自称進学校あるある[後編] 〜東大生はどう乗り越えた?〜【地方出身東大生の受験日記・その7】
自称進学校から東大へ
受験日記その6では、「自称進学校あるある」を紹介しました。
自称進学校に通う人たちにとっては、共感できる点も多かったのではないでしょうか?
ですが、ただ「あるある」として笑いの種で終わらせるのはもったいない。
大事なのは、「自称進学校」に通う生徒が、こうした問題をどのように乗り越えるのかを考えることです。
後編の今回はいよいよ、自称進学校に通う僕がどうやって東大合格にまで至ったのかを紹介していきます!
「自称進学校」の理不尽にどう対処する?
対処のポイントは、
①自分の勉強スタイルに反するものは適度に受け流す
②自分の勉強スタイルに合うものは思いっきり活用する
ことです!
どういうことなのか具体例をもとに解説していきます。
例えば前編で紹介した「学習時間記録用紙」。
定期テストや実力テストの前々週から、自分が勉強する時間の予定を書き、あとで実際にどれだけ勉強したかを記録するというものです。
こうした学習時間を記録することに対し、僕はこう思っていました。
「いや、どれくらい勉強するかは自分でなんとなく考えておけば、わざわざ紙に書かなくてもいいじゃん!!」
わざわざ細かく予定を立てて、いちいち記録する、というのが僕にはどうしても時間の無駄に思えていました。
ですから僕は、対処のポイント①「自分の勉強スタイルに反するものは適度に受け流す」を実践しました。
この用紙が配られた初日に、全てそれっぽく適当に埋めました。
そして後は自分の思うように勉強しました。
極力無駄な時間を減らして、自分のスタイルを貫くことができるので、ストレスも減らせます。
もちろん、勉強時間の目標を紙に書くことで可視化して、自分のモチベーションにつなげている、という人もいると思います。
そういった人は、対処のポイント②「自分の勉強スタイルに合うものは思いっきり活用する」を実践してみましょう!
配られたこの記録用紙をしっかり活用して、正しく記入しましょう。
そうすれば、「わざわざ自分で用紙を印刷する手間がはぶけた」ことになりますね!
自分は得しているし、当然先生も怒らないのでWin-Winです!
前回紹介した、「頻繁に行われる学年集会」でも同じ対処です。
集会の時は、常に世界史や日本史の単語帳を持っていくようにしていました。
そして「聞く必要がない」と思った話はシャットアウトして、少しでもその時間を勉強にあてていました。
でも、二次試験の出願方法など、「絶対に聞いておきたい」情報が出された時はしっかりとメモをとっていました。
つまり、①と②のポイントを使い分けて対処していたのです。
「自称進学校」に通う皆さんは、ぜひこの対処のポイントを意識してみてください!
それでも対処しきれない理不尽もある
とはいえ、先ほどのポイントだけでは対処しきれない問題もあります。
前回も紹介した「土曜日授業」の話はまさにその代表例です。
僕の高校では土曜日に行われる特別授業があり、それに参加するかどうかは選択制であったので、僕は「参加しません」を選びました。
すると、後日進路指導の先生に呼び出されて、
「お前は東大を目指すなら参加しろよ」
と言われ、勝手に「参加します」に直されていたのです。
前回は「あるある」の一部として笑い話のように紹介しましたが、当時の僕にとって非常につらい出来事でした。
参加するかどうか選択できる権利を、先生の権限で勝手に潰されたのです。
生徒という立場上、強く抗議することも出来ませんでした。
かと言って、土曜日授業に参加しなければまた呼び出されて怒られてしまいます。
受け流すわけにもいかず、僕はしぶしぶ参加しました。
「本当は家で別の勉強をやりたいのに…」
とても悔しい思いでした。
「自称進学校」の理不尽に負けるな!
さて、何回か土曜日授業に参加するうちに僕の不満は爆発しました。
「東大に受かるためにはこんなことしてる場合じゃねぇ!!!!」
その週から、僕はもう土曜日授業に参加しませんでした。
当然、後日その進路指導の先生に呼び出されました。
怒られるのは目に見えています。
なので、僕はその呼び出しを無視して帰宅しました。
何度も呼び出しをくらいました。
ことごとく無視し続けました。
何日も無視を続けていると、先生も呆れたのか、僕を呼び出すことはしなくなりました。
少し強行的な策でしたが、なんとか逃れることが出来たのです!
ここで僕は一つの教訓を得ました。
「もしも、軽く受け流せない理不尽があったら、多少無理やりにでも自分の意思を貫く!」
もしかしたらそれが原因で先生から嫌がらせを受けるかもしれない。
でも、逆に考えましょう。
そんな嫌がらせをしてくるような先生とは付き合わない方が得です。
嫌なことは受け流し、ためになることは受け入れつつ、時には自分が信じた道を貫き通すことこそが、合格への道だと思います。
自分の道を貫き通そう!
先ほどは僕の実体験を紹介しましたが、実はこれよりもっと極端な人もいます。
僕の一学年上の東大に合格した先輩の中には、なんと高校にほとんど行っていなかった人もいます。
あまりにも「自称進学校」で受ける理不尽が嫌で、学校ではなく塾での勉強のみに専念し、時々出席のためだけに学校に来ていたようです。
これは極端な例ですが、自分の信じた道を貫いたことが結果的に東大合格につながっているのは確かです。
皆さんも、自分の信じた道を突き進み、理不尽を乗り越えていきましょう!
「自称進学校」からでも、東大合格は夢ではありません!
次回へ続く…