国語6月②、2009年第1問

こんにちは、スタッフAです。
今回は、2009年第1問を扱いました。
事前に、参考書や有名私塾の答案を読み、自分で答案を作成して提出し、共有された他の生徒の答案を読み込んでから、授業に臨みました。
授業では、互いの答案について、良いところ悪いところを指摘します。入塾して2ヶ月半が経ち、答案、指摘の内容、指摘の方法のすべてのレベルが大きく上がったように感じました。
事実、受験国語でNGとされる方法(前回参照)で答案を作成する生徒はいなくなりました。これにより、個別具体的な指摘が中心になり、より充実した授業となっています。 

今回は、7人の生徒が提出した答案の中で、ぼくが個人的に最も良いと思ったものを共有します。みなさんが2009年第一問を解くにあたって、優れた教材になれば幸いでです。

(一)
不可逆性を伴う表現行為に際して、未成熟なものではいけないという意識から、その表現に変容を起こしうるわずかな表現の差異に固執してしまうということ。

(二)
後戻りできない状況下で物事をより良くやり遂げるために、一つ一つの事柄を吟味する姿勢から、白い紙に物を記す行為へ不可逆性のイメージを持つ人間の感性が伺えるということ。

(三)
白い紙に残った過失の累積に対する表現者の呵責の念は、十分な吟味への衝動を駆り立て、不可逆的に完結した情報を扱う紙媒体を中心とした文芸を興したということ。

(四)
インターネット上では、不特定多数の人間の多様な考えを基にした情報が、さらに多数のそれを目にした人間の考えに影響を受け、集合知の産物として更新され続けるという事。

(五)
二本目の矢への無意識な依存を断つことや、定着させると訂正することができない紙の白さのように、諸芸術において、退路を断ち一回に全てを懸ける集中力と重圧が自らの限界を破り、完成度を高め、大きな感動を生み出すということ。

みなさんもぜひ、受験生同士で答案を作成・共有し、互いに指摘してみてください。

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