2020年度地理第一回

こんにちは、スタッフAです!
今日は、はじめての地理の授業でした。
まずは、提供されたレジュメの説明を受けました。
作成者は敬天塾の元スタッフで、過去の東大受験(地理)で、40点以上の高得点を出しています。レジュメには、東大入試の出題の形式や解法、記述のコツ、心構えがA4三枚でわかりやすく整理されていました。
次に、出題範囲の曖昧な「地理」という科目についての説明を受けました。実は、戦前と戦後の「地理」という科目の内容は異なり、現在はGHQの占領期以後によって恣意的に作られた「地理」を勉強しています。だから、科目としての歴史が浅く、様々な分野が取り扱われるそうです。
よって、暗記だけではなく現代を広く考察することが大切なんです。

平井先生曰く、「地理は、日本史や世界史より生活に直結して役立つ面白い科目」。

試験問題の中にある出来事が、社会生活に対しどのような恩恵をもたらしたか、あるいは、どのような問題点があるかを、考えるようにしなければいけないと思いました。

授業の後半は、ゼミ形式で、東大の過去問の中から2015年第3問設問Bの問題について検討しました。
占領期から2010年までの東京都心、多摩、夕張、高齢者の人口、一市区町村あたりの人口、失業率の増減を表した折れ線グラフから、様々な情報を読み取ります(6本の折れ線グラフが、どの増減を表しているかはわかりません)。
例えば、
・変動の激しいジグザグのグラフは、人口とは考えづらい。失業率ではないだろうか。たしかに、高度経済成長期には下がっている。
・ずっと伸び続けているグラフは高齢者の人口ではないだろうか。
・ある時期からほとんど下がっていないこのグラフは、多摩の人口ではないか。その理由は、高度経済成長で東京の地価が上がり、都心に住めない人が多摩に住んだからではないか。

などと話し合います。
ただ、グラフを分析するだけではなく、その時代の出来事を深く堀っていくところに、ゼミ形式の魅力があると思いました。

今日だけで学んだことはたくさんありますが、ぼくが知らなかったことの一部を紹介します。
・高度経済成長期の1964年にはオリンピックがあった。
・オリンピックのほんの少し前に東海道新幹線が開通した。
・首都高が作られた。
・たくさんのホテルが建てられた。
・プラザ合意による円安が自動車の輸出量を縮小して不景気を招いた。
・その後、バブルが崩壊した。
・その後しばらくして、日本はずっとデフレ。

授業では、ひとりで過去問を解いているだけではできない知識の共有と確認ができます。ぼくも他の参加者に有意義な知識を提供できるように、早く教科書や資料集を読み込もうと思います。

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