共通テスト、これだけは絶対気をつけろ!東大生もやらかした最悪のミス【地方出身東大生の受験日記・その19】
不安の中の共通テスト
いよいよ大学入試共通テストが直前まで迫ってきましたね。
受験生の皆さんは、緊張と興奮が入り混じっていることだと思います。
2020年度から、それまでの一次試験であった「センター試験」が「大学入試共通テスト」へと変更されました。
また、2020年度はコロナ禍も相まって、かなりイレギュラーな年になってしまいました。
この年の受験生はかなり不安も大きい中の受験となりそうですね。
不安が大きい時こそ気をつけなければならないのは、「最悪のミス」をしないことです。
「受験会場には魔物が住む」とはよく言ったもので、受験本番になると、普段の自分なら絶対にしないようなミスをしてしまうことがあるのです。
形式の変更があり、社会不安も大きい今年は、余計にその「最悪のミス」をしかねません。
実は僕も、受験生の時にその「最悪のミス」をしてしまいました。
僕は運良く東大に合格できましたが、一歩間違えれば東大を受験することすらできなくなっていたかもしれない「最悪のミス」でした。
今回は、大学入試共通テストの直前ということで、僕が実際にやらかした最悪のミスと、最悪の事態を巻き起こさないよう気をつけなければいけないことについて紹介していきます!
たかが共通テスト、されど共通テスト!
僕の「最悪のミス」について語る前に、一つ言っておきたいことがあります。
それは、この時期になると必ず現れる、次のように言う人についてです。
「共通テストの結果が悪くても、二次試験でカバーすれば大丈夫っしょ!!」
実際に東大に合格した人の中にも、結構こうしたスタンスで受験していた人もいるにはいるのですが、僕としては、このように共通テストを甘く見るのはおすすめできません。
東大は、この大学入試共通テストの点数が悪いと「足切り」されてしまい、そもそも二次試験すら受けられなくなってしまいます。
また、共通テストの点は900点が110点になるよう圧縮されて二次試験の点数に加算されます。
かなり圧縮されるとはいえ、他の受験生との戦いの中では共通テストの数点がかなり響いてきます。
「あと1点あれば受かっていたのに…!」
という人が毎年必ず出てきますが、共通テストであと10点、つまり共通テスト国語の1問分を正解しておけばその1点は取れていたかもしれません。
共通テストの1問で、受験の結果が変わるかもしれない。
共通テストを甘く見ていてはいけないのです。
試験当日…東大生の僕がやらかした最悪のミス
さて、それではいよいよ僕がやらかした「最悪のミス」について語っていきたいと思います。
事件は1日目の地歴公民の試験の時に起こりました。
僕が受験したセンター試験は、1日目の最初は地歴公民からスタートし、
「世界史A」「世界史B」「日本史A」「日本史B」「地理A」「地理B」「現代社会」「倫理」「政治・経済」『倫理、政治・経済』
の中から2科目選択して解く、という形式でした。
この形式自体は共通テストでもそのまま引き継がれています。
文系の僕は、「世界史B」と「日本史B」を選択していました。
世界史と日本史は僕の一番得意な科目だったので、
「世界史と日本史でいい点をとって、その勢いで他の科目も頑張るぞ!!」
と燃えていました。
センター試験開始。
僕は世界史Bを解き始めました。
得意な科目ということもあって、時間を大幅に余らせて解き終えることができました。
ですが、次の日本史が始まる時間までは日本史の問題を見てはいけないので、世界史の見直しを何度も何度も繰り返しました。
そしていよいよ日本史の時間。
世界史の答案が回収され、日本史の時間に突入しました。
世界史が早く終わってウズウズしていた僕は、すぐに冊子をめくり、日本史の問題を解き進めました。
日本史も僕の得意科目。
世界史同様、スラスラと解き進めました。
しかし、ほぼ全ての問題を解き終わった後、僕はあることに気づいたのです。
「あれ…?なんかやけに近代史の問題ばかりだな…?」
僕はおそるおそる問題冊子の科目が書いてある部分を見ました。
するとそこには、
「日本史A」
と書いてあったのです。
僕が選択していた科目は「日本史B」。
この事実に気づいた時、試験時間はもう残り半分を切っていました。
サーッと血の気が引いていくのが分かりました。
僕は急いでマークシートに塗った回答を全て消し、日本史Bを解き始めました。
もしこのことに気づかずそのまま提出していたら、僕の日本史の点は0点になっていたかもしれません。
それどころか、もしこれに気づかず「日本史A」として僕の回答を出していたとしたら…
東京大学は「日本史B」で受験することを要件としているので、僕は二次試験の受験資格を失っていたかもしれません。
本当に気づいてよかったです…
僕が「最悪のミス」をして気づいたこと
なぜこのようなミスが起こってしまったのか…
実はセンター試験の冊子は
「世界史A」→「世界史B」→「日本史A」→「日本史B」…という順番で並んでおり、僕が解いた世界史Bのすぐ次のページには日本史Aがきているのです。
世界史Bが終わり、「早く日本史を解きたい!」と意気込んでいた僕は、ページをめくってすぐ次にある日本史Aを解いてしまっていた、というわけです。
冷静になって考えれば、ページをめくっても科目名を真っ先に確認したり、近代史ばかりを問われていることにもっと早く違和感を覚えたりしていれば、こんなミスは起こり得なかったはずです。
ですが、実際に受験会場にいることで掻き立てられる不安や緊張は、そんなことすらも考えられなくしてしまうのです。
僕はこの「最悪のミス」を初日でやってしまったので、「もう2度と同じことを繰り返してはならん…!!」と強く心に誓い、2日目の「数学ⅠA」「数学ⅡB」ではこのミスをすることはありませんでした。
冒頭でも述べた通り、今年の受験は、特に不安や緊張を掻き立てられることだと思います。
そんな時だからこそ、例年以上にこうしたミスをしてしまう可能性は高いです。
僕のような「最悪のミス」をしないためにも、
「どんな人でも試験会場では緊張してしまうんだ」
「不安だからこそ、ミスをしていないか何度も見直そう」
といったことを客観的に意識することを心がけてみてください!
次回へ続く…
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