地理B「坂本のスーパー暗記帖ジオゴロ」っておすすめ?東大受験で合格するための辛口参考書レビュー!
目次
東大受験生の地理参考書選び、どうする?ジオゴロの中身を紹介!
こんにちは!スタッフNです。
突然ですが、東大受験生のみなさん、そしてまだ受験生ではないけれど、東大受験を視野に入れて学習をすすめている高校生のみなさん、こんな悩み、ありませんか?
それは・・・
「結局、どの参考書を選べばいいの~?」
ってことです!
そうですよね、私も受験生だったころは、自分に合った参考書を求めて、何度本屋を訪れたことか・・・泣
というのも、
とにかく参考書が多すぎる!
そのひとつひとつをとりあえず使ってみて、「これが自分に合う」とか「これは使わないでおこう」とか選んでいくなんて、何年かかるか分かったものじゃありません。
そこで、今回から少しずつ、スタッフNが実際に受験生時代に使った参考書をレビューしていこうと思います!この記事で、少しでも参考書迷子の方が減ることを願っています。
というわけで・・・
初回の今回は、根強い人気を誇る地理の参考書
「ジオゴロ」って実際どうなの?
ということについて解説します!
「ジオゴロ」は、河合塾の人気講師である坂本先生が作った、オリジナルの地理の用語の語呂合わせの暗記帳です。
味気ない地理の単語やデータが覚えられない・・・という受験生から、絶大な支持を受けていて、その知名度は結構高いはず。
今回は、実際に使ってみてわかった良い点・悪い点、どんな人におすすめできるか、そして効果的な使い方を紹介します!
ジオゴロのいい点①受験生がどこを覚えられないかよく分かっている!
これは、使ってみてびっくりした一番のポイントかもしれません。
正直、ジオゴロの帯の「アイスで冷却レイキャビク(アイスランドの首都の語呂)」という売り文句を見て、このぐらいの内容なら自分で覚えるほうが早いぞ、と思って買うのをやめた方もいるのではないでしょうか?(これは帯がわるい・・・)
しかし、本の内容は、いい意味で期待を裏切ってくれます。
例えば、ケッペンの気候区分で、CfaとCfbの区分、s型とw型の区分、Af気候の定義…全部正確に言えますか?中国の五自治区、名前と場所は言えますか?数理的国境、ちゃんと覚えてますか?・・・
今の質問にドキッとした人もいるのではないでしょうか。ジオゴロは、このような「受験生がすぐ忘れそうだなあ~」とか、「覚えるの大変そうだなあ~」という知識事項やデータをちゃんと網羅しています。その語呂の数、なんと288個!(当社調べ)
そこは、さすが予備校の先生ですね。
ジオゴロのいい点②解説が意外としっかりしている!
ジオゴロは「スーパー暗記帖」を名乗っているので、単に語呂だけが並んでいるかと思いきや、別にそうではないんです!
これは、東大受験生にはとてもありがたいですよね。「データを覚えたはいいけど、なんでこんなデータになるの?」「さらに詳しい知識を知りたい!」などの、二次で地理論述を控えている東大受験生の切実な悩みにも、ちゃんと答えてくれます。
・・・と、ジオゴロをほめちぎってきましたが、逆に「ここ直してほしいなあ」というポイントもあります。
ということで、今度は、ジオゴロのわるい点を正直にお伝えします!
ジオゴロのわるい点①データが古い!
これって、結構致命的じゃないですか?地理は、全科目の中で、今の社会情勢に一番左右される教科、つまり覚えなければならない知識やデータに、一番鮮度を求められる教科です。それなのに、そのデータ自体が古い、なんて笑えません・・・。
もちろん、「共通テストや東大の問題は、数年前から制作が始まっているから、最新の知識(特に今年の知識)なんか出ない!」という定説はあります。
それにしても、最新版が2015年で止まっているというのは、いくらなんでも古すぎます。
6年もあれば、データそのものが全部変わっている、なんてことも・・・。
これを回避するには、少し手間ですが、ジオゴロをまるっと覚えてしまう前に、まずは最新版のデータブックで、情報を一度確認する必要がありそうです。
ジオゴロのわるい点②余分な情報も多い!
さっき紹介した、帯の「アイスで冷却レイキャビク」なんて、その最たるものですよね。正直、東大の地理で首都名なんかほぼ聞かれません。(これで点くれたら欲しいですけど)
さらに、東大受験生にとっては、こんなの当たり前だよっ!といいたくなるような知識にわざわざ語呂がついていたり(中国は小麦・綿花生産1位とか、ラトソルが赤色とか)、かと思えば逆に、こんなのいつ使うんだよ、と思うような語呂もあったりして(アマゾン川沿いの都市名やイギリスの面積と人口密度の数値など)、とにかく幅が広すぎるんです泣
色んな層の大学受験生に使ってほしい、というのは分かりますが、東大受験に限って言えば、語呂の取捨選択が欠かせません。
一応、よく使う順に、星3、星2、星1などで分けられてはいるものの、ほぼほぼ使えません。索引もないので、出る順で見ていく、ということが出来ず、私は一度も星の数を参考にしたことはありません・・・。
諦めて、自分の目で取捨選択しましょう。
ジオゴロのわるい点③暗記帳としての使い勝手は最悪!
解散です。もう終わりです。これが、私がこの本で一番困ったところです。
だって、タイトルが「スーパー暗記帖」ですよ?普通、単語帳や暗記帳って、覚えるために使うものじゃないですか?だけど、このジオゴロに限っては、この当たり前のことがまったく成り立ちません。すごい。革命児です。
まず、ジオゴロの中身が、黒字と青字で構成されている時点で、覚えさせる気がありません。
赤シートというすばらしい発明をすべてなかったことにしたこの一冊は、語呂が全て黒字で書かれているので、もしこの本を使って覚えようとするなら、黒シートが欠かせません。黒シートってなに?
それに、覚えるべき語呂も、一か所にまとまらずに点在しているせいで、覚えにくいことこの上ないです。
そして、その点在している語呂のなかの一つを、「あれっ、あの語呂なんだったかな~」と探してみても、見つかりません。
だって索引がないんですもの。
目次にはいちおう大ざっぱな内容が書かれているのですが、例えば、「ヨーロッパの穀物についてのジオゴロ」を知りたいときに、ヨーロッパのあたりを開けばいいのか、穀物のあたりを開けばいいのか、とかそういうことはわかりません。
対策としては、覚えたいジオゴロは一回ノートなどに書き写して、自分の単語帳を作るのがいいと思います。
いつか暗記対応版「スーパー暗記帖ジオゴロ」が発売されると嬉しいです。
ジオゴロはこんな人におすすめ!
ジオゴロは、単語帳とよみものが合わさったような本で、わるいポイントもあるため、ぶっちゃけ人を選びます。
ジオゴロがおすすめなのは、
・とにかく地理の単語、データを覚えたい!という人
・図やデータがまとまった本を求めている人
・共通テスト前に知識を詰め込みたい人
逆に、ジオゴロをあまりおすすめできないのは、
・参考書をかたっぱしから勉強したい人
・東大受験に特化した参考書を探している人
・東大二次直前で論述対策をしている人
皆さんの目的に合わせて、使ってみるかどうか検討してみるのもいいですね!
ジオゴロを使った効果的な勉強法とは?
これまで、ジオゴロのわるい点なども述べてきましたが、語呂の完成度は高く、覚えておきたい知識が多くあります。
ということで、この章では、私が実際に行っていた、ジオゴロの効果的な使い方を紹介します。
先程述べたように、ジオゴロは語呂を覚える、という使い方だけでなく、読み物としての使い方もあります。さらに、お分かりの通り、いかんせんジオゴロをこのまま使うのは、とても不便です。
そこで、
①まずは、語呂だけに目を通して、必要だけど覚えられていない語呂だけを抜き出す。
②その語呂が今も使えるかどうか、データブックをもとに確認する。
③自分の単語帳を作って覚える。
③あとは、解説を読み込む参考書として用いる。
という使い方が一番おすすめではないでしょうか。
このように使ってみることで、ジオゴロのわるい点を補いつつ、解説までたっぷり楽しむことができます。
よければ試してみてください。
ジオゴロをレーダーチャートで分析!総合点数は・・・?
これまでのいい点、そしてわるい点を鑑みて、
ジオゴロの総合評価を、ずばりレーダーチャートで表してみました!
それが、こちら!
↓↓↓
使いやすさ:2/5
内容の良さ:4/5
値段:4/5
東大受験向け:3/5
共通テスト向け:4/5
総合評価:17/25
いかがでしょうか?参考にしてみてくださいね!
というわけで、今回はジオゴロについて紹介してみました。
いろいろ言いましたが、私的には結構おすすめの一冊です。
東大受験を目指しているみなさん、ぜひこの記事を参考にして、ジオゴロが自分に合っているかどうか、検討してみてくださいね!
東大受験に興味がある方は、敬天塾に関するこちらもご覧ください。
↓
◆日本一徹底して東大対策を行う塾 東大合格「敬天塾」
東大受験生のための図書館
東大受験の貴重な情報を発信しています!
◇プレミアムコース
東大に合格したい新高3生・高卒生を8名限定で募集
◇東大生・東大卒業生の家庭教師派遣
個別で相談にのってもらいたい方向け
◆敬天塾公式HP
https://exam-strategy.jp/