【読解をしよう!⑩】なぜ単語暗記が苦痛なのか?
久しぶりの読解をしようシリーズ!
今まで書いた事だけでも、かなり読解力がアップするエッセンスは盛り込んであるんですが、今日も非常に大切な内容です。
果たして、一回で書き終われるのか・・・
文章構造の4レベル
今日は、文章構造には4レベルあるぞという話をします。
皆さん、意識してか、無意識か分かりませんが、文章全体を分割すると段落になり、段落を分割すると文になり、という構造がありますよね。
これをレベル分けすると、
レベル1:文字(letter)が組み合わさって、単語(word)になる
レベル2:単語(word)が組み合わさって、文(sentence)になる
レベル3:文(sentence)が組み合わさって、段落(paragraph)になる
レベル4:段落(paragraph)が組み合わさって、文章(article)になる
となります。
この4レベルを意識すると、読解力が非常に上がります。
英語でも、現代文でも、古文でも、漢文でも全く仕組みは同じ。
でも、一般的な学校や塾の授業では、教えられることが別で、その辺りも把握すると、更なるレベルアップも出来るでしょう。
これ、非常に深くて大切なことなので、一つ一つ記事を分けて書いていこうと思います。
今日は、英語に関するレベル1について。
レベル1
文字(letter)→単語(word)
アルファベットのdとoとgをこの順番で組み合わせるとdogとなり、日本語で「犬」を表す単語になりますね。
cとaとtの組み合わせでcatになり、日本語の「猫」になる。
このように、文字と文字の組み合わせで単語が成立しています。まあ、当たり前と言えば当たり前ですね。
いわゆる単語の暗記のこと
このレベルの習得の事を普通、「単語を覚える」と言っていますね。多くの受験生が単語帳を買って、一つ一つ覚えていると思います。
この単語の覚え方って、実は結構深いのです。
話すと長くなりますし、僕が授業したとしても、毎週ちゃんとした覚え方が出来ているか、丁寧に指導しても、平均で数週間かかって感覚を身に付けてもらっています。
(だから、4月は単語の暗記方法ばっかり話しています)
残念ながら、今日のブログでは書ききれないので簡単に触れるだけになりますが、
皆さん、ちゃんと単語の習得出来ていますでしょうか?
覚え方を教えてもらわない
勘の良い方は気付いたかもしれませんが、上に書いた話は暗に「覚え方は教えてもらわないでしょ」というのを意味しています。
「単語を覚えろ」と言われても、覚え方は教えられない。
単語テストで得点をとれば、単語を覚えられた認定する(生徒も先生も)
というような事が、往々にして行われています。
でも、そんなに単純ではありません。
高校3年生になって、僕のところに来る子には、一か月くらいかけて、単語の覚え方ばっかり指導されます。
それくらい大事だし、それくらい効果があるからです。
単語を覚えるというのは、日本語に置き換える事だと思っている生徒がいますが、全く異なります。
(といいつつ、一部の単語はそれで済むんですけど)
自分が知ってる日本語の単語に置き換えるのは、かなりズレた暗記方法だと思って下さい。
単語暗記とは、概念の習得
例えば、dogの意味を「犬」と覚えるのは、それほど問題ありません。
これは英語の「dog」の概念と、日本語の「犬」の概念がほとんどズレないからです。
しかし、essentialを「本質的に」とか「必要不可欠な」という日本語に対応させて覚えても、あまり汎用性はありません。
dogは大抵「犬」と訳していれば大した問題がありませんが、essenntialは常に「本質的に」や「必要不可欠な」と訳していると、上手く訳が当てはまらないことがあります
単語の習得は、言い換えると概念の習得です。
覚えづらい古文単語が覚えられる!「ビジュアル図解 古文単語」
これ、古文の単語帳ですが、本当に表紙が素晴らしい。まさに単語の習得というのは、こういう事なのです。
法則、語源、絵を活用しよう!
単語というのは、闇雲に文字を並べたものではありません。
ある程度、決まったルールに従って文字を並べますし、決まったルールに従って発音します。
しかし、学校や塾の授業では、そのルールについての解説は普通ありません。
文字の組み合わせのルールを教えてくれないから、丸暗記するしかなく、丸暗記せざるを得ないから成績が上がりません。
これを打破しようと書かれた参考書が、非常に流行の鉄壁ですね。
東大受験生じゃなくても超オススメ「鉄緑会 東大英単語熟語 鉄壁」で暗記の仕方を学ぼう!
まとめ
ということで、
レベル1:文字(letter)が組み合わさって、単語(word)になる