塾長の東大古文添削フィードバックを見ていて気づいたこと
スタッフKです。
東大の二次試験に向けて、敬天塾は添削祭り♪
塾長がスタンディングデスクの前に立って、生徒別のフィードバック動画を撮影しています。
カメラを付けたデスクトップパソコンの大きな画面に答案と塾長が映り、
横にある大きいiPadにペンで答案に赤を入れながら解説しています。
とっても効率的です♪
さて、塾長が東大古文添削のフィードバック動画を撮っているのを見ていて気づいたことを、皆さんもシェアさせていただきます。
今回は2020年第二問でした。
※まだ解いていない方で解くつもりがあるは、以下は解いてから読むことをオススメします。
傍線部はまず品詞分解
現代語訳の問題でも、説明問題でも、訳が漏れている答案があって、もったいない!!
別の年の過去問について話しているとき、塾長は「特に助動詞はどの意味を選んだかをアピールした訳にすると良い」と言っていました。
例えば「たり」は、存続か完了か、文脈ではっきりわかる場合は、わかっているよアピールをしましょう。
2020年の(二)でも、「思ひのどむれども」の「ども」という接続助詞を意識せずに、説明問題に答えている答案がありました。
解答の文末は「~した」ではなく、
逆説からも結局できなかったことがわかるので「~しようとした」の方がベターだと思われます。
意外と教材の模範解答でも、この辺りを疎かにしていることがあります。
文脈で訳を選ぼう
「つらき人」を現代語訳するとき、普通は辞書や古文単語帳で見かける「つらし」の意味から、「薄情な人」と訳したくなると思います。
けれど、その前後に「恨み」の感情についてああだこうだ述べられていたら、「恨めしい人」と訳した方が適切でしょう。
東大が求めているのは単なる暗記力ではなく、暗記力×読解力なのだなと感じます。
和歌の訳プラスアルファ
(四)の和歌の問題も、ある意味東大の受験問題らしい問だと感じました。
和歌が傍線部カになっていて、設問は「傍線部カにしめされているのはどのようなことか、説明せよ。」でした。
この場合、和歌の現代語訳を書くのだと、無駄があって、要素が足りない解答になります。