映像授業【東大世界史 大論述対策講座10】2012年第1問〜植民地政策と独立過程〜

いよいよ、節目の第10回講義を迎えることとなりました。
思い返しますと、第1回講義では19世紀末に世界各地で起きた反帝国主義運動について問うた1985大論述を扱いました。

(第1回講義)

映像授業【東大世界史 大論述対策講座1】1985年第1問〜反帝国主義運動〜

第9回講義では、迫り来る西欧列強の侵略を前に、アジア・アフリカ地域がどのように蝕まれ、どのように既存の秩序が崩されていったのかを問うた2020大論述を取り上げました。

(第9回講義)

映像授業【東大世界史 大論述対策講座9】2020年第1問〜東アジア世界における国際秩序の変容〜

それとともに、侵略していった側にフォーカスをあてた1996パクスブリタニカ大論述を第3回講義で扱ったことも忘れてはなりません。侵攻した側とされた側の双方の状況を見通すことが世界史の理解度を深めるコツでもあります。

(第3回講義)

映像授業【東大世界史 大論述対策講座3】1996年第1問〜パクスブリタニカ〜


こうして西欧の衝撃を受けたアジア・アフリカ地域は、二度に渡る未曾有の世界大戦を経て独立を果たしていくこととなります。
ですが、独立に至る軌跡は各地域で異なり、独立後も直ちにハッピーになったとは言えませんでした。
その理由は何かを問うたのが本講義で扱う2012大論述です。

昨今、パレスチナ紛争やウクライナ侵攻などが連日のように新聞紙上を賑わせています。
いまこの瞬間も世界の各地で内戦や紛争が起こり、無辜の市民が命を失っているのです。
そうした争いの背景には、多かれ少なかれ大国の思惑・論理が見え隠れしています。

一見無秩序に起きている数多くの紛争を「大変だね」と傍観するのではなく、歴史を紐解くことで、原因を突き詰めて考え、以て解決策を導ける人材を東京大学から輩出したいという願いを、東京大学世界史作成部会の教授陣は本問に込めているようにも私には思えました。

そうした熱き1問を、節目の第10回講義で扱うことができたことを光栄に感じております。

東京大学で何年か学ばれたのち、改めて本問に立ち返ってみてください。
如何に本問が難しく、如何に本問が奥深いのかを実感できることでしょう。

世界史は機械的に用語を暗記する「つまらない」科目だと毛嫌いする方も多くいらっしゃいます。
必修科目ではなくなったことで、世界史選択者は以前よりもだいぶ減ったとも言われています。

ですが、そんななか、こうして世界史で東大を受験しようと志された皆様に、わたくしは心からの敬意の念を抱くとともに、少しでも学ぶ楽しさや考える悦びを味わっていただきたいと常日頃願っております。

ぜひ、敬天塾の映像授業を通じて,東大世界史の魅力や面白さを再発見してください。そして、ライバル達に世界史で差をつけ合格を奪取してください。

皆様の東京大学ご進学を、敬天塾は心から応援しております。


なお、授業動画のご視聴に先立ち、以下のイントロダクションをご覧ください。効果的な予習復習方法などをご案内しております。

(動画その1)大論述講座受講にあたってのイントロダクション(約11分)

 

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