日本史6月②2005年第2問、2006年第2問

こんにちは、スタッフAです。
今回は、東大文系入試2005年第2問、2006年第2問を扱いました。
過去問と参考書・有名私塾の答案は、東大受験者ならばある程度確認できると思うので、問題に関連して授業中に学んだことをまとめています。

日本史で、古代から中世に変わるのはどのタイミングか。
→軍事力を持った人間が、政権を握ったところから。具体的には、源頼朝の鎌倉幕府から。平清盛については、考えが分かれる。

同じく、中世から近世に変わるのはどのタイミングか。
→諸説あるが、外国の勢力が入ってきたところから。

平氏が権力を掌握する過程には
・西国武士を家人化して、組織を作った(武士的側面)
・保元・平治の乱に勝利し武士の棟梁になった(武士的側面)
・太政大臣就任(貴族的側面)
・外戚(貴族的、特に摂関家的側面)
・朝廷内の高位高官の独占(貴族的側面)
・院政停止
といった出来事があるが、2006年第2問Bの答案作成にあたり、重要なのはどれか。
→院政停止ではないか
 考えられる理由:その当時、最も権勢を奮っていた院(後白河上皇)を封じたから。
※さらに、平清盛は、圧倒的な数の知行国を持ち、瀬戸内海運を掌握して日宋貿易で莫大な利益を得たため、商人的側面でも成功した。
清盛の短期的な成功と凋落を見た源頼朝は、幕府という形で政治を行い、朝廷の権利を侵さない工夫をした。
足利義満は、武士・貴族・商人としてだけでなく、僧としても昇りつめた。

警察と軍隊の違いはなにか。
→警察は国民を守る組織(国内の治安維持など)、軍隊は国家を守る組織(自衛戦争など)

自衛隊は軍隊か。
アメリカに軍隊を作るように指示された吉田茂が、憲法を盾にこれを拒否した。結果、警察予備隊を作り、自衛隊発足につながる。自衛隊は今も警察と同じような法の下で動いている。軍隊のような兵器を一部持っているが、軍隊ではない。

ヒトを表す言葉について。
「民衆」「人々」は、ニュートラルで使いやすいが、「国民」「臣民」「市民」「人民」は特別な意味を汲み取られる可能性があるため、使用には注意が必要。

「法」と「法律」について
法はルール全体(憲法、条例などを含む)を指し、法律は、民法や刑法など国会議員が作るものなので、より具体的な制度を想起させる。日本史の解答では、特別な場合を除いて「法」の使用が望ましい。

生徒(ぼくを含む)の作成した答案のレベルはどんどん上ってきています。許可が取れたら、このnoteで至極の答案を共有したいと思います。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)