東大理三の受験生が最低限知るべき8個のポイントまとめ
東大の科類について、一つ一つ書いていますが、今日で最後。
大トリは、もちろん理三です
<学生紛争の中心地だった、安田講堂>
目次
①日本最高峰の難関
ここは、言わずと知れた、日本最高峰の場所です!
いつもお見せしているグラフですが、東大理系の3つの中でも、断トツの難しさです。
<東大理系の合格最低点の推移>
例えば、2020年の理三の合格最低点は386点ですが、理一の合格者平均点は353点、理二では336点です。
つまり、理一の合格者の上位半分でも、理三には太刀打ちできません。
もしかしたら、理一の上位10%くらいのレベルかもしれませんね。ここまで違うと別世界です。
理三は定員が約100名ですから、日本の理系のトップ100人が入学出来るという、プレミアシートと言っても良いでしょう。
②理一や理二とも別格
さて、東大理三については、こちらの記事で既に一度書いた事があります。
その時に、理三の凄さを語った場所があるので、再掲しますね
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僕がよく、理科三類の凄さを語る時にする話があります。
僕が18歳で東大の理科一類に合格した時のことです。
合格した途端に周りからの見られ方が変わって、化け物みたいに勉強出来るヤツだと思われることがありました。
普通の東大生でも、世間から見たら化け物みたいに勉強出来ると思われます。
しかし、僕から見て理科三類は化け物だったのです。
それくらい違います。
理科三類は、東大生の中でも、光って見える存在なのです。
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先日も、とある方から、貴重な情報を頂きましたが、理二と理三は同じクラスに所属していますが、理三の学生さんが、理二の学生さんに勉強を教えているそうです。そして、理二の学生さんは、理三の学生を非常に尊敬しているとのこと。
これは、生の情報だから確かでしょうね。
同じ東大と言っても、明らかな上下の差があるのです。
③医学部医学科に進学できる
これは、やはり医学部に進学出来るというのが大きいと思います。
日本の大学は、文系なら法学部、理系なら医学部が頂点となったヒエラルキーがあります。
東大では三年生になるときに、成績の良い順に進学先の学部の希望が通る「進学振り分け」の制度がありますが、医学部医学科の受け入れ枠は理三がほとんどで、文科や理一には受け入れ枠が事実上設けられていないのと同じです。
今年は文三から医学部医学科へ進学が決まったという人がツイッターで大きく話題になっていましたが、このようにニュースになるほどなのです。
理二からは、私が現役生の頃は10名ほどの受け入れ枠がありましたが、これも非常に難しい。理三レベルに到達できず、やむなく理二へ進学して、進学振り分けで医学部医学科へ進学するのを夢見る人が、毎年一定数いるらしいです。
しかし、難しすぎて、理三を受けなおした方が楽だという噂を何度も聞きました。
④予算が莫大
例えば、これは噂話なのですが(知っている方がいたら、誰か教えて下さい)、医学部の予算の配分はとんでもなく多いらしいです。
普通、大学教授の研究室っていうのは、一部屋とか二部屋くらいなものですよね。
だから、ビルのワンフロアをぐるっと見渡すと、たくさんの教授が色々な研究をしている研究室が見られるはずです。
しかし、東大の医学部では、ワンフロアで一人の教授が研究しているそうです。一つのフロアで一人の教授だけ。これは他の学部の数倍の予算をもらってるのではないでしょうか?(もし、本当のところをご存じの方、ぜひ教えてください。)
だから、医学部のビルに行くと、エレベーターの中の案内が、
4F:〇〇研究室
としか書いてないそうです。
一度、見てみたいと思っていますが、中々行く機会がないので、行けてません。学生としては、こんなに恵まれた環境で研究が出来るというのは、大きな魅力でしょうね。
⑤売名に使われている!?
一般的には「理三 = 医学部」と思われているのですが、実は正確ではありません。
理三は医学部の中でも医学科に進学しやすい特権が与えられたところです。
つまり、医学部の中には、医学科以外の学科も存在します。例えば看護学科です。
医学部看護学科へは、理二から比較的入りやすいそうです。そのため、看護学科に進学すれば理三でなくても医学部を名乗れるという裏技があります。
(これが、どれくらい価値のあるものなのかは別として)
⑥縦の繋がりが強い
さて、理三と言えば、鉄門にも触れなければいけないでしょう。
以前、文一について書いた記事がありますが、文一には緑会っていう組織があると説明しました。これと対照的に、理三には鉄門倶楽部という組織があります。
緑会は名前の由来が分かりませんでしたが、鉄門倶楽部は至って単純な理由。
東大医学部の裏に、鉄でできた門があったからだそうです。
鉄門倶楽部のメンバー、つまり理三の学生だけが入れる、部活動が存在したりして、理三同士の交流が深められるようになっています。
特に、先輩や後輩とのつながりが強く、結束が固いそうです。
医学部は長い付き合いですからね。そういう所で仲良くなれるのは、とても大事でしょう。
⑦比較的、女子が多い!?
そうそう、理三っていうと、比較的女子が多いイメージがありますね。
今は、女の子も医学部をガンガン目指す時代ですから、その影響も大きいかもしれません。
というか、理一が少なすぎるのかな!?
⑧タレント活動が活発
最近はテレビやインターネットの影響で、理三や医学部医学科の学生が、テレビタレントやユーチューバー、塾の開業などで話題を呼んでいますね。
やはり、理三は頭が良いというイメージが強くありますから、その特性を生かして人生プランを充実させようとしているのでしょう。
彼らのすごいところは、学業と両立させていることでしょう。
私の友人の医学部医学科の方は、覚えることがたくさんあって、授業のレベルも高くて大変だと言ってました。
尊敬しますね。
⑨基礎情報
ということで、最後に、理三の基礎情報をお知らせして、終わりましょう!
科類を解説するコーナーは終わりましたが、東大受験が有利になるシリーズはまだまだ続きます!!
定員:97名
倍率:約3.5倍(つまり約340名を超えると、足切りが発生)
合格者:97名
進振り:主に医学部医学科
入試科目:外国語、数学(Ⅲまで)、国語(現古漢)、理科(物理、化学、生物、地学から2科目)