読書のススメ!「息抜き」と「勉強」を両立しよう!【地方出身東大生の受験日記・その14】
「息抜き」と「勉強」は両立できるのか?
いや〜〜暑い。暑すぎる。
8月が終わればこの暑さも終わるかと思いきや、9月もまだまだ暑い日が続きますね。
こうも暑いと、勉強する気力も湧いてこないですよね…。
僕が受験生の頃も、あまりに暑い日は、学校から帰ってきても「よし!勉強するぞ!」という気分になりませんでした。
僕が住んでいた場所は岡山のド田舎。
学校まで往復二時間かかる登下校だけで体力を使い切っているので、帰ってからも机に向かおうという気分にならないのです。
とはいえ受験を目前に控えている以上、スマホをいじったりゲームをしたりといった、全く勉強と関係ないことをするのは罪悪感があります。
「息抜き」もできて、かつ、「勉強」にも役立つ。
そんなものがあれば、どんなにいいだろうな〜〜〜…
とずっと思っていました。
皆さんの中にも、そうした思いを持っている方が多いのではないでしょうか?
そんな皆さんに朗報です。
「息抜き」も出来て、「勉強」にも役立つこと、あります!
それは…
読書です!!
今回は、東大生の僕が実際に受験期に行っていたオススメの息抜き、「読書」について、その方法と効能について紹介していきます!
読書は日本史・世界史にも役立つ!?
さて、まずは実際なぜ「読書」が受験勉強につながるのかを紹介していきます。
最も大きなポイントは「速読力」の強化です。
読書を繰り返していると、長い文章を読むことに慣れてきます。
読めば読むほど、読む速度は上がっていきます。
大学受験は時間との戦い。
特に国語では、いかに早く文章を読んで内容を理解するかが点数に直結します。
ですが、国語だけではありません!
日本史・世界史などの歴史系科目においても、問題文を素早く読み、何を書かなければならないかを読み取る力が不可欠です。
特に日本史の問題は、資料を読んで問題文の内容を理解するという問題が多くあるので、いかに速く資料の内容を把握できるかが勝負のカギを握ります。
そのため、読書を通じて「速読力」が上がれば、国語や日本史・世界史の長文問題などでかなり大きなアドバンテージになります。
それだけではありません。
実は、読書をすることは「英語」の受験勉強にも役立ちます!
もちろん、英語の本でなくてもです!
読書は「英作文」でも役立つ!?
小説の中には、「社会問題」を取り上げたものが多く存在します。
例えば、辻村深月さんの『朝が来る』という小説では、「不妊」や「特別養子縁組」、そして「望まぬ妊娠」をしてしまった女性についての話が挙げられています。
未成年にとってはあまり触れる機会がない「妊娠」についての社会問題を認識することができます。
例えば、伊坂幸太郎さんの『ゴールデンスランバー』という小説からは、「監視社会」や「マスコミの報道」によって簡単に生み出されうる「冤罪」についての問題提起を読み取ることができます。
社会問題についての知識を、読書を通じて取り入れていくことが何の役に立つのか?
実は、「英作文」で役に立ちます!
英作文を書く上で重要なのは、いかに書く内容をパッと思いつけるかです。
そのためにも、問題を見て、すぐに書けるような「ネタ」をストックしておく必要があります。
この「ネタストック」の仕入れに、読書は大きく役立つのです。
例えば、僕が受験した2019年東大の英作文の問題。
「新しい祝日を作るとしたらどんな日にするか?」という趣旨の問題でしたが、これをパッと思いついて瞬時に書く内容を決めるには、「ネタ」が必要でした。
この問題を解く際に僕は、読書を通して学んだ「食品ロス」の問題をパッと思いつき、「食品ロスについて考える祝日」をテーマに英作文をしました。
「英作文のネタ」をたくさん蓄えておくためにも、読書はとても重要なのです。
読書嫌いな人も本屋へ行こう!
僕は読書が超大好きなので、大学生になった今でも自粛期間中ずっと本ばかり読んでいましたが、皆さんの中には
「本読むのあんまり好きじゃない…」
「そもそも何読めばいいのかも分からない…」
という人も多いと思います。
そんな人にオススメしたいのが、
「本屋に足を運んでみる!」です!
参考書を買うついででいいので、一度実際本屋に行ってみましょう。
本屋では、店員さんオススメの小説がポップ付きで紹介されています。
その中から、自分が興味を引かれるものを探してみましょう!
本を読むのが苦手という人は、実際に本屋でその本の「薄さ」を見て、「これくらいなら読めそう!」と思う本を買ってチャレンジしてみてください!
「本を読むのが苦手」というのは、できるだけ克服しておかないと、実際の入試で現代文の物語文を読むときに苦労します。
文章を読むのに慣れておくことは、受験勉強において非常に重要です!
是非とも勉強の合間の息抜きに、「読書」をやってみてください!
次回へ続く…