全集中 「合格の呼吸」壱ノ型 〜 覚悟 〜【毎月10日掲載】

東大入試まで既に1年を切っている。

その事実の受け止め方は各人で異なるであろうが、本気で合格を勝ち獲ろうとしている受験生は最大攻勢を既に3月からかけている。駒場や本郷の試験会場では、現役生も浪人生の区別もない。点数を叩き出した者だけが正義である。

東大模試でA判定を叩き出しても落ちる人は相当数いる。東大入試で0.1点足りずに落ちた人でも翌年20点足りずに落ちることもある。これが「受験」である。

受験「戦争」とはよくいったものではあるが、人生を賭けた闘いを前にして、次のような弱音や戯言を平然と述べる者がいる。こうした者は、確実に後半で失速すると約束しよう。

①「私には才能がありません。超有名進学校出身者でもありません。親も高卒や短大卒でDNA的にも不利で勉強に人一倍時間がかかります。なので、今年は落ちてしまいました。」

②「苦手な教科が多くて、受験直前に時間も足りなくて落ちてしまいました。なので、今年は1年あるので、たぶん大丈夫だと思います。それでダメなら、もう1浪することも考えています。」

③「浪人生で、予備校に入りましたが、授業にはついていけているので、予習と復習だけ頑張りたいと思います。」

④「私は現役生で、学校の進路も遅いので、現役合格できるか不安です。進学塾には通っています。質問もしていますが、それで大丈夫でしょうか。」

⑤「私は超進学校の出身者なので、ポテンシャルはあると思います。ですが、暗記が苦手で、点数はいつも取れません。中学受験の頃から暗記は苦手です。暗記さえなければ東大合格を果たせると思います。」

⑥「私は、どうしても1日に8時間は睡眠をとらないといけません。勉強時間は、1日に10時間はやるようにしています。周りからはすごく勉強していると言われますが、どう思われますか」

⑦「東大を第一志望としていますが、伸び率が悪ければ直前で京大や一橋あたりに下げたいと思っています。最低でも早慶には行きたいなと思います。そうした戦略をどう思いますか」

⑧「東大や医学部に受かる人は優秀な人ばかりです。自分のようなバカが受かるとは正直思えません。でも、合格をしたいです・・」

ひとまず、上記8つのよくある受験生の弱音・戯言について、順次お答えしたい。

①について。

まず、ものすごくカッコ悪い発言だということに気づいてもらいたい。「才能」が足りないのではなく、「工夫」が足りないのである。「能力」が足りないのではなく、「努力」が足りないのである。我々は遺伝子の奴隷ではない。学歴的に栄華を極めている家系も遡れば、偉大な初代様がいたはずなのだ。あなたが、その初代になればよい。人は人生でうまくいかないことがあると、誰かのせいにすることで安心感を得ようとする習性がある。だが、そうした負の思考を抱き続ける限り、あなたは受験の勝者にも人生の勝者にもなれない。そうした思考を改めることが、何よりも先ず為すべき「覚悟」である。

②について。

もう1浪すればいいやと思っている人は、必ず落ちます。時間が足りないと言っている人は多くいますが、たいてい無駄な時間を過ごしています。休日は何時間勉強しましたか。合格者の中には20時間勉強し続けた人もいます。どんなに忙しくても食事やお手洗いには行きましたね? 時間捻出の優先度が高ければ、時間はいくらでも捻出できます。捻出しようとする意欲がないから、時間が足りないと思うのです。お仕事や介護でもされていたのですか。そうでなければ、時間不足を唱える前に、十分な戦略を打ち立てていたのか、自分の弱さや甘さはなかったのか、徹底的に自問自答してください。もう1浪してもいいやという覚悟の持ち主は、10浪しても受かりません。絶対に今回の試験で受かってやると失神寸前まで鬼勉した人だけが、合格して行きます。それで不運にも落ちた人が、再挑戦してやっと合格するのが東京大学なのです。

③について。

鉄緑会に通われているのでしょうか。そうでなければ、予習量も復習量も甘い塾ばかりです。東大対策に特化されているとも言い難い教材や問題ばかりです。そんな甘々な課題群を頑張っただけで東大に合格するのなら、誰でも受かります。東大入試は、中間期末テストではありません。予備校に通っている人の中でも、自分なりに現状をしっかり分析し、「漸化式が弱いから、自分でこの参考書でもっと練習をしておこう」「添削指導があまりないのは不安だからz会を申し込もう」「数学の東大対策に不安があるから敬天塾のオープン講座を申し込もう」と先手を取れる人は受かります。自分で考えて行動する「覚悟」を持ってください。

④について。

③に通じるものがありますが、その不安は的を射ています。このままでは落ちます。そもそも、「それで大丈夫でしょうか」という不安に満ちた学習計画で合格できるほど東大は甘くはありません。東大の出題傾向は、徹底的に分析されましたか。その上で、学校の進度や進学塾さんの進度をみて、自ら先取りをすべきか判断することが求められます。反復こそ絶対的正義なわけですから、頻出分野は常に先手先手で攻め立てることが合格の要です。

⑤について。

ポテンシャルだけで受かるほど東大は甘くはありません。ウサギと亀の話を読むことから始めてください。共通テストや大学受験ごときの暗記に得意も不得意もありません。「工夫」をしましたか。何周しましたか。私は英単語帳を143周しました。糊付けが取れてしまうくらいにまわしました。一度やって忘れるのは当たり前です。勝者は忘れた後に覚え直すまでの決断が早いですが、敗者は忘れたことにいつまでも不平をたらし、しまいには「暗記は苦手。暗記の才能がない」と言います。中学受験の頃から暗記が苦手と言っても、いまあなたは12歳ではありません。この6年間、なんの進歩もなかったのですか。覚悟が足りません。

⑥について。

ロングスリーパー型の人もいますので、睡眠削れとはいいませんが、24ー8=16時間残るべきところ、なぜに1日に10時間しか勉強していないのですか? 休日に遊びに言ったり、ぼけっと動画やツイッターを見ていたのではないですか。そのような生半可な覚悟で、どうして頂点を極められると思ったのですか?周りにいらっしゃる方がどのような方かは存じませんが、東大や医学部に現役で受かる人は、休日という概念を捨てて勉強に打ち込んでいます。時たま、余裕をかましている合格者の方もいますが、そうした方は国際数学オリンピックなどで表彰される猛者です。私のような凡人が真似をすべきではありません。受験で受かりたければ、「努力の天才」になってください。勉強のし過ぎでげっそり痩せるくらいでなければ、勉強したうちには入りません。

⑦について。

その考え方が甘いのです。京大や一橋の問題をご覧になられたことはありますか。各大学ともプライドがありますから、英語も数学も理科も東大より難しいものがたくさんあります。早慶の英語は、単語も文章量も東大より格段に上です。もちろん、どの大学にでも受かる実力が身につけられれば良いですが、そうした人は極めて珍しいからこそ、予備校のパンフレットに掲載されるのです。各大学には出題傾向があり、皆さんの可処分時間も有限です。限りある時間をどこに集中投下すべきか、入試日から逆算して戦略を打ち立てることが必要なのです。

⑧について。

あなた自身のことを、この世の誰とも比較してはいけない。それは、あなた自身を侮辱することに他ならないからです。あなたが、比較すべきは、昨日の自分、先月の自分、去年の自分です。そうした過去の自分と比べた時に、なんらの進歩がなかったり、それどころか劣っていると思える節があるのなら、大いに恥ずべきです。あなたは「バカ」ではありません。能力もあると思います。ですが、戦略も打ち立てず、やってもしょうがない等と敵前逃亡しようとする考え方が「バカ」なのです。考え方を改めれば、世界は変わります。私もそうやって合格を勝ち獲りました。自分を変えるのは大変なことです。勇気も要ります。ですが、だからこそ、自分の人生を「大」きく「変」えられるのです。心から応援しています。

さて、以上のように受験生が口にされる弱音や戯言についてアドバイスをしましたが、東京大学に合格するためには、今までの自分の弱さと向き合い、それを乗り越える「覚悟」が高度に求められることを強く申し上げます。そして、合格に必要な条件は、本気度と戦略のみであることを改めてお伝えします。

己の弱さと向き合い、志望校の出題傾向を徹底的に分析の上、ゴールから逆算した戦略を打ち立てれば、どなたであっても勝ち獲ることのできる栄光が東大合格であるのです。

「覚悟」を以てすれば、何事もなせる。これが、「合格の呼吸」壱ノ型です。

フォロー大歓迎!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)