東大の足切りラインと、出願数との相関係数を求めてみた。
こんにちは。
最近毎日、私のアメブロの方で、東大の足切り点数予想をしています。
東大の足切りラインって、東大受験生はもちろん、塾や予備校業界でも非常に話題になるんですよね。
最もポピュラーな予想は、河合塾や駿台予備校、東進ハイスクールからセンター試験直後に発表されるものなんですが、これが年によっては外れる、外れる。120点くらい外れる事もありますから、中々信じる事が出来ません。
「信じて出願したら、足切りに引っかかっちゃった」なんてことになったら、悔やむに悔やみきれません。
「あぁ、こんな事なら、他の国公立大学に出願しておけば・・・」なんてことが、必ず頭をよぎるはず。
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という事で、私がオススメしている方法は「東大に届いた願書の数を毎日チェックする」という方法です。
「え?東大に届いた願書の数なんてわかるの?」って思うかもしれませんが、わかるんです。2017年入試であれば、東大の公式HPのこちらのページで毎日更新されています。
ページが上書きされてしまうので、毎日チェックしなければなりませんが、忘れても大丈夫!東大受験まとめサイト Utaisaku-Webというサイトのこちらのページで毎日更新してくれています。
東大は、文科一類とか、理科二類のように、2つの「科」と、3つの「類」によって、6通りに分かれています。(場合の数)
そしてそれぞれ、決まった定員と倍率があります。この、定員と倍率をかけた数が、東大受験出来る人数です。センター試験でこの順位に入らないと、東大を受験する事は出来ません。願書が殺到すれば足切りラインが上がり、願書が少なければ足切りがない、なんて年もあります。
という事はですよ、毎日、東大のHPをチェックして願書が多いか少ないかをチェックすれば、足切りラインをある程度予想出来るんです!!
でも、数学の先生で日本お笑い数学協会員の僕としては、
どうせなら数学的に予想したい!!
と思って、まずはエクセルで表を作ってみました。
※黄色いセルは、大安の日です。大安の日に願書を提出する人が多いため、大安の次の日に数字が急増します。
さてさて、データが揃った所で、早速計算してみましょうかね。(おっとヨダレが・・・)
計算方法は、最終的な出願数と、足切りラインについて相関係数を取るというものです。数Ⅰを勉強した高校1年生でも出来る計算ですね。足切りがなかった年に関しては、最下位で足切りを通過した点数が発表されているので、その値を使いました。
では、計算結果です。
おっと、これは、かなり高い相関関係が得られたぞ!!
0.7とか0.8がズラリ!!
最早、文Ⅲの0.61が低く見えてしまいます。
ただ、やはり足切りなしの年度が気になっちゃいますね。異常値みたいなものですから、他の年度と比べて数値が低すぎる。
これを抜いたらもっと高い値が得られるのでは・・・?(おっとヨダレが・・・)
という事で、もちろんやってみました!!
文Ⅰは、元々足切りの点が低かったので、大きな影響なし。
しかし、文Ⅱと理Ⅱは跳ね上がりましたね!!
文Ⅲは何故か急降下しました。文Ⅲは変な子ですね。
という事で、出願数をチェックしておくのは、(文Ⅲ以外は)足切り予想にかなり役に立つという結果が分かりました。
皆さんも、来年以降、試して見てはいかがでしょうか?
2024年追記!2023年分まで含めたデータで色々試してみた
これを書いたのが大分昔になってきたので、データや考察を更新します。
以前書いた部分が2017年までのデータしか含まれていなかったので、2023年でも通用するのか!?
ということで、色々やってみました。
まずは、手持ちの全てのデータで相関を求めてみました。
やはり文Ⅲが低いのですが、文Ⅱや理Ⅱも低く計算されました。
足切りナシの年が、数字を狂わせている可能性があるので、次は足切りナシの年を抜いてみました。
あまり変わらないですね。足切りナシのデータがそもそも少ないので、大した影響が出なかったのでしょう。
次に、実際には、足切りが極端に低い年も、事実上は足切りナシとみなせるので、極端に低い年のデータを除去してみました。
この方法が、現実的に予想に使えるデータなのかなと思います。
文Ⅱの数字が跳ね上がりましたね。文Ⅲと理Ⅱはまだまだ低いです。
次は、共テになって、出願が
遅くなったり、足切りラインが下がったりしたので、分割してみようと思います。
センター時代は、以前から私が主張している「文Ⅲだけ相関が低い」という結果が得られました。
理Ⅱを狂わせていたのは、共テを含んでいたからですね。センターだけ、共テだけ、と分割すれば、理Ⅱも高い相関が出ています。
共テは、まだ3回しか実施されていないので、あまり参考になりませんね。
相関係数だけ見ると、文Ⅰや理Ⅲが低いような気になってしまいますが、文Ⅰと理Ⅲは足切りがそもそも低いので、あまり意味のない数字です。
文Ⅲはなんと、相関がマイナス(笑)やはり、文Ⅲだけは変な傾向を示しています。