地理12月米国の農業地帯の環境問題、ダムの供給の違い、製造工場の立地、男女の人口比の理由

こんにちは、スタッフAです。
今回も授業中に、東大模試の問題を3問解きました。制限時間75分の中ですべてを解くことができなかったので、素早く問題文を読み、少しも迷うことなく答案を作成できなければいけないと感じました。
今回学んだことを整理しています。

スカンディナヴィア山脈とアパラチア山脈に関する問題。
いずれも古期造山帯に属し、造山運動で形成されたが、かつてはひとつだった。造山帯にマントルの湧昇部が現れ、マントルの対流により2つの山脈に分断された。
その後、大西洋が拡大することで現在の位置に移動した。

アメリカ中西部の農業地帯で起こっている環境問題に関する問題。
大型機械導入のため、等高線耕作をやめ、防風林を伐採した。地力の回復を考慮せず土壌が疲弊、風や水の浸食作用で傾斜地の表土が流出し、土壌侵食が起こっている。
土壌侵食は農業生産の停滞をもたらすので、等高線耕作や防風林、裸地への植林で防止することが求められる。

 

バングラディッシュのガンジスデルタに関する問題。
米の主要産地。サイクロンの襲来を受ける地域で、収穫期に高潮や洪水の被害を受ける。緑の革命により、高収量品種の導入、灌漑施設の整備や化学肥料・農薬の投入を行い生産性向上。
バングラディッシュには、無担保少額融資のグラミン銀行がある。

2つのダムに関する問題。
ダムは、発電や水量調節、用水取得、洪水防止などに利用される。
問題のダムのひとつは炭田近くの鉄鋼工場などへ、もうひとつは遠距離の沿海部への供給を行っている。

製造工場の立地の問題。
集積回路の製造工場は、小型・軽量でも付加価値の高い電子部品を製造するので、輸送コストが問題とならず、航空機や高速道路の利用を前提とした地方圏での立地が進んでいる。特に、熊本や大分は、労働力や用地が低廉なため、多くの企業が進出、シリコンアイランドと呼ばれる。
製版業は、情報が集積する大都市に立地する。
セメント製造業は、石灰石を使用するため石灰石産地に立地する。なお、セメントは重量減損原料である。

ダンボール製造業は、古紙の回収に有利な大都市に立地する。なお、ダンボールの回収率は95%以上である。

福岡県や大分県北部には、自動車組み立て工場も立地が進んでいる。理由は、他の集積地に比べて労働力や用地が安価であること。中国や韓国への輸出が盛んで、これらの国から部品の輸入を行っていることも理由と言えるかもしれない。

日本の航空機製造分野における役割に関する問題。
日本企業はアメリカの航空機メーカーと共同開発を行い、国際分業の下で部品などを生産し、組立工程に参加している。

1960年代に長崎と北海道で人口における男女比の変化の理由を答える問題。
エネルギー革命による炭鉱の閉山。
北海道、福岡、長崎に炭鉱があったことや輸入石炭への移行についても覚えておきたい。

1980年代の人口における男女比の変化の理由を答える問題。
急速な高齢化と男女の平均寿命の差によるもの。

1960~70年代に、東京では女性が増え、神奈川・愛知では男性が増えた理由を答える問題。
東京では第三次産業が発達し、女性の雇用が増えた。工業地帯を有する地域では、地方圏の男性労働者が大量に流入した。

1990年以降の人口における男女比の変化を答える問題。
地域間格差があり、女性の地方での就労は難しいため東京に転出した。
高学歴の女性が増加した。
1986年男女雇用機会均等法が施行されるなど、女性の社会進出が後押しされた。

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