理科基礎はいつ始めるべきか

「理科基礎はいつから始めるべきですか」と、敬天塾には全国の東大受験生から頻繁にご相談をいただきます。

もちろん、Case By Caseではあるのですが、筆者の考える原則論をいくつかご紹介いたします。
もちろん、2次試験科目の完成具合や、ご体調など制約があれば戦略案は変わってきますので、あくまで参考資料として御一読いただければと思います。

先ず始めに、共通テストの理科基礎は、物理基礎・化学基礎・生物基礎・地学基礎の4つで構成されています。
いずれにも特性があり、相性が大きく分かれます。

たとえば、一昔前までは、生物基礎地学基礎は暗記ものだから、計算系が苦手な文系受験生に推奨されていました。
なぜ「一昔前」かというと、2021年〜2023年度の共通テストの問題をご覧いただければわかるように、考察系や計算系が増え、試験直前で暗記を何とかなるという感じでもなくなってきているからです。
(→教科書のコラムや実験考察系特集のページに目を通すようにしましょう。)

物理基礎が思考系・計算系ゴリゴリであることは今も昔もですが、生物基礎も実験考察系問題(長いリード文を読みこなす読解力が高度に求められる他、複数の知識を組み合わせて考察する問題)が増え、試験時間内に解き終わらない受験生もちらほら出てきます。

地学基礎は、生物基礎に比べれば未だ知識だけで解ける問題が多い印象です。
2021年度本試験で考察系や計算系が増えましたが、2022年度には揺れ戻しで知識問題の割合が増えました

化学基礎については、知識は必要ですが、生物基礎や地学基礎ほどではありません。
原理原則を理解した上で、あとは計算をカリカリ解くだけでという特性がありますが、2022年本試験の問題では考察系や理系化学の知識を持っている人の方が有利な問題も散見されました。
一昔前の「化学Ⅰ」の時代の問題とは一線を画しています。

ここで、4科目の中身を一覧でご覧いただくとしましょう。

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