二次試験直前期!合格するための過去問演習のやり方 ―第二章・日本史/世界史編―【地方出身東大生の受験日記・その22】
前回の受験日記では、なぜこの二次試験直前期に過去問演習をすべきなのか、そしてその一例として英語の過去問演習のやり方について紹介していきました。
まだ見ていない方はこちらからチェックしてみてください!
今回は日本史と世界史の過去問演習について、僕が実際に行っていたやり方を紹介していきます!
歴史系科目の過去問は「キーワード」を見極めろ!
日本史・世界史の過去問演習を行っていく上で何よりも重要なのは、それぞれの解答に含むべき「キーワード」をきちんと把握することです。
過去問の模範解答は、赤本に載っているものや、駿台や東進といった有名な予備校のものを比較して見てみると、それぞれで結構違っていることが多いです。
特に国語の現代文や英語の英作文などは、それぞれの解答作成者の色が結構出ていて、どれを参考にすればいいのかがとてもわかりにくいです。
ですが、歴史系科目は、基本的にそれぞれの解答に含まれている「キーワード」は同じであることが多い傾向にあります。
例えば、僕が受験した2019年の日本史の第2問Aはその典型例です。
2019年東大日本史第2問Aは、後鳥羽上皇が隠岐に流される原因となった事件と、その影響について説明させる問題でした。
この問題に対する各予備校の模範解答を比較してみると、どの予備校も「承久の乱」というキーワードを入れて解答を作成しています。
もちろん、予備校によって他にもさまざまなキーワードを使っているのですが、「絶対に言及しておいた方が良いキーワード」は大体どの予備校の答案を見ても入っているものです。
日本史や世界史の過去問演習をするときは、解き終わった後に複数の予備校の答案を比較した上で、これだけは絶対に触れておかないといけないキーワードを押さえておくことが重要です。
日本史や世界史は知識を問われる科目です。
「他の受験生が絶対に答えられるような問題を落とさないこと」
が何より重要なのです。
過去問を見て、「こういうことを聞かれているときはこのワードは必ず入れよう」と考えながらキーワードを見極める練習をすることが重要です。
日本史の過去問には2タイプある!
東大の日本史は、全4問の記述問題からなり、それぞれ大まかに古代、中世、近世、近現代の範囲から出題されます。
そのため、どれか一つの時代の過去問を集中して解く…というよりは、4つの時代全ての過去問に触れていくことが重要です。
そして、どの時代の問題にも共通して言えるのが、
「資料を読み解く問題と、知識を答える問題がある」
ということです。
東大の日本史には、ただ知識を答えさせるのではなく、示されている資料の内容を踏まえた上で、知識というよりも読解問題のような問題があります。
僕の受験した2019年の過去問で言うと第一問の「貴族の日記」についての問題はまさにそんな感じですね。
知識を問われているというよりかは、ちゃんと問題文で示されている資料を読めばなんとなく何を書けば良いか分かる問題と言えます。
もちろん直前期にはどちらのタイプの問題にも慣れておく必要があるので両方解いておくに越したことはないのですが、他の科目との兼ね合いであまり時間が取れない場合は、
「知識を問われる問題」
を優先して解いていくことをオススメします。
資料を読み解く問題は、すごく雑な言い方をすれば、ぶっつけ本番でも今までの努力の蓄積でなんとかなります。
ですが、知識問題はちゃんと頭にその知識が入っていないと、どれだけ文章をまとめる力があっても点数がとれません。
そのため、直前期にさまざまな知識を問う問題に触れて、知識の穴を埋めていく作業が重要になってきます。
まだ解いていない過去問にざっと目を通して、「これは知識が問われている問題だな」と判断できる問題を優先して解いていくようにしましょう。
世界史第三問はおやつ感覚!?
東大の世界史は、第一問に大論述、第二問に小論述、第三問に小問集合という構成になっています。
過去問演習を進めていく上では、まだ解いていない年の第一問や第二問を中心に解いていくのが基本になっていくと思うのですが、ここで僕がオススメしたいのは、
「第三問はおやつのようなものだと考えること」です!
というのも、第三問は一問一答の問題が10問ほど続くという形式で、一問解くのに何十分もかかる第一問や、複数の長い文章を書く必要がある第二問に比べ、かなり短い時間で解ける問題です。
第三問の過去問を一気に解くと、かなり短い時間で終わってしまうと思われます。
そのため、一気に終わらせてしまうのではなく、他の教科の過去問演習に疲れたときに、休憩で食べるおやつのような感覚で、世界史第三問を解くというやり方をオススメします!
国語や数学の過去問は一問解くのに長い時間がかかるので、解き終わったらすぐ次の問題に行くのではなく、合間に世界史第三問をはさむ。
息抜きにもなり、かつ勉強もできる!
世界史第三問の過去問は、おやつのようにちょっとずつ合間合間で解いていくようにしましょう!
次回の受験日記は、いよいよ過去問演習編最終章!国語と数学の過去問演習のやり方について紹介していきます。
もちろん一番大事なのは、自分なりのやり方を見つけていくことなので、僕のやり方は参考程度にしつつ、自分なりの上手な過去問の使い方を身につけていきましょう!
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