秘「東大入試の国語」と「東大模試の国語」

東大模試の国語は「ひどい」という噂

東大模試の判定によって、東大の合否を予想する人が多い。
そのため、河合の東大オープンや、駿台の東大実戦、代ゼミの東大プレや、東進の東大本番レベル模試といった冠模試を東大受験生の多くは受験する。

特に2020年度は、コロナの関係で超進学校以外の浪人生の受験を河合塾が制限したこともあり、東大模試の受験回数が減った受験生も多く、駿台の東大実戦を受験者総数という点で有益な指標と考える進路指導の高校教員が例年以上に多かったと聞く。

だが、今も昔も東大模試の国語の採点を「ひどい」と称する人が多い。問題に対しても「ひどい」と評価する人もいるが、採点を「ひどい」と称する人はさらに多いだろう。これは世界史や日本史など、その他の科目の採点にも言える。敬天塾は、この現象に大きな関心があり何年も研究をしてきた。そして、東大入試における採点とはまるで違うという結論を出している。その一部を以下に紹介する。

東大模試は「ビジネス」

東大模試は「ビジネス」の一環として行われているものだからだ。個人的には東大模試一つを実施するまでのオペレーションを考慮すると、決して高価なサービスではないと思うが、それでもビジネスであることには違いはない。民間企業が利潤を出すために実施しているため、赤字になるようなことはできないという制限の中で運営・実施されているものだ。

もちろん、東大とて独立行政法人である以上は、入試実施にあたり赤字を出さないように工面せねばならないという御指摘もあるだろう。だが、予備校とは事情が大きく異なるのは間違いない。

では、予備校の模試問題作成陣に要求されるビジネスの側面とは何か。それは、受験生に寄り添うことのない「企業努力」に表れている。

ここでいくつか顕著なポイントを挙げるとしよう。

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