【中学受験で決まる東大受験26】先取りの重要性と誤解

灘や開成といった進学校に進むメリットに先取り学習を挙げる方が多い。

中学3年生の終わりには高校数学の1Aに入り、高1や高2の終わりには数3に至る全範囲の数学を終わらせられる点、公立高校出身者より早くに数学の森を鳥瞰することができ、余裕をもって大学受験に臨めるという論理である。

これに倣って、自称進学校でも同じような学校専売教材を用いて、同様のスピードで授業を進めるわけだが、合格実績には明らかな「差」がある。これを地頭の良さによるものと言ってしまっては、それでは逆転はできないのかという話になってしまう。

筆者は、偏差値70を超える超進学校を含め多くの進学校の授業を見学し、配布プリントを分析したことがある。結論から言えば、超進学校といえども、解答例を丸々書き写すだけの授業や、教科書棒読みの授業がなされており、カリキュラムも雑で分野ごとの連関性をもたせた授業は皆無に等しいというものであった。

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