数学6月①解の配置⑴
こんにちは、スタッフBです。今回は解の配置です。
「実数解の条件」と同じ意味で使われる言葉です。
2次方程式の解の配置は様々な分野に絡むため、体系的に学ぶべき重要なテーマ。
3つの基礎的な解法を用いれば、概ね解ける。
(以下、下に凸)
A 正に2解を持つパターンの条件
は 判別式D>0
じ 軸>0
き 境界の座標 f(0)>0
※
判別式D>0
α>0
β>0
を用いても良い。つまり、
Dが正
α+β>0(はじきの「じ」に対応)
αβ>0(はじきの「き」に対応)
が条件となる。
B 正と負の解を持つパターンの条件
f(0)<0
C 0〈x 〈1に1解を持つパターンの条件
f(0)・f(1)<0
応用パターン
x≧0に2解を持つ場合
α=0とα〉0の2つに分けて考える。
α=0のときf(0)=0 、軸>0
α>0のとき判別式D>0、軸>0、f(0)>0
x>0に少なくとも1解を持つ場合
x>0に重解
x=0とx>0に1解ずつ
x>0とx<0に1解ずつ
x>0に2解
の4つに場合分けする。
0≦x≦1に少なくとも1解を持つ場合
x=0に解を持つ
x=1に解を持つ
0<x<1に解を持つ→さらに3つに場合分け
0<x<1に1解、重解、2解
x≧0に少なくとも1解を持つ場合
f(0)=0の条件を立て、イコールを外すことで、x>0で考えることができる。
それから、2解、重解、1解で場合分け。
今回は過去問を2問解きました。
1993年第1問
f‘(x)=0の判別式D>0だな、−1<x<1で2解を持つんだな、とすぐに気づかなければいけない。
図示は、点線と実戦で境界の含む含まないを表現すると良い。
1996年第2問
良問。現段階では、部分点を10点程度取れると良い。
4条件をまず書くことが大事。採点者が読みやすい。
異なる実数解を持つ条件は
①D>0
②−1<軸<1
③f(−1)>0
④f(1)>0
の4条件が同時に成立することである。
文字がたくさんあるときは、予選決勝法で文字を固定して、文字を減らす。
今回はb、c、dを固定する。
場合分けは機械的に素早くできるようにし、3次方程式の解の配置は警戒するようにとのことでした。