オープン授業【東大地理】日本地理 各論第六講 〜 工業と貿易〜

工業や貿易というと、どこか日常生活から遠く離れた世界の話のように思われるやもしれません。小学校や中学校では、工業地帯の名称やら貿易統計の丸暗記をさせられ、この分野に苦手意識を持たれている方もいらっしゃることでしょう。私も小さい頃はそうでした。

しかしながら、工業と貿易は、私達の日常や社会を支える大動脈とも言える身近な存在なのです。
たとえば、iPhone。多くの方がお使いだと思いますが、日本の技術がなければ、この端末は出来上がりません。日本の世界に誇れる技術力を以てすれば、米粒より小さい歯車から宇宙ロケットまで作れるのです。日本が存在しなければ、iPhoneは世に誕生しなかったかもしれません。

そして、このiPhoneの値段に影響を与えているのが国際為替相場です。現在、ロシアのウクライナ侵攻などにより、世界経済が混迷を極め、急激な円安が日本を襲っています。
これによって、iPhoneの値段が、数万円も上がったことが報道されたことは記憶に新しいですね。こうした物価高騰の波は、食料品や家電製品などにも及び、私達の日常生活に大きな影響を与えています。

先進国を先進国たらしめるものは、工業力です。
そして、この工業力は、技術あってなんぼのものです。常に世界をリードする革新が高く求められます。当然、開発に莫大なお金もかかります。そうまでして完成させても、他国に技術を盗まれたらたまったものではありません。国家の存亡に関わることだってあります。だからこそ、知的財産を保護する必要があるのです。

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