センター(現共通テスト)世界史満点経験者が教える!東大受験生のための「東進ブックス 世界史B一問一答」辛口参考書レビュー!

東大受験生の世界史参考書選び、どうする?「東進ブックス 世界史B一問一答」の中身を紹介!

こんにちは!スタッフNです。
参考書レビューの連載も、今回で二回目となりました。

前回の「ジオゴロ」に続き、今回は、根強い人気を誇る世界史の参考書

「東進ブックス 世界史B一問一答」って実際どうなの?

ということについて解説します!

「東進ブックス 世界史B一問一答」は、世界史の知識や単語を一問一答形式で覚えることができる単語帳です。
世界史全範囲を広く網羅しているため、受験生だけではなく高校低学年から使えるとあって、周りで使っている人が多いという方もいるはずです。

実際に、私もこの参考書を使い倒し、センター試験(現共通テスト)で100点を取ることができました!

とはいってももちろん、この本もいい所ばかり、というわけではなく、ちょっと困ったポイントや工夫しないといけない点は結構あります。

そこで今回は、「東進ブックス 世界史B一問一答」を実際に使ってみてわかったいい点わるい点どんな人におすすめできるか、そして効果的な使い方を紹介します!

(以後、「東進ブックス 世界史B一問一答」は、「東進一問一答」と略して記載します。)

東進一問一答のいい点①星でレベル分けされていて、使いやすい!

これは、前回紹介したジオゴロとは正反対のよい点ですね!

星3の共通テスト(旧センター試験)レベル、星2の国公立・中堅私大レベル、星1の難関私大レベル、という三つのレベル分けがされているのですが、その分け方も納得感があることが非常に多いです。

星3だけを辿っていけば、「知らないとヤバい・・・!」というような超重要知識だけを総ざらいできるし、逆に「細かい知識までしっかり押さえて、他の人と差をつけたい」という方は、星1を辿るとよいでしょう。

ちなみに、東大受験においては、国公立レベルの星2まででいいかと思いきや、意外と星1レベルの知識まで求められることもあります。油断せずに、時間があるときにきちんと星1もやってみるのがおすすめです!

東進一問一答のいい点②:情報量が凄い!

まずこの本を見た人が一番に驚くのが、本の厚さです。それもそのはず、その総ページ数は、約五百ページほど!この圧倒的な厚みに、本屋をそっと後にした方もいらっしゃるのでしはないでしょうか?

しかし、裏を返せば、この本にはその厚み分の知識が掲載されているんです!正直、東大の第三問レベルの語句問題であれば、この一問一答をしっかりやれば、きちんと対応できると思います。(東大模試は除きますよ!)

根気強く続けられれば、目に見えて結果が出るタイプの一冊だと思います。

東進一問一答のいい点③一言解説でより覚えやすく!

世界史の参考書と一口に言っても、その形態はさまざま。ドリル形式のものから、一般書のようなものまで・・・。

そして、それぞれの参考書が、世界史のトレーニングにおいてどんな役割を果たすかが、異なっているんです。

例えば、読み物系の参考書(実況中継シリーズや、タテから見る世界史など)は、いわばサプリメント。一回読むと、新しい世界史の捉え方を知ることができたり、流れがスッキリ分かったりしますよね。

一方、一問一答は、トレーニングマシンのような役割です。新しい発見などは少なく、ただ読むだけじゃダメで、結局のところ、一問一答を使ってどれだけ鍛錬できるか、それに尽きるんです。

だからこそ、「一問一答なんて、読み物じゃないんだから、どれを買っても一緒でしょ?」と思う方も多いのでは?

でも、せっかく買うトレーニングマシンだったら、ちょっとでもトレーニングが楽しくなるようなものを選びたくないですか?

じつは、私が東進一問一答を選んだ一番の理由は、

この本に施された一言解説が、興味を引く内容だったからなんです!

この本の一問一答のあとに、1、2行で書かれている解説文は、知っているとちょっと面白くなるようなものや、インパクトが強く、単語や年号を覚えやすくさせるようなものが多いんです!

友人に他の一問一答を持っている人がいて、実際に見せてもらったことがあるのですが、東進一問一答よりは味気ない印象を受けました。

「なんとかやる気をあげたい!」「少しでも気分を盛り上げたい!」という方には、かなりおすすめだと思います。

では、今度は東進一問一答のわるい点をあげていきます。

東進一問一答のわるい点①地図問題に弱い!

一問一答だから、地図なんか載せる場所ないわ!と言われてしまえばそれまでなのですが、

この一問一答って結構細かい地名も出題してくるんです。なんですが、地図が無いので、どこかよく分かってないまま、名前だけ覚えちゃう、なんてことも・・・!

それを防ぐためには、この一問一答で学習する時には、かならず隣に世界史の資料集を置いておくこと!細かい地名が出題されたら、すぐに場所を確認するのが鉄則です!このようにして、この本の難点を補っていきましょう。

東進一問一答のわるい点②問題文の工夫、もうちょっとこだわって!

実は、この本の「本書の使い方」では、普通の一問一答としての使い方の他に、もう一つ応用的な使い方が掲載されています。

それが、

「問題文の赤字になっている部分を隠して、答えから問題文の赤字を解答する」

というもの。

例えば、

「黄河文明は堆積した肥沃な( )を利用して農耕を発達させた。」

答え:黄土

という問題があったときに、今度は逆に赤シートで赤字を隠し、答えと照らし合わせながら、「黄河文明」の部分を答える、というような感じですね。

上手くいけば、これで二重の学習効果が出るわけです!これはすごい!

しかし、正直なところ、使い勝手としてはすごく微妙・・・。

問題文に赤シートを重ねると、「○○革命」の「革命」の部分や、「△△戦争」の「戦争」の部分だけ消えたりして、なぜかそこを答えさせられます。そこは黒字で良くないですか?

他にも、四大〇〇や三大○○のうち一つだけ聞かれたり、全部覚えるべき条項の、一部だけが一問一答形式で問われ、他のものが黒字で書かれていたりして、まとめて覚えにくいのが気になります。

その辺は、自分で工夫するしかなさそうです・・・!泣

東進一問一答のわるい点③すぐボロボロになる・・・。

すぐ壊れます。

ページがばらばらになったり、本の背表紙が裂けて、四冊ぐらいになったりします。もう~~~!!単語帳って何度も繰り返しやるものだから、もうちょっと本の強度をあげて頂いてもよい気がするんですが・・・。

 かく言う私は、使い込みすぎて最初の10ページほどが無くなってしまい、また、索引の「ひ」からのページを失ったため、二度と武帝に関する問題とか調べられなくなりました。

テープでぐるぐる巻きにするなどして、なんとか対処しましょう。

東進一問一答はこんな人におすすめ!

全ての一問一答系問題集に言えることですが、とにかく東進一問一答を使いこなすには、根気と時間が必要です。そして、東進一問一答は、そんな東大受験生をサポートする工夫が詰め込まれているように感じます。

ですので、

・絶対に世界史の知識をつけたい人
・(できるだけ)楽しく暗記をしたい人
・共通テスト前の人

におすすめです。

一方、やはり図解が少なかったり、流れが分かりにくかったり、という難点はあるので、

・自分で資料集を調べるのが苦手な人
・二次直前の人

には、おすすめできません。

東進一問一答を使った効果的な勉強法とは?

私自身、受験生時代は、東進一問一答をやりこんでいました。そのおかげで、センター試験で世界史満点を取ることができたと言っても過言ではありません。

しかし、この本は一歩使い方を間違えると、

「単語は思い浮かぶんだけど、意味なんだったっけ?」
「単語は分かるんだけど、いつの時代のやつだった?流れは?場所は?」

と、混乱してしまいかねません。

というわけで、私が実際に行っていた学習法を紹介します!

①教科書や資料集を隣に置いて学習する
②分からなかったら、すぐに教科書や資料集で調べる
③何周も周回する。(私の場合は、模試や定期テストの度に周回していたので、全部で10周以上はしていたかもしれません)
④盤石になってきたら、今度は問題文を隠して赤字を答えてみる。

これを繰り返すことで、次第に(嫌でも)知識は身についていくと思います!
よければ参考にしてみてくださいね!

東進一問一答をレーダーチャートで分析!総合点数は・・・?

東進一問一答のよいところ、悪いところをレーダーチャートで表してみました!

それが、こちらです!

↓↓↓

使いやすさ:3/5
内容の良さ:4/5
値段:5/5
東大受験向け:4/5
共通テスト向け:4/5
総合評価:20/25

いかがでしょうか?あくまで一つの目安として、使ってみるかどうか検討してみてくださいね。

まとめ

というわけで、今回は、東進の世界史一問一答をご紹介しました。
使い方さえ間違えなければ、確実に世界史の知識に自信がつくはずです!

もちろん、人によって合う合わないもあるので、自分に合った一冊が見つけられるといいですね。

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