新型コロナ感染拡大!東京大学の対応は?【地方出身東大生の受験日記・特別編】
新型コロナウイルスの感染拡大。
緊急事態宣言は解けたものの、まだまだ油断は出来ない状況が続いていますね。
この影響で、外出自粛、ステイホームが促され、学校や仕事のオンライン化がどんどん進みました。
「オンライン授業」という言葉もかなり一般的になりましたね。
今回の「地方出身東大生の受験日記」は特別編!
この記事でご紹介するのは、日本が誇る最高学府・東京大学の新型コロナ対策です!
東京大学に通う僕が、実際にどのような対応がなされているのかを詳しく紹介していきたいと思います!
東大の授業が地方で受けられる!?
新型コロナウイルス感染症が拡大し始めていた3月中旬ごろ、東京大学は講義をオンラインで行うことを決定しました。
当初の予定では、最初の2週間は学籍番号を偶数・奇数で分けて対面授業を行い、あとは全てオンラインで行うという感じでしたが、感染者が急増し始めた3月下旬に、最初の2週間の対面授業はやらないことが決定されました。
そしてオンライン授業に移行できない授業(スポ身と呼ばれる体育のような必修科目や、フィールドワークが必須の科目など)はすべて休講となりました。
体育は楽しいので取りたかったのですが残念です…
オンライン授業は全て、Zoomを用いて行われています。
東京大学がZoomの有料サービスを購入しているので、なんと東大生であればその有料サービスを全て無料で使用できます!!
授業では、それぞれの東大生が学校から支給されたメールアドレスで登録したアカウントでしか参加できないようにフィルタリングすることが可能で、いわゆる「荒らし」の侵入を防ぐことができます。
そしてオンライン授業の実施に際して、東大に対しこんな感じの質問がありました。
「帰省先の実家で授業を受けることは可能ですか?」
それに対する東大の答えがこんな感じ。
「はい。オンライン授業の受講は特に場所を問いません。」
なんと帰省先でオンライン授業が受けられるのです!
僕もコロナ禍を逃れるため早い段階で帰省していたので、非常に助かりました!
実家のある岡山に居ながらして、東大の授業を受けられる。最高です。
そして、オンライン授業になったことで利点もかなりあります。
一つは、教授に質問しやすくなった点です!
対面授業だと、教授に質問するには授業終わりに直接教授の元に行かないといけません。
でもオンラインだと、Zoomのチャット機能を使えば、授業中であっても教授に質問することが出来るのです!
さらに、オンラインになったことで教室移動や大学に行くまでにかかっていた通学時間が減ったので、その分レポートなどの課題に時間が回せるようになりました!
オンライン授業に関しては、東大からのサポートも手厚いので、ほとんど問題なく授業が受けられています!
むしろ地方勢の僕からしたらこのままでもいいくらいです。
サークル活動や部活の新歓はどうなってるの?
大学といえば部活、サークル。
東大では、例年部活やサークルの新歓のために、「テント列」や「サークルオリエンテーション」と呼ばれるイベントが開催されます。
テント列とは、入学前に資料などを受け取りに来た新入生が帰る道にテントをずらっと並べ、
「うちのサークル入りませんか!?」
「ちょっとでいいから話聞いてって!!」
と上級生が新入生を勧誘しまくるイベントです。
サークルオリエンテーションとは、駒場キャンパスの1号館の各教室に部活やサークルのブースが作られ、新入生は各ブースを見て回って先輩から話を聞けるというイベントです。
どちらのイベントも、部活やサークルにとっては新入生を大量に入れる最大のチャンス。
部活やサークルを運営する執行代の人々は気合を入れて臨みます。
ですが、今年は新型コロナの影響もあって
両 方 中 止 !
そして新歓イベントだけでなく
対面でのサークル活動自体が全て中止!!!
新歓イベントでかろうじて新入生を集めていた小さいサークルにとっては廃部の危機です。
ちなみに僕もとあるサークルの代表をやっているんですけど、今年予定していた新歓合宿や新歓食事会とかが全て中止になってとても困りました…
そんな中、ほとんどのサークルは「オンライン新歓」に力を入れています。
Twitterやインスタグラムのアカウントでの情報発信。
Zoomを使った説明会。
運動系サークルは実際に活動することがほとんど出来ていませんが、文化系サークルの中には実際に1年生を交えた活動をすでにZoomで行っているところもあるようです。
大学側からのサークル活動解禁の通達があるまでは、しばらくこの状態が続きそうですね。
期末試験やレポートはどうなってるの?
最後に、期末試験やレポートはどうなっているのか説明します。
実は東大は、すでに「対面での期末試験の実施」を禁止しています。
ですので、Google formや学内の学習管理システム(ITC-LMS)などを通じて、オンラインで期末試験を行うことになっています!
オンラインでできる分、カンニングなどの不正行為が行われないかが心配ですが、一学年に3000人いる東大生が一気に集まってクラスターになってしまう危険性を考えれば、致し方ない処置ですね…
なお、レポートも、今までは印刷して教務課のレポートボックスに提出するものがほとんどでしたが、今学期は全てオンラインでの提出となっています。
逆に今まではずっと印刷したものをわざわざ大学に行って出さないといけなかったので、その手間が無くなるのは学生にとってはありがたいです!
今後はどうなる?
さて、こんな感じで東京大学の新型コロナ対応を紹介しましたが、僕は今この記事を東京ではなく実家で書いています。(2020年6月現在)
対面授業やサークル活動が解禁されれば東京に戻るつもりですが、いつになることやら…
少なくとも前期のうちは無理そうですね。
皆さんも、体調管理には十分お気をつけくださいね!
次回からは通常の受験日記に戻ります!
次回に続く…