地理4月②東大入試2020年答案検討会
こんにちは、スタッフBです!
地理の2回目の授業は、2020年の答案検討会を行いました。
予備校が公開した答案や受験で高得点だった方の再現答案を用いて、高得点を得る方法を話し合いました。
提供された地理51点と47点の方の答案を見るに、個人的には「すべての問題に対して、多くの要素を入れ込んで回答しており、特別に幅広い知識を有している」と感じました。
・高得点答案だからといって、日本語が特別上手なわけではない。間違った要素を入れず、正確に答えることが大切。
・地理は字数が短いので、答案のバラつきが少ない。
・地理は詳細な知識を問うより、その知識を用いて論理的な回答を導くことを求めているのではないか
・51点答案の考察
文章構成の誤りや読みにくさもなく、記述の鍛錬を感じた。
第 3 問 A4 で 0 点で、漢字の誤り1カ所で減点があったとすると、他はほとんどが満点の答案になるのではないか。
良い答案が多いが、ほんの少し物足りないものもあり、とにかく多くの要素を含めて書くこと、そしてそれが間違っていないことが大切のようだ。
・2020年第1問Y山地について
中央構造線より北の中国山地と南の四国山地に関する問題
予備校の答案を見ると、Y山地の外的営力の強弱について意見が分かれている。
河川の浸食による外的営力だとすると、「強い」と言って良いのではないか。
・火山フロントと火山前線は同じ意味
授業の後半では、新たに1つ再現答案を読み、10分で点数をつけました。
生徒3人が、42点、39点、34点をつけましたが、実際の点数は49点でした。
多少要素が足りず、物足りない印象を受けても、間違ったことを書かなければ高い点数が取れるのかもしれません。
予備校の答案を見慣れていると、実際の受験でも高い水準の答案が求められているように感じますが、東大の採点基準はやや甘い可能性もあります。
30点くらいの答案を見ると、ピントのずれた回答が多く見られるそうです。
・地形の問題は20年で6回出題されている
扇状地、自然堤防、三角州が頻出
それ以外には等高線を読む問題も2回出題
地形が災害や経済活動にどのような影響を与えるか問われる。