東大生が語る、二次試験当日に気をつけた方が良いこと【地方出身東大生の受験日記・その25】

二次試験当日…期待と緊張

いよいよ二次試験―。
僕は2月24日に居候先を離れ、新宿の方のホテルに泊まっていました。
文系の受験会場である駒場キャンパスまでは電車で20分ほど。
少し遠いですが、キャンパス近くのホテルはほとんど埋まっていたので仕方ありません。

当日の朝は、不思議な感覚でした。
いつもは朝が苦手でギリギリまで寝てしまう僕ですが、当日の朝は、体が勝手に目覚めているというような感じで、アラームより先にすんなり起きることができました。
ニュースをチェックすると、電車の遅延情報が流れていて一瞬びっくりしたけれど、僕の使う線は平常運行で特にトラブルはありませんでした。

公共交通機関の遅延はもう自分ではどうすることもできないので、「とりあえず会場には行けるぞ!」とひと安心しました。

コンビニで昼ごはんを買い、駒場へ。
どう見ても受験生という面持ちの人たちと一緒に電車に揺られながら、「駒場東大前駅」に到着しました。

到着してみると、そこに広がっていたのは応援に来ている人たちの集団
今でこそ「」と言われそうですが、僕が受験した時期は新型コロナの影響が全くなかったので、駅からキャンパスまでの道が人で埋め尽くされていたのを覚えています。
あらゆる予備校や塾の人々が受験生の応援に駆けつけてきており、「いよいよはじまるぞ…!!」と身が引き締まる思いでした。

人混みの中、平井先生や他の塾生と遭遇し、言葉を交わしたあと、僕は受験会場である駒場キャンパスに足を踏み入れました。
キャンパス内では参考書を開くでもなく、ただひたすらに周りの受験生の様子を見ていました…

二次試験で受かる人、受からない人

会場には、さまざまな面持ちの学生がいました。

緊張している感じがひしひしと伝わってくる人…
余裕綽々で自信に満ち溢れている人…
じっと参考書と睨めっこしている人…
友達とワイワイ喋っている人…

色々な人がいましたが、「二次試験で受かる人」はどんな人だと思いますか?

僕の経験上、二次試験で受かる人、受からない人はこの受験会場での態度で結構分かります
これはもちろん人によって違うので、あくまでも参考程度で考えてください。

僕が思う、受かる人と受からない人を分けるポイントは、
「普段通りの自分でいるか否か」
だと思います。

「多少緊張していても、いつも通りの自分でいられる人」は二次試験でも受かりやすく、
「緊張で性格や態度が普段と全然違っている人」は、二次試験で受かりにくいように思います。

僕の体験談を紹介しましょう。
会場が開くのを待っている間、僕の高校の同級生と偶然遭遇しました。
僕はすぐに気づいてその子に近づいていったのですが、向こうは僕が目の前にいくまで全く気づいていませんでした
僕が「頑張ろうね!」と声をかけると、その子は僕に気づいたのち、すぐに目を逸らしてボソッと「ああ、うん、頑張ろうね」とつぶやいていました。
笑顔もなく顔がこわばっていて、明らかに緊張しているのが伝わってきていました

その子は実際に、東大に入ることは叶いませんでした。

東大に入ってから、友達とよく受験の話で盛り上がるのですが、「受験当日はそこまで緊張していなかった」という人が大半のように感じます。
受かった後だから、受験で緊張していたことを忘れている、ということもありそうですが、大学に入ってからの試験の様子を見ていても、結構試験前は落ち着いている人が多いような印象を受けます。

結局のところ受験を失敗する最も大きな要因は、「過度な緊張で普段の実力を発揮しきれないこと」だと思います。

もちろん東大生も人間なので、緊張はします。
ですが、東大には、比較的緊張への対処に慣れている人が多いような気がします

受験において最も大事なのは、このことを正しく認識して、緊張に対処することだと僕は思います。

大事なのは「周りを見る」こと

では、「緊張に対処する」とは具体的にどうすれば良いのでしょうか。

僕が思う、最も手っ取り早い方法は、
「周りの状況に目を向けること」
だと思います。

この記事の冒頭で書いた、僕の受験当日の様子を見て貰えばわかる通り、僕は結構自分の周りの状況を見るようにしていました
電車の中でも、キャンパスまでの道でも、キャンパスに入ってからも、会場内でも、ずっと周りの受験生の様子を観察していました。

緊張していると、視野が狭くなりがちです。
これを解消するには、意識的に周りを見るようにするのが一番手っ取り早いです。

緊張している状態で参考書を見ても、ほとんど頭に入ってこない上に、参考書の中で覚えていない部分を見つけてしまった時に不安感が増してしまいます。

参考書を見る前に、意識的に周りを見てみましょう
周りの受験生が何をしているか。
自分が受験する会場はどんな環境か。

こうしたものへと意識を向けることで、緊張している自分をも客観視することができます。

「二次試験では周りを見る!」
これを常に意識しておいてください。

あ、でも試験中に周りを見たら不正行為なので、あくまで試験前や昼休みに周りを見るようにしましょう(笑)

緊張への対処は、東大に入ってからも役立つ!

人間誰しも緊張はします。
僕だって緊張しました。

受験日記その19で紹介した、センター試験で解く科目を間違えた事件も緊張ゆえに起こった出来事です。

だからこそ、その緊張にどう対処するかで他の受験生に一歩リードできるのです。
「周りを見る」ことで緊張している自分を客観視しましょう。

それに、受験会場の様子をしっかり見ておけば、東大に入ってからできた友達と受験の話で盛り上がることができます
東大生、受験の話大好きなので、受験会場での出来事をしっかり覚えておくと東大入ってから楽しいですよ!

受験会場では「周りを見る」ことを意識しておきましょう
二次試験までラストスパート!
スタッフXは受験生の皆様を全力で応援しています。

次回に続く…

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