模試がもったいない!!【地方出身東大生の受験日記・その4】
模試はお金がかかる!
みなさん、3万円あったら何しますか?
僕だったら、回らない寿司屋に行って高級なネタを食べ尽くしたいですね…
ウニ、いくら、大トロ…おっとヨダレが笑
一貫1000円の寿司を食べても三十貫食べれちゃう。いやぁ、夢がありますね…!!
でもそんな3万円、東大受験生は簡単に使い切っちゃいます。
しかも、たった数回の東大模試で。
河合塾の東大オープン模試の場合、6,800円。
駿台予備校の東大実戦模試の場合、7,100円。
オープン模試も実戦模試も、それぞれ夏と秋に一回ずつ受験します。
団体で申し込めばもう少し安くなるとはいえ、他にも東進や代ゼミの模試を受けようものなら、東大模試だけで3万円なんてゆうに超えてしまいます。
これは東大冠模試に限った話ではありません。
記述式の模試、センター試験対策の模試、どんな模試を受けるにもかなりのお金がかかります。
もちろん、こうした模試は塾や予備校の先生方が、一生懸命時間をかけて受験生のために作った問題です。これくらいの金額を取らないと割に合いません。
僕がここで言いたいのは、これだけお金がかかる模試を、正しく活用できないと非常にもったいない!ということです。
今回は、こうした模試を正しく活用できていない、地方の高校の現状を紹介していきます!
模試が強制!地方高校の実情
僕の通っていた地方の高校では、しばしばベネッセやZ会、駿台などの模試を受ける機会がありました。
どれも冠模試とは違い、実力テストのようなもので、各科目の応用問題などが出題され、点数に応じて全国順位や志望校判定が出されます。
もちろん模試を受けるのは実力試しという意味では有用なのですが、一つ問題がありました。
それは、志望校に関わらず「模試が強制である」という点です!
東大志望であれ、京大志望であれ、みんな冠模試以外の模試も受験させられていました。
むしろ、志望校の冠模試を受けるかどうかが選択制でした。
模試を受けるお金は学年費から引き落とされていたので、言わば受けたくなくてもすでにお金を先払いしてしまっている状態です。
受けないとお金ももったいない。受けるしかありませんでした。
東大に入ってから東京の高校出身の人の話を聞いて驚いたのですが、都会では、模試を塾や予備校で受けていたようです。
岡山は違いました。
全ての模試は自分たちの高校で、クラスメイトたちとともに受けます。
だからこそ模試は「学校の授業やテストの延長」のような感じがあって、「強制的に受けなければいけないもの」という印象が強かったのです。
ですので当然、先生たちもかなり模試の結果を重視していました。
模試の結果が返ってくるたびにその感想や反省を書くように指示され、その度に担任との面談が行われていました。
この面談がとにかく面倒くさいのです。
受験日記その1でも言った通り、僕の学校の先生は「東大は天才しか入れない」と考えている上に、一つ一つの模試の結果について細かく追及してきます。
早く家に帰って勉強したいのに、放課後に残らされて面談。
何かアドバイスをしてくれるのかと思いきや、
「今回は数学が全然できてないから数学をもっとしっかりやろう」
というような、「いや見たら分かるわ!!!」って感じのことしか言ってくれません。
面談に割く時間ももったいない上に、そんな見方ではせっかく受けた模試も浮かばれません…
それだけならまだしも、こうした一つ一つの模試の結果で、志望校を変えさせようとしてくることもあります。
僕の友達は実際にこうした模試の面談で、先生から志望校のレベルを下げた方がいいのではないか、とまで言われたそうです。
模試はどれくらい参考にすべき?
では、こうした冠模試ではない模試は、どこまで参考にすべきなのでしょうか?
多くの場合、これらの模試は灘や開成といった多くの進学校では受けられていません。
そのため、全国順位2桁や東大文一A判定といった記録も取りやすいのです。
偏差値もすごいことになります。
僕は一度こうした模試の英語で偏差値90以上の判定を受けたことがあります。
偏差値90って…僕超天才じゃないですか…
こういった数字や判定、順位を見ると、自分がものすごく出来るやつのように思えてきます。
でもそれはあくまで、東大合格者を多数輩出する進学校の人たちを除いた中での話です。
東大を目指す上では、これらの数字はそこまであてにできない、と言わざるを得ません。
模試を正しく活用しよう!
ここまでの話を聞いて、
「じゃあ冠模試以外の模試なんて受ける意味ないじゃん!」
と思う方もいると思います。
ですが僕はあえて、こうした模試も自分のレベルアップのために使うことをオススメしたいです。
先ほども言った通り、地方の高校では模試はほぼ強制で受けさせられるものです。
逆に言えば、都会の人は進んで受けようとしないものも、地方の高校なら受けられる、とも言えます。
「判定が参考にならないから適当に受けよう」という姿勢でいると、払っているお金ももったいないですし、その模試を受ける時間も無駄にしてしまいます。
受けさせられるからには、どんな模試にも気を抜かず全力で取り組みましょう!
案外冠模試ではない模試でも、自分の知識の穴を見つけるのに役立ったりします。
模試の結果は返ってくるのにかなり時間がかかるので、模試を受けた当日にすぐ答えを見ながら自分の解けなかった問題や間違えた問題をチェックするようにしておけば、模試を有効活用できます!
判定や偏差値は気にせず、「腕試し」として模試を活用しましょう!
今回の話では「冠模試以外の」模試を取り上げました。
ですが地方高校は、冠模試ももったいない使い方をしています…!
次回は、東大の冠模試の活用法を紹介していきます!
次回に続く…