受験生、部活は続けるべき?辞めるべき?【地方出身東大生の受験日記・その10】
部活は東大受験に有利?不利?
部活動。それ即ち人生の青き春。
仲間と共に汗を流し、共に喜び、共に泣く。
仲間たちと競い合い、高め合った日々は、いつかかけがえのない一生の思い出となる。
そんな部活の根幹をなすのは、厳しい練習。
時には夜遅くまで残って練習したり、朝早くから朝練をしたり…
部活を本気でやろうと思えば、学生生活の大半の時間はここに捧げられていきます。
さて、そんな部活ですが、皆さんはこう疑問に思ったことはありませんか?
「部活を頑張るのって、受験に有利なの?不利なの?」
今回は、東大受験をする上で、部活動は続けるべきなのか否かについて、考察していきたいと思います!
僕は部活やめました
読者の皆さんの中には「そういうあなたは部活やってたの?」とお思いになった方もいらっしゃるでしょう。
結論から言いますと、僕は高校2年の夏までテニス部でしたが、秋からは部活を辞め、受験勉強に専念していました。
そして東大に現役合格することができました。
というわけで、僕自身の経験から言えば、「部活をやらないで勉強に専念したほうがいい」ということになります。
今回の受験日記は以上です!次回をお楽しみに!
…さすがにまだ終われません。笑
当然ながら東大には、部活を頑張った人と頑張らなかった人の両方が存在します。
ここからは、部活を頑張らずに東大に受かった僕と、部活を頑張った上で東大に受かったY君の例を紹介します。
部活を頑張らなかった東大合格者
まずは僕の例から。
僕は、家から往復約2時間かけて毎日地方の自称進学校に通っていました。
高校2年生の夏頃までは、それほど受験を意識していた訳ではないので、普通に部活を続けていたのですが、秋頃からは考えが変わりました。
「放課後に何時間も部活に行って、そのあと長い時間かけて家に帰っていたら、勉強する時間がほとんど取れないのでは…?」
実際、部活動が終わってから家に帰ると、夜の20時過ぎくらい。
田舎なので電車は1時間3本しかなく、もし1本逃してしまえばさらに遅くなっていました。
そこからシャワーを浴びてご飯を食べて…としていると21時を越えて、勉強を始めるのはその後から…なのですが…
まあ部活で疲れているので勉強する気なんて起きませんよね。
疲れてるからダラダラしているとすぐに22時、23時となって結局そんなに勉強もせず寝てしまっていました。
こんな感じで、部活の後勉強する気になれないという人は結構多いのではないでしょうか?
部活をやりながらでも勉強時間を確保できる!という人はもちろんいると思いますが、僕は無理でした。だって眠いんですもん。
勉強しないといけないのは分かっているけれど、やらないまま1日を終えるという日々に、ある種のストレスを感じていました。
部活を続けていたら、受験勉強をする時間がない。
そう思った僕は、部活を辞めることを決意しました。
僕は運動神経が本当に悪くて、テニスも対してうまかった訳ではないので、特に後悔することもなく、勉強に専念することが出来ました!
部活を頑張った東大合格者
さて、次はY君です。
彼はサッカー部に所属していましたが、高3の6月に引退するまでずっと部活を頑張っていました。
彼にとって部活は、ストレス発散の場でした。
というのも、彼は常々ストレスに悩んでいました。
彼の両親はかなり教育熱心。両親から常々東大を受けるように言われ続けてきていました。
彼自身もちろん東大を目指す気はあったのですが、成績が良い分、学校の先生や両親からの期待がプレッシャーとなっていて、それをかなりストレスに感じていたようです。
ですが、部活で友達と思いっきりサッカーをしている間は、そんなストレスのことは忘れられます。
彼にとって部活は楽しい楽しい時間なので、疲れて勉強できない僕とは違い、家に帰ってからもストレスフリーな状態で勉強できていたようです。
そして見事、彼は文科二類に現役合格しました。
部活を続けるか否か。決め手は「ストレス」!?
さて、二人の例を出してみましたが、ここで私が主張したいのは、部活を続けるべきかどうかのポイントとなっているのは、「ストレス」だということです。
僕にとって部活は、思うように勉強できないため「ストレスを感じる」場でした。
Y君にとって部活は、先生や両親から受ける日頃の「ストレスを発散する」場でした。
このストレスの感じ方は当然人によって違います。
僕自身は部活を辞めたことで、勉強に身が入るようになったのは事実ですが、だからといって「部活動は受験に不利」と安易に結論づけることは出来ません。
部活動が自分にとって「ストレス」の原因なのか、それとも解消してくれるものなのかを考えることが重要なのです。
ちなみに参考までにお伝えしておくと、ここ数年の僕と同じ高校の東大合格者のほとんどは前者で、数人後者のような人がいる、といった感じです。
個人的には、部活をやっている人は部活をやっていない人よりどうしても勉強時間は少なくなるので、本当に部活がストレスにならないという人だけが部活を続けるべきだと思っています。
しかし勉強時間だけが合格の要因ではないというのもまた事実。
自分にとって部活はどういう存在なのか?ということを一度考えてみることが大事です!
次回に続く…