【東大地理】2021年第2問の解答(答案例)と解説

第2問は世界の言語状況と教育に関する問題でした。
アジアを中心とした様々な国の言語や留学先をテーマに、文化や経済状況、国家戦略など様々な分野の知識を問うています。このような本問は、面食らうかもしれませんが、東大らしいと言えば東大らしい問題だったと思います。

設問A

言語状況に関する問題です。インターネットの普及や公用語の普及などの様々な要素を絡めた出題は面白く、やはり普段の生活から、どれだけ地理的に考えられているかを問われているような気がしますね。

設問(1)

(ア)中国語

(ア)は常任理事国である中国の中国語が当てはまります。
現在の国際社会への影響力から考えると、様々な言語が国連の公用語に使われていてもおかしくないと感じるかもしれません。しかしながら、国連憲章(1945年署名)はもともと第二次世界大戦の戦勝国を中心に作成されたものです。そのため、ドイツや日本など敗戦国の公用語はまず選ばれないのはわかるでしょう。

では、中国語はどうかというと、現在の中国(中華人民共和国)は、戦後の国共内戦で中国共産党が勝利した後に建国した国なので、戦勝国かというと厳密には違います。気を付けましょう。

なお、国連の公用語は、一般教養として知っておいても良い知識でしょう。

(イ)アラビア語 (ウ)スワヒリ語

次に、総会や安全保障理事会の用語として追加で加わった言語を答えるように言われています。これも、常識として「アラビア語」と知っておいてほしい問題。恐らく、出題側としても、単なる知識問題として出題しているのではないかと思われます。

しかし、知らなかったとしても考えて導くこともできます。前後の文脈を確認しましょう。

選ばれた6ヶ国語は「広大な国土の広い範囲で、あるいは国境を越える広い範囲で、異なる母語を持つ人々の間で共通語・通商語として用いられている言語」として紹介されており、ドイツなどの国際的に影響力を持つだけの国々で使用される言語ではなさそうです。

それでは、広い範囲で異なるアイデンティティを持つ人々が使う言語とは何なのか?
これは、言い換えれば、異なる文化圏でも共通して使われている言語だということです。ここから、(ドイツ語は違うし、ポルトガル語もロシア語も違うだろう、などと)メジャーな言語を思い出して「アラビア語」を思いつくこともできるでしょう。

別の切り口として、宗教が挙げられます。
キリスト教、イスラム教、仏教が世界三大宗教であることは有名ですね。

キリスト教は主にヨーロッパや南北アメリカ大陸で信仰されており、その地域では英語やスペイン語が使用されることが多いですし、
仏教はアジアで信仰されていますが、各国で違う言語が使われているため、アジアには公用語になりそうな言語は見当たりません。(強いて言うとマレー語やインドネシア語の使用範囲が広いような気がしますが、国連の公用語にはならないでしょう)

残るイスラム教を考えるとイスラム教は中東〜北アフリカを中心に広い地域で信仰されており、異なる母語やアイデンティティを持つ人々が平等に扱われる宗教です。また、イスラム教の聖典であるコーランはアラビア語で書かれており、他言語に翻訳することはタブー視されていることなどから、多くの国でアラビア語が使われていることも分かります。
この辺りは世界史で習いますが、非選択者でもぜひ覚えておきましょう。

また、使用人口から考えることもできます。世界の主な言語人口を調べると、アラビア語は5番目に言語人口が多いです。

(ウ)のスワヒリ語は共通テストレベルの知識ですので、やはり知識問題と割り切って良いと思われます。

設問(2)

インターネットの普及によって国際社会で使われている言語の状況がどう変化したのかという問題です。いわずもがな、インターネットで使われる言語といえば英語でしょう。

プログラミング言語も英語がもとになっているものが多いですしYouTubeなどでみる海外の動画も人気なものは英語字幕が必ずと言っていいほど付いていることなどから、英語のポジションが上がったというのは考えやすいと思います。

一方、インターネットでは様々な言語に触れる機会が増えますので、「様々な言語が話されるようになった」という答案も考えられます(実際に拝見しています。)
しかしながら、インターネットを使うということは、英語の支配空間が普及するということに近いですので、ここは英語の影響力が増したという方向性が書きやすいのではないかと思います。

設問(3)

インドとインドネシアはどちらも多民族・多言語国家であるのに、両国の公用語としての使用の広がりが大きく異なる理由を「英語」「地域語」「州」の指定語句を使って述べる問題です。

インドの言語使用状況

まず、インドから。
インドの内容は教科書などでもよく取り上げられる
ので書きやすいでしょう。

ひとまずとっつきやすそうなインドの方から考えていきましょう。
問題文にある通りインドの公用語はヒンディー語ですが、ヒンディー語はおもに北部で話されている地域語です。
インドでは各州ごとに「州」の公用語が設定されているのが特徴で、ヒンディー語はその一つです。ヒンディー語人口は3億4000万人と非常に多いのですが、インドの総人口が約14億人であることを考えると約4分の1程度です。公用語とはいえ、全国民が使用するような言語ではなく、最有力の地域語ということを知っておきましょう。

また、準公用語として「英語」が設定されていて、通商言語として広く学ばれていることも有名だと思います。

以上、「インドでは各州ごとに公用語があり、連邦公用語のヒンディー語の使用範囲は北部に限定され、英語が準公用語として全域で使用される。」などとまとめられるでしょう。

インドネシアでの言語使用状況

一方で、インドネシアの言語については、あまり知識がない人が多いのではないかと思います。知識が足りない時は推論でなんとか答案を構成するしかありません。

そこで思い出したいのが、対比構造です。東大地理でも異なるものを比較させる問題がよく出ます。そこで、対比構造をもとに考えてみましょう。
まず、インドについては上述した通りです。そして問題文には「インドとインドネシアで言語の公用語としての使用の広がりが大きく異なっている」と書いてあります。
こう考えると、インドネシアでは「地域語が存在せず、インドネシア語が全域で話される」か、「地域語が多数存在するため、共通語としてインドネシア語が全域で話される」のどちらかではないかと推論できます。

では、どちらが正解かというと、やはり頼りになるのは問題文。「インドネシアは他民族・多言語国家である。」と書かれています。ということは、インドネシアには多数の地域語が存在するため、共通語としてインドネシア語が全域で話されていると、と考えるのが妥当なのではないでしょうか?

設問(4)

シンガポール、マレーシア、インドネシアの華人社会で使われている中国の方言について、その歴史的背景を答える問題です。

華僑とは、おもに広東省や福建省などの中国南部から東南アジアへ出稼ぎに行った人たちのことを指します。そのため、今回答える方言としては、広東語や福建語を挙げると良いでしょう。
華僑たちの特徴として、移住先で仕事をするだけではなく、いわゆる中華街(チャイナタウン)を形成して一定範囲内に集住し、華僑同士で自然と助け合いコミュニティを形成することが挙げられます。

答案比較

設問(2)

Aさん
英語が支配的になりつつも、多用されない言語も使われ始めた。

Bさん
英語の国際言語としての役割が唯一無二のものとなった。

やはり英語の地位が上がったことは想像しやすかったようですね。

Aさんの答案は端的に表して情報量を増やそうとする姿勢は素晴らしいのですが、「支配的」という言葉は、やや比喩的なため、「使用人口が増えた」や「使用範囲が広がった」など、より具体的に示す方が良いでしょう。

また、「多用されない言語」というのも曖昧です。比較対象が明示されていませんし、具体的に何語を指示しているのかもよくわかりません。せめて「少数言語」などと書くと、地理で習う用語になります。

Bさんの方がよく書けていますが、やはり引っかかる部分があります。
この問題は「国際社会で使われている言語の状況の変化」ですから、(ア)や(イ)で答えたように、英語以外にも使用されている言語はあるため、唯一無二というのは言い過ぎです。

設問(3)

Aさん
インドでは州ごとに使用言語が違うため、公用語のヒンドゥー語が通じなくても公用語でない英語が通じることがある。一方インドネシアでは、多くの地域語があるため、公用語のインドネシア語が国内で広く通用する。

Bさん
インドでは植民地時代にイギリスの支配を受けていたので英語が準公用語として広まり、地域語が各地で受け継がれてきたがインドネシアでは州ごとに使用言語が異なる。

Aさんから見ていきます。
まず、インドとインドネシアで上手く対比構造が作れているので構成は良いと思います。
しかし、前半の内容が気になります。この問題は「言語の公用語としての使用の広がりは両国で大きく異なっている。この違いを述べなさい」という設問です。問われているのは、「使用の広がり方(の違い)」です。
そして、インドにおいて公用語とは、ヒンディー語です。

つまり、答えるべきは「公用語であるヒンディー語は州公用語に過ぎなりため、使用範囲が北部に限られる」ということです。Aさんのように、「ヒンディー語が通じなくても、英語が通じる」と書いても、問いに答えられていません。

また、インドには連邦公用語のヒンディー語の他に、準公用語の英語もあります。つまり、公用語が2つあります。そこで指定語句の「英語」は「準公用語の英語がインド全域で使われている。」などと述べるのが良いかと思います。

また、答案内で「ヒンドゥー語」となっていますが、設問文では「ヒンディー語」と書かれているので統一した方が良いでしょう 。

後半のインドネシアに関する記述は内容が概ねあっているので普通の受験生よりは点数が貰えそうですが、「多くの地域語があるため、公用語のインドネシア語が国内で広く通用する」と書いてしまうと、「ため」の前後で明確な因果関係が生じてしまいます。「多くの地域語がありそれぞれ使用範囲が狭い代わりに、全域で通じるインドネシア語が存在する。」などとすると良いでしょう。

Bさんは旧宗主国イギリスと旧植民地インドの関係に着目している点は良いのですが、やはりAさんと同様、問いに答えられていません。答えるべきは「公用語の使用の広がり」なのに、Bさんの答案では、連邦公用語のヒンディー語に触れていませんし、インドネシアについては、公用語に全く触れていません。恐らく0点に近い答案となってしまうでしょう。

 

設問B

20~24歳人口1万人に対する4つの国への留学者数から各国の教育について考えさせる問題です。
留学というテーマで出題してくるという目新しい出題方法でしたが、必要とされる知識はそれぞれの国の歴史的、社会的背景に関するものばかりでしたので、やはりそこまで身構えずにワクワクしながら解けると良いですね!

設問(1)

留学生の出身国は中国と日本が明示されており、ABCとマレーシア、韓国、インドの国を対応させて、かつC国で留学先の構成が他国とは大きく異なる理由を一緒に述べさせる問題です。

本問を解くうえで1つ注意して欲しいことは、表の数字は1万人に対する留学者数であることです。例えば数字が大きいからといって人口が多いわけではありません。数字が大きいと人口小国で、数字が小さいと人口大国であるという傾向があります。

さて、ここに注目すると、小さい数字が並ぶAは、インドと考えられます。(実際、インドは所得格差も大きいため、数字が小さくなりやすいでしょう)

韓国について

では、BとCには、マレーシアと韓国のどちらが入るのでしょうか。
表によると、Bは異常にアメリカへの留学生が多く、留学者数も平均的に多いですね。つまり、マレーシアと韓国のどちらがアメリカへ留学しているかを考えれば、韓国だと分かります。

韓国とアメリカとの関係は、1950~53年に行われた朝鮮戦争を機に親密性が増していきました。米韓相互防衛条約を結んだことや、冷戦期には資本主義陣営に属したことなどからアメリカとの繋がりが強まり、現在においても留学先として人気になっていると考えられます。
また、留学者が多いということは、教育への投資が多いということで、先進国の特徴でもあります。韓国とマレーシアの経済的な発展度を見ても、韓国だと決められます。

マレーシアについて

消去方で、Cはマレーシアとなりますが、念のため他の角度で確認してみましょう。

表を見ると、オーストラリアとイギリスへの留学者数が比較的多いことがわかりますね。旧イギリス領という共通点が見出せます。
旧イギリス領では、互いに労働者の交換や、物資の貿易などが盛んで、交流が多かったという経緯があります。インドや南アフリカも含め、現在でも旧イギリス領同士の結びつきは残っています。

他にも、マレーシアとオーストラリアは、距離も近く、経済的な交流が盛んです。人の移動や国家間の交流において距離的関係は切っても切り離せないものですので地図をよく見るようにしてくださいね。

設問(2)

表に挙げられている国、すなわちアジア諸国でオーストラリアが留学先として人気となっているのかを答える問題です。

まずは、先程述べたように、人の移動に関しては距離というものは非常に大事な要素です。距離が近ければ移動の際の渡航費が安くなり、時差も小さくなります。家族や友人と話したくて電話したのに時差のせいでみんな眠っちゃってたらちょっと嫌ですよね。

また、治安の良さや過ごしやすさも重要な要素でしょう。
シドニーやメルボルンなどの東側の都市に留学する方が多いようですが、やはり東側の地域にはCfaやCfbの比較的過ごしやすい気候が広がっていますね。ゴールドコーストなどは海岸保養地としても有名で、2008年の東大入試でも出題されています。

他にも、オーストラリアの地誌でも習うと思いますが、1979年には白豪主義が撤廃されて多文化主義が政策として推進されていて、アジア人差別が少なく、他地域に比べて差別による事件に巻き込まれる危険性も少ないと考えられるでしょう。

こうしたことを論理をわかりやすく詰め込めたら良い答案になると思います。

設問(3)

B国(韓国)からの若者の留学者数が多い理由について、「学歴社会」「国際競走」の2つの語句を使って述べる問題です。

まず、韓国の「学歴社会」の背景について説明します。韓国では「大学受験は大企業に就職するか、チキン屋を開くかを決める」なんてジョークがあるように熾烈な受験戦争が繰り広げられ、大企業に入社するためには有名大学卒業が必須だそうです。日本でも学歴社会だと揶揄されますが、韓国も負けず劣らずの勢いだそうで、これは韓国が財閥主導の経済のために中小企業が育ってないという状態であることが一因にあると言われています。

ついでではありますが、韓国人は鶏肉が大好きで、日本で言うところのフライドチキンや唐揚げをよく食べるそう。日本でもヤンニョムチキンが人気ですね。

また、韓国はかなり経済発展していますが、そこまで人口が多い国ではありません。大企業が戦うには市場規模が小さすぎるため、海外市場を求めるというのは必然だと思われます。海外市場での国際競争力を上げるためにも英語を話せる人材は重要ですから、留学熱も高まることでしょう。

たとえこうした韓国の経済事情を知らずとも、第2問全体を見渡してみると、
・設問Aの(1)で英語の国際的地位がインターネットによって上昇したことや、
・留学国には不自然なほどまでに英語圏の国々が並んでいること、
・「国際競争」という指定語句などから、国際競争力を高めるために英語が話せるようになる必要があり、英語習得の手段として英語圏への留学生が多い
というような答案骨子が見えてくるかもしれません。

答案比較

設問(1)

Aさん
A-インド、B-韓国、C-マレーシア
イギリスはマレーシアにとって旧宗主国である事で、最も身近な先進国になっている。その為にイギリスやオーストラリアといったイギリスの影響が大きいエリアに留学する傾向があるから。

Bさん
A-インド、B-韓国、C-マレーシア
大学数が少なくブミプトラ政策により進学が難しい非マレー系学生が、旧宗主国や距離的に近く交流の盛んな英語圏へ留学するから。

両名とも選択問題を答えられているのは素晴らしいです!

Aさんから見ていきましょう。
まず、明らかに字数をオーバーしているので減点は免れません。
選択問題と一緒に3行書けというイレギュラーな出題形式ではありましたが、字数オーバーは見逃されません。

内容面では、イギリスがマレーシアにとって「旧宗主国である事」で「最も身近な先進国」となると書かれていますが、ここに明確な因果関係があるでしょうか?身近な先進国になる条件は、旧宗主国以外にも多々ありますから、断定的な表現はいただけません。

また、2文目では「その為にイギリスやオーストラリアといったイギリスの影響が大きいエリアに留学する」とありますが、これも「イギリスが身近な先進国であるからイギリスの影響が大きいエリアに留学する」という理由がよく分からないです。先進国の影響が大きいと留学先として人気になるというのは先進国とのパイプが持てるというようなイメージでしょうか?
とにかく、文面からその意味が取れない答案というのはよろしくありません。
採点官は答案に書かれていることしか採点して下さいませんので、明解な論理展開をするように心がけましょう。

つぎに、Bさんの答案について見ていきます。
ブミプトラ政策に着眼したのは、よく勉強されていて素晴らしいと思います!しかしながら、留学先としてオーストラリアやイギリスが他国と違って多くなっている理由として述べるにはブミプトラ政策は不適当かと思われます。
あくまでブミプトラ政策のマレー人優遇は非マレー系の留学生が多くなる理由であって問われている内容の理由にはならないからです。(ここで答えるのは、A国(インド)やB国(韓国)とは、留学先が異なる理由です)

また、オーストラリアやイギリスといった国名は明示した方が分かりやすくなると思います。ただ、オーストラリアと距離的に近いこと交流が盛んなこと、イギリスと歴史的に関係があることなどを端的にまとめられているのは良かった点だと思います!

設問(2)

Aさん
比較的英語圏の中では治安が良く若者だけで住みやすい事に加え、ワーキングホリデー制度を整える事で留学費用の削減をする事ができるため。

Bさん
オーストラリアは多文化主義であり、多民族への差別が少なく、治安や生活環境も良いので快適に生活できるから。

この問題は内容面で明らかに間違っているという答案はあまり見られませんでした。

Aさんから見ていきます。
ワーキングホリデー制度などの知識を答案に組み込めたのは素晴らしかったと思います!

また、「比較的英語圏の中では」と書いてしまうと比較的英語圏というものがあるのか??とか僅かな時間でも思考が離れてしまうので、やはり文章構成的に読みにくさがあると思います。「英語圏の中では比較的治安が良く」とした方が読みやすいでしょう。

Bさんについて見ていきます。
理由として書きたいこととその背景の論理展開は明確だと思うのですが、書き方に難アリですね。
Bさんの答案構成だと、文全体が、最後の「快適に生活できる」という理由の背景として捉えられるので、「理由を2つ述べよ」という問いに答えられていないことになってしまいます。(どれが2つなのかわかりづらい)
文章を区切ったり、Aさんのように全く関係がないようなことを理由としてあげたりなど2つであることを明確に分かるような答案を作れると良いですね。

設問(3)

Aさん
韓国の過度な学歴社会が国際競争力を上げたい政府の意向と合致し、外国語に明るい国民を1人でも多く輩出しようとしているため。

Bさん
厳しい学歴社会での就職における競争で、留学を通じて語学力を得て国際競争力のある人材として有利に立とうとするため。

Aさんから見ていきましょう。
なんとなく良さそうだけど、よく読むと何を言っているか分からない答案です。
Aさんの答案だと、韓国政府が意図的に学歴社会を作り上げたかのように読み取れますが、そうではないでしょう。学歴社会は結果論として構築されてきた韓国の文化です。

また、文全体の主語がありません。このままだと、「学歴社会」という無生物主語が、外国語に明るい国民を多く排出しようという意志をもっているようです。

さらに、「外国語に明るい」は答案としては口語的なので、「外国語の技能を持つ」とか「外国語に精通した」などとすると良いでしょう。さらに「外国語」ではなく「英語」でもよいかもしれません。

Bさんの答案は、言いたいことは分かりやすくて論理は上手くまとめられていると思いますが、受験生がやりがちなミス少し読みづらくなってしまっています。

最初の「厳しい学歴社会での就職における競争で」と文末の「有利に立とうとする」が離れすぎてしまっていますね。主語と述語の間に修飾語などが入ってしまって分かりづらくなってしまう答案が度々見かけられます。順番を変えるだけで格段に分かりやすくなるので、注意してみてください。

他にも、「留学を通じて語学力を得て国際競争力のある人材として」というふうに「て」を多用したり、連体形で文章を繋げたりしていて、読みにくくなっています。

「留学を通じて英語力を習得し、厳しい学歴社会における就職活動で国際競争力のある人材として有利に立とうとするため」などと書いた方が分かりやすい答案になるかと思います!


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