってるんだろうな~と予想が尽きますね。
優勝決定法っぽい問題
また、カードが2枚になったら、最後は残りのカードを全部引くしかないですね。その一択。
ということは、カードが4枚残っているまでが、実質的な問題。
4枚残っていると、同じカードを引いたり、違うカードを引いたりして、ゲームが進みますが、残り2枚になったら、それを引いて同じです。
(厳密にはちょっと違いますが)優勝決定法の問題ですね。
「AとBが争っていて、先に3勝した方が優勝。さて、5試合目にAが優勝する確率は?」
みたいな問題です。
問題集には必ず載っている問題ですが、最後の1回はどっちが起こるか決まっているというアレです。
例題はこちら(手元の4STEPより)
但し、普通の優勝決定法と違うのは、非復元抽出だという点です。
お手元の問題集をご覧下されば分かりますが、優勝決定法の問題は「反復試行」のところに載っていると思います。
反復試行というのは、復元抽出を繰り返すこと。
つまり、何度試行を行っても、確率が変わらないタイプの問題です。
しかし、この東大模試の問題は、非復元抽出です。
同じ数のカードを2枚引いたら、そのカードが消滅します。すると残りカードも減ってしまう。
こういうタイプの問題は、状況に応じて確率が変わりますから、イチイチ計算しなければなりません。
僕の手書きの解答でも、まず最初に個別の確率を計算してしまってます。
あとで、設定がゴチャゴチャしながら計算すると、混乱して間違えるので、その予防です。
(あと、読み手が見やすいので)
設定を記号化しておくと便利
他にも、予め設定を記号化しておくと便利です。
別に確率に%