東大模試のイロハ
スタッフOです。
言わずと知れた東大模試は、駿台・河合・東進・代ゼミが主として実施している。
東京大学を目指す同志たちの動向を探る上でも有益であり、会場で受験をすることで適度な緊張感を得ることもできる点、受験することに多くのメリットを見出せる。
だが、いくつかの注意事項もある。それは、東大模試と東大入試は似て非なるものだということだ。
その点に留意した上で受験をしないと痛い目に遭うことさえある。
それは、「東大入試の国語と東大模試の国語」と題する以下の記事でもご紹介しているので、併せてご一読いただきたい。
秘「東大入試の国語」と「東大模試の国語」
その他にも、
東進の東大模試はスピーディな返却を売りにしているが、早かろう悪かろうで、採点ミスが「極めて」多い。
同じような答案を書いても採点官によって10点以上違うこともある。
また、2020年度には採点処理の機械に入力した正解が間違っていたため、正しい答えを書いても不正解扱いにされることもあった。
こうした事例は東進に限らず、他塾実施のものにも多い。
そのため、理3受験生など上位層は、返却された答案を徹底的に分析し、疑義があれば、採点の再処理を予備校に申請することを「常識」としている。
さらには、数学などで別解を書くと採点のアルバイトスタッフが理解できないことを恐れ、敢えて採点しやすいように多くの要素・加点事由を明瞭に書くという「模試のための答案づくり」を心がける人もいる。
筆者も、東大模試を2年前に受験したが、模試の採点官が採点しやすいような答案づくりをして理3A判定(総合38位)を叩き出した。
ただし、このような技術を手に入れたところで、それが東大の合格可能性を引き上げてくれるかというと必ずしもそうではないので注意が必要である。
なぜなら、別の記事でも申し上げたように、東大入試の採点基準は東大模試とはそもそも「異なる」からである。
なぜ、このような相違が生じるかというと、