母の気持ち
んちゃ!
「自分が親になれば、親の気持ちがわかるようになるんだろうな」と思っていました。
実際に、「こんな気持ちだったんだなぁ」と思う瞬間が多々あります。
ただ、意外なタッチでも親の気持ちがわかったことがあったので、それをご紹介しようと思います。
まず前提として、私の母はさきちゃんをとっても可愛がってくれています。
お里にいた時は用がなくても私の部屋に来て「ちょっとさきちゃんの顔を見にきた」と言って、見てニコニコして立ち去ることが何度もありました。
ある日、母と姉と私の3人で、「子どもは何歳まで可愛いか」という話をしました。
いろんな説があります。
よちよち歩きの1歳まで説。
イヤイヤ期が始まる前の2歳まで説。
幼児らしくなる3歳まで説。
「子どもは3歳までに一生分の親孝行をする」と言われていますが、イヤイヤ期真っ盛りで姉を困らせている甥っ子を見ていると、「親孝行」?!と疑問に感じます。
すると母がいました。
「今も可愛いよ」と。
私と姉は「えっ?30代のおばさんだよ?」とびっくりしていましたが、母はニコニコして「可愛いよ」と繰り返しました。
また、私が3ヶ月の里帰りを終えて東京に戻った際には、こんなことがありました。
さきちゃんと会えなくなって寂しく思ってるだろうなと予想していたら、3ヶ月一緒に暮らしていた私がいなくなったことを、寂しく思ってると。
これにも驚きました。
母にとっては、孫より子の存在の方が大きいようです。
そして、長年疑問に思っていたことが、やっと解決しました。
それは、「なぜ主人のお母さんはこんなにも私に良くしてくださるんだろう」と、不思議に思っていたんです。
嫁・姑というのは昔から仲が悪いものだと予想していたのですが、その真逆で、実の娘のように、とても可愛がってくださっています。何か美味しい果物が手に入ると「仁子さんに食べさせてあげたい」と真っ先に思って下さるんです。思いやりとリーダーシップがあって、器用なお義母さんを、私も尊敬しています。
さて、そんなお姑さんと私の実母のやりとりを聞いて、疑問が解決しました。
私が出産のためにお里に帰った時、お姑さんが私の母に「お世話になります。よろしくお願いします。」と仰ったんです。少し違和感を覚えましたが、お嫁に行くというのは、そういうもんなんだなって思いました。
そして私が東京に戻った時に、私の母からお姑さんに送ったメールを見て、お姑さんが感動して泣いたそうなんです。
おそらく、そのメールには平井家への感謝と私への愛情が溢れていたのだと思います。
お姑さんが私の母にお礼の電話をして、私の母も感動して泣いたそうです。
「あぁ、そうか」とわかりました。
お姑さんも私の母と同じく子供への愛情が深い方なので、私のことも我が子として大切にしてくださっているんだなと。
私も将来、実の子をずーっと可愛がるとともに、子どものお婿さんやお嫁さんを大事にしたいなって思います。