映像授業【東大世界史 大論述対策講座6】1995年第1問〜文明の交流と対立〜
皆さん、こんにちは!
本講義では、他年度の大論述や中論述に多大な影響を与えた名問中の名問1995年「文明の交流と対立」大論述を取り上げたいと思います。
文明の交流と対立は、東京大学が好んで出題するテーマの一つです。
その壮大さゆえに、世界各地で起こったことを時代や文物などを軸にヨコで見る必要性が高度に求められます。
「文明とは人なり」と、東大教授が仰っていたことがあります。
「人」には、農民・軍人・商人・奴隷・冒険家・宣教師・移民などさまざまなタイプがあります。
そうした多様な人々がもたらすものはなんでしょうか。
技術や文物、宗教や病気に至るまで、こちらも多種に渡ります。
そうして人々がもたらし創り出した「文明」は、国が滅ぶとも消え失せることがありません。
連綿と次世代に受け継がれていくのです。
東大教授が東西交流史や帝国の統治システム論を好んで出題するのは、上述した広域・多世代に渡る文明の魅力の虜となり、研究対象としているからでもあります。
世界史というと,ついつい、大量に用語や年号を丸暗記しなくてはいけないだけのつまらない科目と思われがちですが、決してそんなことはありません。
東大教授は二次試験で考える楽しさや学ぶ喜びを受験生に味わってもらいたいと願っているのです。
ぜひ、東大の入試問題を通じて、教授陣との対話を楽しみ、世界史を好きになってください。
さて、映像授業の中でも申し上げますように、本問は数多くの東大過去問と強く結びついています。
直近では2021年度大論述が、1995年度とほぼそのまんまの類題でした。
過去問探究をしっかりしていた受験生にとってはサービス問題に思えたことでしょう。
2021年東大世界史(第一問大論述)入試問題の研究
なお、2021年度に類題が出されたから、しばらくは出題されないから過去問探究しなくて良いわけではありません。
1995年度大論述を通じて東大教授の視点や思考プロセスを学ぶことは、他年度の過去問探究にあたって大いなる「財産」となります。
ぜひ、本講義を通じて、東大世界史の醍醐味や魅力の虜になっていただけたらと切に願っております。
なお、授業動画のご視聴に先立ち、以下のイントロダクションをご覧ください。効果的な予習復習方法などをご案内しております。