理科基礎はいつ始めるべきか
「理科基礎はいつから始めるべきですか」と、敬天塾には全国の東大受験生から頻繁にご相談をいただきます。
もちろん、Case By Caseではあるのですが、筆者の考える原則論をいくつかご紹介いたします。
もちろん、2次試験科目の完成具合や、ご体調など制約があれば戦略案は変わってきますので、あくまで参考資料として御一読いただければと思います。
先ず始めに、共通テストの理科基礎は、物理基礎・化学基礎・生物基礎・地学基礎の4つで構成されています。
いずれにも特性があり、相性が大きく分かれます。
たとえば、一昔前までは、生物基礎と地学基礎は暗記ものだから、計算系が苦手な文系受験生に推奨されていました。
なぜ「一昔前」かというと、2021年〜2026年度の共通テストの問題をご覧いただければわかるように、考察系や計算系が増え、試験直前で暗記を何とかなるという感じでもなくなってきているからです。
(→教科書のコラムや実験考察系特集のページに目を通すようにしましょう。)
物理基礎が思考系・計算系ゴリゴリであることは今も昔もですが、生物基礎も実験考察系問題(長いリード文を読みこなす読解力が高度に求められる他、複数の知識を組み合わせて考察する問題)が増え、試験時間内に解き終わらない受験生もちらほら出てきます。
2023年には激ムズの問題が出され、平均点が大きく下がり話題を呼びました。
地学基礎に関しては、これまで暗記だけで高得点を取れる科目とされてきましたが、2026年度入試で状況は一変しました。分析考察系の設問が増え、多くの受験生が涙をのんだのです。2021年の本試験でも、考察系や計算系の設問が増えたことはありましたが、今年はそれ以上の難化だったように思います。
化学基礎については、知識は必要であるものの、生物基礎や地学基礎ほどではありません。原理原則をしっかり理解できれば、物理と同様に早期完成も可能な科目です。ただ、それは決して簡単ということではありません。2025年度入試では理系の化学が異常に難化したことで話題を呼びましたが、今後、その流れが化学基礎に及ぶことも警戒せねばなりません。一昔前の「化学Ⅰ」の時代の問題とは一線を画しています。
以上、理科基礎の4科目を概観いたしましたが、要するに「らくらく解ける科目」はないということです。
ですので、ご自分に合った科目をしっかりと見極めることが合格ポイントだと言えましょう。
ここで、4科目の中身を一覧でご覧いただくとしましょう。


