東大模試の結果で落ち込まれた方へ

敬天塾の生徒さんからもらった質問への回答をシェア致します☆彡

6月の東大模試でボロボロの結果を出してしまいました。正直、受かる気がしません…どうしたら良いでしょうか…

A まずはじめに、東大模試は「東大入試」ではありません。

そこを全身の細胞たちに徹底理解させてください。

そもそも、すらすらと問題が解ける人には東大模試を受けさせません。
時間の無駄だからです。
また、知識量が乏しく、問題の意味すらわからない人にも東大模試は受けさせません。
その時間で基礎の叩き込みを図った方が時間対効果に富むからです。

では、東大模試の御受験を薦める層はどなたかというと、

□ 時間をかければ問題が解ける人

□ 解答解説を読むと「あ、そうだった!」と思い出せる人

□ 自分にとって居心地の良い場所でばかり勉強をして、外部環境に慣れていない人

□ 時間内に仕上げることを日頃訓練してない人

□ 解答順序の確認や、試験中のアクシデントに迅速に対応できるかの訓練をしたい人(リスクマネジメント目的のシミュレーション)

□ 東大合格に手が届きそうで、何かが足りず手が届かない人(その原因を炙り出す必要がある人)

といった方々に推奨しております。

そして、今回の模試で、「できないもの」や「気づき」を多く見つけられたのですよね?
これは、ものすごくラッキーなことだと思いませんか?
模試受験の目的を達成できたのですから。

「できないもの」と「できるもの」を仕分けるのが勉強です。
そして、「できないもの」を「できる」ようにするのが勉強です。
それ以上でもなければ、それ以下でもありません。

以上の大前提をもとに、もう少し掘り下げて4つのアドバイスをしていくとしましょう。

① 人は緊急状態に置かれた時にこそ本領を発揮する

定期考査2週間前と、定期考査2日前では気合いの入れ方がまるで違いますよね。
残金が2億円の時と2千円の時も、危機感がまるで違うはずです。
このように、人は危機に直面した時、本領を発揮する特性を持った動物です。

俗世間では7月〜8月の夏休みを受験の天王山と位置付ける方がいらっしゃいますが、とんでもないです。
確かに、現役生にとって学校がお休みになる分、可処分時間が増えますから、勉強の遅れをそこで取り戻そうと考えるのは自然なことだと思います。
しかし、それは他のライバルも同じです。
ライバル達が覚醒していない時期にこそ、「差」をつけることができるのです。

そうした意味で、他塾の模試がほとんど行われない端境期たる6月に実施された東進東大模試で良い刺激を受けたことは、今後の飛躍スピードを格段に引き上げてくれることでしょう。
模試の結果でショックを受けましたか? それは良いことです。
悔しいという感情は本気度の証であり、自分自身の弱さに気づいている証拠でもあります。
臥薪嘗胆しましょう。
大丈夫! 嬉し涙を流すのは1度で良いのです。3月10日に取っておいてください。

② 知識不足は勝負の土俵にすら立てていない

知識の詰め込みが甘く失点しまいました、と口にされる方が非常に多いです。
これに対して、優しいアドバイスと、辛口アドバイスの両方をお伝えしましょう。

(優しいアドバイス)

現役生は、社会の暗記で手間取るでしょうから、夏休みが始まる7月中旬までには教科書レベルの知識を固めておきましょう。
それで、夏休みの活かし方のバリエーションが広がります。
暗記ものは時間に追われてやるのが一番良いです。
莫大な時間を与えられてもダラダラやって学習効率が落ちるのが人の常です。
常に厳しめのデッドラインを設けましょう。

浪人生は、3月〜6月までの学習戦略や時間配分に誤りがなかったかを振り返りましょう。
打ち立てていた知識暗記スケジュール遂行が道半ばで今回の模試の結果が不可避であったと方であれば、早期に完遂しましょう。
仮に、手応えありだと思っていたのに知識問題で大量失点したのであれば 、アウトプット量暗記の仕方などを考え、次の模試までには確実に軌道修正していきましょう。

(辛口アドバイス)

知識不足は勝負の土俵にすら立てていません。
ゆえに、模試の結果に嘆く資格すらありません
現役生であろうが、高2の同日模試で今年の東大入試問題を前にして高得点を叩き出している猛者がいます。
高2の2月時点で高得点を叩き出した人たちが、これから夏にかけて更に追い込みをかけてくるのです。
この恐怖を考えたとき、現役生も浪人生も、今のままではいけないと危機感を持たねばなりません。
最大攻勢をかけるなら今です。
休日は1日18時間体制で、平日も風呂の時もリスニングや自分で吹き込んだ暗記もの音声、食事の時間配分にゼロにして左手にオニギリを右手で勉強を!

そんなの残酷じゃないかと仰る方がいますが、それすらやらないで、模試の成績が悪くて「僕には才能がないんだ」と嘆くのは、あなた自身に対して失礼です。
「努力したって報われない・・」と嘆かれる方がいらっしゃいます。違います。
報われるまで努力するんです。
悔しいと思うなら、失神寸前まで鬼勉しましょう。
もちろん、ただ漫然と勉強時間だけ増やせば良いわけではありません。
東京から大阪に行こうとして、北に向かっても徒労ですよね。
理論と実践は車の両輪ですから、敬天塾の知恵の館や映像授業コースなどでしっかり大方針を打ち立てて、すぐ実行しましょう!

映像授業コース(旧オープン授業コース)

③ 失点割合を徹底分析せよ

A判定かE判定かはどうでも良いです。
E判定なら、科目別の分析をしましょう!
敬天塾塾長の平井先生が、「返却された模試の成績表の見方」を詳述された講義動画もございますので、ぜひご覧ください。

返却された模試の成績表の見方~塾長が語る動画~

それを踏まえ、以下をさらに考察してみましょう。

知識問題で何点失点したのか。

●失点した知識問題のうち、既に覚えたことのあるもの(模試の時点で解けなければいけなかったもの)は何点分あるのか。

●時間の適正配分に失敗して、本来解けるはずなのに落としたものは何点分あるのか。

●三単現sのつけ忘れやスペルミス、語法のミスや漢字間違いといった試験内容以外を原因とするミスが何点分あるのか

これら失点の合計を、今回あなたが取った総合点に上乗せしてみてください。
一気に判定も変わってくることに気付かされるはずです。
才能が足りないのではありません。工夫が足りないのです。
能力が足りないのではありません。反復が足りないのです。

これらの失点を如何にZERO(ゼロ)に近づけられるかが、東大合格のポイントです。

難問を取れるかどうかではなく、取れる問題を確実に取れた人が合格を果たせます。
東京・神奈川・千葉・埼玉の狭いエリアの子供達で競われる中学受験では、中学によっては1点足りずに落ちる人が何十人といます。東大なら尚のことです。
1点の重みを噛み締めながら、徹底的に反復叩き込みをしましょう。いまなら、まだ間に合います!

④ 模試を受けてみての気づきを徹底考察しましょう。

いきなりですが、以下10項目を緊急点検してみましょう。

(1)家で解くのとは異なり緊張した・周りの音に気が散った
(2)復習の精度が低いことに気づいた
(3)勉強時間が足りないことに気づいた
(4)自分の考えに意固地になってい人の意見を受け入れていないことが敗因だと気づいた
(5)まだ時間が多く残されていると戦闘モードになりきれていないことに気づいた
(6)苦手科目や苦手分野から逃げてばかりいる
(7)ここ数ヶ月アウトプットが足りなかった
(8)試験時間が足りなかったことに気づいた
(9)試験前日や試験最中の緊張に対処するシミュレーションをしていなかったことに気づいた
(10)解けない問題を前にした時や頭が真っ白になった時の対処法を準備していないことに気づいた

いかがでしたでしょうか。

これらの気づきが一つでも見つかったなら、あなたはラッキーです。
これが入試当日でなくて良かったと感謝しましょう。
そして、当たり前ですが、気づいて終わりは一番の御法度です。
絶望を突きつけられた時、そこに希望を見出せるかどうかが勝者と敗者の分水嶺です。

一日一日をラストチャンスだと思って、臥薪嘗胆してください!

敬天塾は、すべての東大受験生を心から応援しております!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)