自分に合う「塾選び」をするには?【地方出身東大生の受験日記・その9】
塾ってどう選ぶ??
受験生にとって気になることといえば、「塾選び」。
そもそも塾は行くべきなのか?
どの塾に行けばいいのか?どんな塾が自分には向いているのか?
受験をする上で、避けては通れない悩みですよね。
僕も、どんな塾に通うかは非常に悩みました。
というのも、地方の高校に通う僕にとって、通える塾の選択肢は非常に少なかったからです。
今回は、地方に住む僕が、東大受験をする上でどんな塾の選び方をしたのかを紹介していきます!
「私、集団授業とか受けるの苦手なんだよね〜」
「大手の集団指導の塾行ったけど、自分にはあんまり合わなかったなぁ…」
という人、必見です!
そもそも塾の選択肢が少ない地方高校生
さて、早速僕の住んでいた岡山の塾事情について紹介しましょう。
受験日記その1でも紹介したように、岡山には、鉄緑会や駿台予備校、河合塾といった全国的にも有名な塾・予備校の校舎が存在しません。
とはいえ、もちろん東大合格者を一定数輩出している塾もあるにはあります。
そういった塾には東大や京大など、難関大を目指すためのコースが存在し、多くの場合東大に合格するような生徒はそうした特進コースで授業を受けています。
ですが、そうした東大を目指すためのコースがあるような塾は、岡山の中でも中心部に集中しています。
僕の家から行くと自転車と電車と徒歩でだいたい往復2時間はかかります。
往復2時間です。
ものすご〜〜〜く遠いんです…。
塾に行く往復の時間の方が、塾で勉強している時間より長くなってしまいます。
平日の放課後塾に行くと、必然的に家に帰るのはとっても遅くなります。
生活リズムも崩れますし、何より駅までは自転車なので、夜遅くに帰るのは危険です。
それでも頑張って岡山市内の塾に通っていた同級生もいましたが、僕はそこまでの労力はかけられないと思い、通いませんでした。
集団指導塾が苦手な僕
僕がそうした塾に通わなかったのには、もう一つ理由があります。
それは、いわゆる「集団指導」が僕には合わなかったからです。
大手の塾は大体、一人の先生が何十人もの生徒に対して授業を行う、といった形で指導がなされます。
当然ながら授業のスピードは先生に委ねられているので、自分がしっかり理解しているような内容でも、あまり理解できていない内容でも、同様に一定のスピードで進んでいきます。予習や課題が課されることもあります。
こうした塾のスタイルでは、「自分のペース」で勉強できていない気がして、僕はあまり好きではありませんでした。
「なんで?」と言われると説明するのは難しいんですが、僕には合っていないように思いました。
なかなか自分に合う塾が見つからない!
「そんなに集団が嫌なら、個別指導やら家庭教師やらで勉強すればよいのでは?」
そう思う方もいらっしゃるでしょう。
ですが、忘れてはいけません。
ここは岡山です。
東京には個別指導や家庭教師が充実しています。
東大に入っていると、東大生で塾講師や家庭教師のバイトをしている友だちがほとんど。
東京なら、現役東大生から勉強を教えてもらえるサービスなんて腐るほどあります。
岡山には、そんなサービスはほとんどありません。
少なくとも、僕の住んでいた地域にはそこまでレベルの高い塾はありませんでした。
僕はかなり探した末に、ある塾を見つけました。
その塾は僕の家からさほど遠くなく、塾長は東大出身という個人経営の塾でした。
授業をするというよりは、映像を見て課題を解き、分からないところがあれば先生に質問しにいく、というスタイルの塾でした。
一応試しに通ってみたのですが、しばらくしてから僕はこのように思いました。
「これ、別に自分でも出来るやん…??」
映像を見るためにわざわざ塾に行くのも面倒でした。映像授業では先生に聞くほど難しい内容を扱っていなかったので、先生に質問しに行くこともほとんどありません。
なにより地方の小さい塾なので、使っている教材も古いものばかり。
授業の映像は、たぶんパソコンがまだまだ発展途上だった頃のものだろうと想像できるような拙い編集でした。
東大に受かる、という目標を達成する為には、これでは到底無謀だ。
そう思い、僕はこの塾を入ってすぐに辞めました。
やっと出会えた「自分に合う塾」
さて、それからしばらくは特に塾に通う事もなく、ただ家で自分で勉強をする日々でした。
もちろんそれは僕にとっては気楽ではあったのですが、やっぱり東大という日本一の大学を受けるにあたって、自分だけで対策するには分からないことも多いので漠然とした不安がありました。
そして、この受験日記で何度もお伝えしているように、(その1,その6,その7参照)僕は高校の先生をほとんど信用していませんでした。
そんな中出会ったのが、平井先生でした。
彼が塾長を務める、敬天塾。
僕が一番惹かれたのは、「オンラインで授業に参加できる」という点でした。
今は新型コロナの影響でオンライン授業が話題になっていますが、敬天塾は数年前からすでにオンラインで授業に参加できるシステムになっていました。
往復2時間かけて塾まで行く必要もなく、自宅で授業に参加できました!
そして敬天塾は、「ゼミ授業」という授業形態を取っています。
事前に出された課題を解いてきて、全員の回答を先生と生徒で共有します。
そして、答案内のどこが点数になりそうか、どこが減点されそうか、満点の回答にするためには何をどう書けば良いのか、といったことを全員で議論します。
ただ授業を受けるだけでなく、議論を通して考えるという授業形態が僕にはとても合いました。
少人数なので、質問もしやすかったです。
こうして僕は、敬天塾で東大合格を目指して勉強することに決めました。
自分のスタイルに合った塾選びを!
さて、僕のように、塾はどうすればいいのかで悩んでいる受験生は多いと思います。
僕からアドバイスをするならば、
「学校のみんながここに行っているから」
「この塾が東大合格者多いから」
といった情報だけで塾を選ぶのはやめて、
「実際に体験してみて自分のスタイルに合った塾を選ぶこと」を心がけるようにしましょう!
僕の場合は、敬天塾の授業スタイルが自分に合っていました。
皆さんもぜひ、自分に合った塾を見つけてみてください!
次回に続く…