東大生の勉強法!夏休みは日本史・世界史を極めよう!【地方出身東大生の受験日記・その13】
こんにちは、敬天塾スタッフXです。
受験勉強で大変な皆様に、暑中お見舞い申し上げます。
さて、今回の受験日記では、僕が受験期の夏休みに行っていた、日本史と世界史の勉強法について紹介していきたいと思います!
前回の受験日記でも紹介した通り、夏休みは受験期を通してもここしかない「まとまった時間」です。
普段学校のある日には、なかなか歴史系科目を総復習するような時間がありませんが、このせっかくの「まとまった時間」に、歴史を極めてみませんか?
地方自称進学校は遅れてる!
僕が通っていた地方の自称進学校は、とにかく日本史・世界史の授業進度が遅かったです。
夏休みに入る段階で、どちらも通史の半分も終わっていませんでした。
東大合格者を多数輩出する「本物の」進学校では、すでに通史を終わらせ、授業を演習に割いているところもあるというのに…
都会のエリート高校生たちがとっくの昔に終わらせた内容を、ず〜〜〜っとじっくりじっくり進めていたのです。
(詳しくは受験日記その8でも紹介していますのでチェックしてみてください。)
進学校に通っている高校生が演習でメキメキと東大の社会対策の力を伸ばしている中、地方自称進学校の高校生はまだその演習をする準備すらできていない。
いわば、都会の進学校の高校生が夏休み中も試合形式で練習している中、地方の高校生はずっと素振りしかさせてもらえていないのです。
さらに、このことは模試にも大きく影響します。
例えば、駿台予備校の東大実戦模試や河合塾の東大オープン模試では、当たり前ですが日本史・世界史は全ての範囲から出題されています。
しかし、僕の通っていた学校では、秋に東大の冠模試を受ける段階で、いまだに通史が終わっていなかったため、日本史であれば江戸時代の問題や、世界史で近現代史についての問題が出たらもう詰みです。
進学校の高校生よりも劣った知識で挑む模試で、良い判定が出るはずもありません。
こんな悲劇を防ぐためにも、早い段階から日本史・世界史を勉強しておき、夏休み中に総復習して極めておくことが重要なのです!
「演習」よりも「知識の補充」を!
そんなわけで僕は、進学校の人たちに置いていかれないように、夏休みに日本史・世界史の通史を一周してしまおう!と考えました。
とはいえ、日本史と世界史を一周とだけ言っても、間違いなく2日目くらいで飽きて「なんかもういいや」ってなってしまうことは目に見えています。
そこで、まずはどのように勉強するかの漠然とした計画を立てていきました。
僕は、以下の3種類の勉強法を軸に置きました。
①毎日「教科書」を一章ずつ読み込む!
②教科書で読んだ部分に対応する「一問一答」を読み込む!
③教科書で読んだ部分に対応する「資料集」のページを読み込む!
僕が夏休みにおいて一番重視したのは、「知識の補充」に専念することでした。
「え?さっき進学校の人たちが演習してるのを羨ましがってたのに、演習はやらないの?」
「過去問演習や、論述の練習問題を解いた方がいいんじゃない?」
そう思う方もいらっしゃるでしょう。
ですが忘れてはいけません。
進学校の人たちが演習に専念できるのは、すでに授業で通史を終え、「一通りの知識」をすでに身につけているからなのです。
知識が身についていないのに演習をするのは、はっきり言ってもったいないです。
ろくに知識がなければせっかくの良い問題も無駄にしてしまいますし、自分の勉強にもなりません。
夏休みの「まとまった時間」を利用して、知識の地盤を固めて置くことが最優先なのです。
効率のよい勉強の仕方とは?
では、こうした知識の補充を効率よく行うにはどうすれば良いのでしょうか?
僕がお勧めするのは、「教科書」「一問一答」「資料集」の三種の神器を組み合わせて使うことです。
まずは「教科書」を読んで歴史の流れをつかみます。
この際、細かい事象の名前や年号よりも、「因果の流れ」を理解することが重要です。
「この時代にはどんな状況があったのか?」
「この人物はなぜこんなことをしたのか?」
「この事件はどうして起こったのか?」
といった、事件や人物に関わる因果の流れがどのようになっているのかをしっかり把握していきます。
ちなみに僕は、山川出版社の「詳説日本史」「詳説世界史」を使っていました。
次に使うのが「一問一答」。
この一問一答とは、いわゆる単語帳のようなもので、一つ一つの単語について問うている問題が並べて書かれており、単語や年号を暗記するのに使います。
先ほど教科書で読んだ部分に該当する一問一答を読み込み、その時代のキーとなる単語を押さえていきます。
僕は、東進の「日本史B一問一答」「世界史B一問一答」を使っていました。
そして最後に見るのが「資料集」。
教科書及び一問一答で確認した内容について、より詳しい資料や図などを確認します。
資料集に載っているような資料が、東大の実際の試験で出ることもあるので、じっくりと確認しておきます。
資料集の中には「特集記事」のようなものがあり、様々な単語や年号などの知識を結びつけて覚えられます。
ただ歴史の流れを掴むだけでなく、その時代に他の国で起こっていたこととの連関も覚えていくことができるのが、資料集の強みです。
ちなみに僕は浜島書店の「新詳日本史」と、帝国書院の「最新世界史図説タペストリー」を使用していました。
この勉強方法で、他の科目の勉強と並行しつつ、日本史も世界史も約2週間で一周することができました!
日本史・世界史は極めてしまえば後がラク!
さて、このように「教科書」「一問一答」「資料集」の三種の神器をうまく用いていけば、日本史も世界史もかなり細かく知識を詰めていくことができます。
日本史・世界史は、知識さえ詰めてしまえばあとは演習の際に抜けていた知識を補充したり、演習で見た、教科書を読むだけでは分からないような歴史の見方を学んだりするだけで十分に対策が可能です。
ちなみに僕は、夏休み中の勉強の成果もあって、秋の東大実践模試ではA判定をとることができました!
特に、日本史と世界史は安定して6割以上を取れるようになり、実際の入試でも7割を優に超える点数がとれました!
この夏休みに日本史と世界史を極めて、秋からの受験勉強を効率化していきましょう!
次回に続く…