2022年東大世界史(第三問)入試問題の解答と解説

基本的に取りこぼしが許されない第3問ですが、時折、1〜2問くらいは若干マニアックなワードが問われることもあります。
ですので、0〜1ミスに留めることを第一目標にしてください。

第3問は、単なるサービス問題と思いきや、実は大論述対策に繋げられる活かし方もあります。そのヒントを一つご紹介しましょう。

東京大学は、この第3問を出題した趣旨として、

戦争や軍事的な衝突が国際秩序や権力のあり方や、人々の生活や意識にも大きな影響を与えたことを踏まえ、10 の問いを設定しています。それぞれ聞いているのは、王朝、王国の名や人物名、地名や運動の名称です。世界各地の歴史に関する基本的な知識を問いつつ、全体として、戦争や軍事的な衝突が一般にどのような意味を持っていたのかを考えてもらうことを願っています。

と公表しています。勘の鋭い方であれば、この第3問の活かし方が見えてくるのではないでしょうか。

さて、2022年度入試における世界史第3問の解答は、東京大学が以下のように発表しています。

 (1) アクスム王国

 (2) マムルーク朝

 (3) アチェ

 (4) ラス=カサス

 (5) フィヒテ

 (6) イギリス、フランス

 (7) 大陸横断鉄道

 (8) ヒンデンブルク

 (9) スカルノ

 (10) インティファーダ

正直、どれも知らねばならないことばかりです。
(10)が若干難しめかもですが、共通テスト向けに知識を入れたのであれば取らねばならない問題です。
この東大第3問は、一問一答形式が多いわけですが、設問文が長く意外に焦って読むと誤読してトンチンカンな答えを書いてしまう人も一定数います。

日頃から、ストップウォッチで40秒〜60秒くらいに時間設定し、焦って第3問を解く練習はしても良さそうです。

受験学年でない方は、是非、これらの用語の定義を説明できるかこの用語からどのような設問文を東京大学が用意しているか「逆一問一答」をしてみると良いでしょう。
この訓練は、ものすごく脳に負荷がかかりますが、バラバラな知識を有機的に連関させることもできるオススメのものです。
同様の訓練は、大論述の指定語句でも実践していただきたいと思います。
8つの指定語句からどのような問題を東大教授はつくったのか作問者の立場に立って思考訓練してみましょう!
きっと、世界史はただ覚えれば良い科目という考えが瓦解していくことを実感できるはずです。

なお、ここ数年は出題されていませんが、この第3問では時折、地図問題が出されることもあります。
共通テスト対策で鍛えられたとは思いますが、主要都市や主たる事件が起きた場所などはしっかりと示せるようにしましょう。

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(東大世界史における文化史の切り口) https://exam-strategy.jp/archives/10874
(大論述指定語句にみる東大世界史) https://exam-strategy.jp/archives/10872         

東大世界史対策 第3問単答問題を侮ることなかれ

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