自称進学校あるある[前編] 〜めんどくさすぎる!自称進学校〜【地方出身東大生の受験日記・その6】
「自称進学校」ってなんだ??
皆さん、「自称進学校」という言葉をご存知でしょうか?
「進学校」といえば、毎年東大を始めとする難関大学に多くの進学者を輩出している学校を指します。
開成高校、灘高校、麻布高校などが有名ですね。
その「進学校」を「自称」しているとはどういうことでしょう?
この「自称進学校」とは、インターネットの掲示板や、Twitterなどで、いわゆる「進学校」になりきれていない学校を揶揄するような時に使われる表現です。
様々な定義がありますが、
「地方の中堅クラスで、生徒に管理教育を行うなどして教育に力を入れているものの、進学校ほどの実績をあげられていない学校」
という文脈で語られることが多いです。
こうした「自称進学校」と呼ばれる高校のネット上での扱いはかなり酷いです。
YouTubeやTwitterなどで、「自称進学校あるある」のようなネタにされているのを見たことがある方もいるのではないでしょうか?
僕の通っていた地方の高校も、「自称進学校あるある」に当てはまる点がかなりあります。
実際に通いながら疑問に思う点も多くありました。
今回は、僕が通っていた高校で感じた「自称進学校あるある」と、僕がそれをどう乗り越え、東大合格まで至ったかを紹介していきたいと思います!
休日は補習!夏休みも補習!
僕の高校の名物。それは「補習」という名の全員参加強制授業です。
夏休みや冬休みなどの長期休暇に入ってから2週間くらいは、「補習」と称し普通に授業をやります。
補習をしておきながら、夏休みの課題は大量に出されます。
自分の志望校に向けた対策などをしてくれるわけではなく、ただただ授業を進めたり問題演習をしたり。
「自分のしたい勉強」が自由に出来ないのです。
さらには土曜日に特別授業をやることも。
これはアンケートで参加したいと答えた人が参加できる授業なのですが、実質強制です。
というのも、僕がこのアンケートに「参加しません」と出したところ、後日先生に呼び出され、
「お前は東大を目指すんだったら土曜授業も参加しろよ〜」
と言われて勝手に「参加します」に直されたことがあります。
いや、アンケートとった意味は??
魔の「学習時間記録用紙」
「ああ…またこれか…」
これが配られるたび、僕はいつも気分が沈んでいました。
僕の高校では、先生が定期考査や実力テストがあるたびに、「ある紙」を配っていました。
それは、「学習時間記録用紙」です。
テストの前々週からテスト当日までの勉強時間を、科目ごとに予定を立て、実際にどれだけやったかを記録する、というものでした。
それだけならまだしも、うちの学校ではこの記入した記録用紙を、毎日担任の先生に提出しなければならなかったのです。
受験日記その5で、模試の結果に対する反省を書かせられる反省用紙のことを書きましたが、この学習時間記録用紙も同様です。
提出するものなので、ある程度ちゃんと書いていないと先生に怒られてしまうのです。
しょっちゅう行われる個人面談では、
「学習時間記録用紙を見るとこの日は数学をほとんど勉強してないなぁ。だから今回の実力テストでは数学が悪いんじゃないか?次回からはもっと数学を勉強する時間を増やした方がいいだろう。」
といった具合に、記録用紙を元にいろいろと言われます。
め、めんどくせぇ〜〜!!
勉強を「時間」という尺度だけで見ている姿勢、ヤバすぎです。
不要不急の「学年集会」
僕の学校では、ほぼ毎週学年集会が行われていました。
そんなに頻繁に開いてどんなことが話されるのかというと、
先ほどの学習時間記録用紙のデータを集計し、そのグラフを見せながら
「今年の受験生は去年の先輩方に比べて勉強時間が少ないぞ!」
「県内の〇〇高校と比べても勉強時間が少ないぞ!」
と言われたり、
「模試の結果が前回よりも下がっている人がこんなにたくさんいる!もっと気を引き締めて勉強しろ!」
「昼休みに勉強している人が少ない!受験生としての自覚を持て!」
と言われたり…
「これ、全員に言う必要ある???」というようなことばかり。
正直、時間の無駄としか言いようがありません。
センター出願の時期に「出願の仕方」を教えてくれるなど、必要な集会ももちろんあります。
ですが、ほとんどの場合は、「これ今する必要のある話か?」というものばかりです。
不要不急の学年集会は控えてもらいたいものです。
自称進学校のヤバい政策、東大生はどうやって乗り越えた?
さて、今回紹介したのはごくごく一部の「自称進学校あるある」です。
まだまだ語ろうと思えばたくさんありますのでまた機会があれば紹介しましょう。
では、こんなヤバい自称進学校の中で、僕はどうやって東大に合格するまでに至ったのか?
次回の受験日記その7「自称進学校あるある」[後編]で語っていきたいと思います!
次回に続く…