ドラゴン桜式の逆転合格は可能か(その2)

(その1はこちらです。)

⑤ Input with Output

どの参考書を用いるにせよ、必ず確認テストを実施することが大切です。
成績上位者は、参考書を読み進める中でも、頻繁に前の章までの内容を忘れていないか自己点検をしているものです。
そして、自分が何日経つと覚えたことを忘れるのかの分析もできており、それを踏まえて復習タイムをしっかりと計画に盛り込んでいます。

パッと字面だけ追って完璧になるのであれば、日本人全員が東大生になれます。ですが、現実は、そんなに甘くはありません。
完璧に理解した「つもり」で満足をしないためにも、演習を通じて理解の深度を上げることが合格力です。

いきなりですが、こちらの図をご覧ください。
私達は数学にせよ英文法にせよ、どこが出来て、どこが訓練不足なのかを常に意識できているわけではありません。

それゆえに、演習を通じて弱点を炙り出し、「できるもの」と「できないもの」を仕分けることが大切なのです。
その上で、限られた体力と時間資源を「できないもの」にのみ集中投下し、「できる」ようにすることが合格ポイントとなります。

もっとも、解法レシピの確認や周辺知識の復習を伴わない「演習」はいけません。
自己採点だけして満足する人が一定数いますが、演習はあくまで弱点発見のキッカケに過ぎず、解いて終わりでは、せっかく海底から引き上げた財宝を再び海に投棄するようなものです。
「演習」の後こそ、弱点補強という本丸攻めが待っていることを忘れてはいけないのです。

このように、OutputとInputは表裏一体の関係にあると言え、両者は密接不可分なのです。
よく青チャートを3周して東大の問題も解けるようになりましたと言っている人は、字面だけ追っているのではなく、「最大値・最小値を求めさせる問題は、あのページにもあったし、このページにも書かれていたな。平方完成・相加相乗・微分という手法を真っ先に思いつけるようにすべきなんだな」と思考の整理箱を自ら構築し、そこから演習価値のある類題を自ら探して解くことを実践しているのです。

漫然と3回読むのと、結果につながる「3周」とは、雲泥の差なのです。もちろん、簡単なことではありません。

(ですので、こうした得点に繋がる思考の構築を自分でできない方には、敬天塾の映像授業コースをオススメしております。
世にも珍しい解法レシピや東大対策に特化した訓練プログラムをご用意しております。)

映像授業【東大文系数学】

⑥ データベース化

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